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介護が辛いと感じる5つの要因|疲れている人の割合や対処法を解説

「親の介護がきつくて、毎日が辛い」
「体も心も疲れ切って、もうどうしていいか分からない」

そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか?

介護には、身体的な負担だけでなく、精神的な疲れもつきまといます。

介護には休みがないので、一人で抱えこめば、介護うつや心身の不調といった深刻な問題につながりかねません。

健康な状態で介護を続けていくためには、国の介護サービスを利用したり、相談者を探したりするなどの対策をとりましょう。

本記事では、介護が辛いと感じる主な原因や心身の限界を防ぐための対処法を紹介します。

頼れる制度や相談先も紹介しているので、参考にしてみてください。

親の介護でメンタルに影響が出ている人の割合は約65%

親の介護によって、心に負担を感じる人は少なくありません。

令和元年に実施された国民生活基礎調査によると、親の介護をしている54,352人のうち「悩みやストレスがある」と答えた人は、36,262人でした。

割合にすると、約66.7%に上ります。つまり、親の介護をしている人の3人に2人は、何らかの精神的な負担を感じているのです。

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介護が辛いと感じる主な5つの要因

介護が辛いと感じている方は、どんなことに悩みやストレスを抱えているのでしょうか。

心身の辛さにつながる主な要因は以下の5つです。

  • 人間関係の悩み
  • 体力面の不安
  • 経済的負担
  • 認知症の方とうまく向き合えないストレス
  • 頼れる人がいない孤独感

順番に解説します。

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目次

人間関係の悩み

介護者は、要介護者や他の家族や親族、介護サービスを受けている場合は介護スタッフと関わります。色々な立場の人と関わるので、人間関係に疲れてしまうケースも少なくありません。

また、要介護者に反発されたり、思いが伝わらなかったりすれば、不満がたまります。その結果、ついつい怒鳴ってしまったり、介護が雑になったりして自己嫌悪に陥る方もいます。

体力面の不安

介護は、衣服の着脱や移動介助、トイレ・入浴の介助などを通して、介護者は要介護者の体を1日に何度も支えたり、持ち上げたりします。

それらの動きは、腰やひざを含む体のあちこちに負担がかかります。

また、夜になりようやく休めるかと思っていたら、夜中に何度もトイレ介助やオムツ交換で起こされ、睡眠不足になる介護者も少なくありません。

このような日々を繰り返せば、介護者の身体的負担は、かなりのものになっていきます。

経済的負担

介護が続くと、経済的にも負担がかかります。

介護のために仕事を辞めたり、勤務時間を短くしたりする選択をとれば、家計に与える影響は大きいでしょう。

また、介護にかかるお金が今後どれだけ必要なのか分からず、不安を感じている人も多くいます。

収入が減って支出が増える状況は、心身の負担にもつながります。

認知症の方とうまく向き合えないストレス

認知症の介護では、以下のような場面が増えます。

  • 徘徊する
  • 排せつの失敗が増える
  • 夜中に起き出して歩き回る
  • 同じ話を何度しても理解できない
  • 朝から晩まで同じ発言を繰り返す
  • 介護者に対して暴言や暴力をふるう

病気の症状とわかっていながらも、繰り返される行動に直面するとストレスを抱えやすいです。

関連記事:
認知症ケアで大切な4原則とは?基礎とパーソンセンタードケアの考え方

頼れる人がいない孤独感

介護で頼れる人がいないと、不安や悩みを誰にも相談できず、孤独感がつのります。

孤独な介護は精神的なダメージが蓄積しやすく、介護うつになるリスクも高まります。

また、家族や親族から介護の協力が得られない場合も、心理的な孤立感が強まるでしょう。

介護が辛いと感じたときの対処法

介護が辛いと感じたら、すぐに感情やストレスへの対処をしてください。

辛さを放置すると、心身に不調をきたしかねません。

ここでは、介護の辛さ軽減が期待できる対処法を5つ紹介します。

  • ストレスチェックで限界を回避する
  • 介護サービスを積極的に利用する
  • レスパイトケアの考え方を大切にする
  • 相談者を見つける

できる対策をして、自身の健康を大切にしましょう。

ストレスチェックで限界を回避する

介護が辛いと感じたら、ストレスチェックで自分の状態を確認し、限界に達する前に対処してください。

限界に達すると、うつや精神的な病気につながる恐れがあるからです。

以下は、介護の辛さや疲れを確認できるストレスチェックです。今の自分の状態を客観的に評価してみてください。

  1. 介護を手伝ってくれる人がいないと感じる
  2. 介護のやり方に迷っても相談できる相手がいない
  3. 介護に追われて、外出や休息の時間がとれていない
  4. 最近、夜しっかり眠れていない日が増えている
  5. 食事をとる回数や量が減ってきた気がする
  6. 被介護者に対してイライラする機会が多くなってきた
  7. 介護に自信がもてなくなってきた
  8. 先の見えない介護生活に不安がつきまとっている
  9. 周囲の家族や友人に、自分の辛さが理解されていないと感じる
  10. 一人で全部やらなければいけないと自分を追い込んでしまう

該当する項目が多ければ、介護うつや心身の不調を抱えている可能性があります。複数の項目に該当する場合は、専門家への相談を検討してみましょう。

介護サービスを積極的に利用する

介護する場合は、介護保険適用の介護サービスを積極的に利用するのがおすすめです。

専門家に介護を依頼できれば、心身的負担が軽減するほか、費用の一部が保険でカバーされるため経済的な負担も抑えられます。

以下は、介護保険が適用される介護サービスの一例です。

サービスの分類 主なサービス
居宅サービス ・訪問介護
・通所介護
・ショートステイ など
地域密着型サービス ・定期巡回/随時対応型訪問介護看護
・夜間対応型訪問介護
・認知症対応型通所介護 など
施設サービス ・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設 など

介護は一人で抱えず、国の制度やサービスをうまく活用しながら、自分の心と体を守っていきましょう。

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レスパイトケアの考え方を大切にする

「レスパイトケア」は介護する人が知っておくべき考え方です。

レスパイトケアとは「一時的な休息」や「息抜き」の意味をもち、介護をする人の心と体をリフレッシュする時間を指します。

休むことも介護を継続するために必要な行為と捉えて、定期的に自分のための時間を確保しましょう。

休息時間を確保するためには、以下のような介護サービスの利用を検討してみてください。

  • 訪問介護
  • デイサービス
  • ショートステイ

これらサービスを利用すれば、在宅で介護をしていても一時的に介護から離れられます。

関連記事:
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相談者を見つける

介護が辛いと感じたときは、一人で悩みを抱え込まず、相談できる人を見つけることが大切です。

以下は、自治体で無料相談できる窓口です。

  • 役所の高齢者福祉課
  • 地域包括支援センター
  • 高齢者支援センター

辛さを誰かに話すだけでも気持ちは軽くなるので、相談先を探してみてください。専門的な知識を持つ人に相談すれば、具体的な解決策を見つけられる場合もあります。

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介護が辛いと感じたら国のサービスを積極的に利用しよう【まとめ】

介護が辛いままだと、ストレスや疲労を溜め込み、介護うつになったり、要介護者に対して虐待したりしてしまうリスクがあります。

状況が悪化してしまう前に、本記事で紹介した対処法を試して、早めに負担を軽減する方法を見つけましょう。

自分の心と体が健康な状態であってこそ、介護も長く続けられます。一人で抱え込まず、適切な支援を受けながら介護を進めていく意識が大切です。

大阪を中心とした高齢者向けの介護施設の情報を多数掲載する「いいケアネット」では、希望にあった介護施設を探すサポートをいたします。無料で利用できるので、登録してどんな施設があるかチェックしてみてください。

 

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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