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介護が辛い時どうする?【PART2】~介護疲れを軽減するには?~

介護が辛い時どうする?【PART1】では、介護疲が辛い原因を解説しましたが、介護疲れは、その要因を減らすことで軽減が期待できます。
介護が辛い時どうする?【PART2】では、その方法をいくつかご紹介します。

高齢者支援サービスを活用する

まだ介護保険の申請を行っていない場合は、お住いの市区町村にある役所の高齢者支援の窓口に問い合わせを行い、介護保険の申請を行いましょう。
介護保険を申請し、介護保険のサービスが利用できるようになると、以下のような様々なサービスを低料金で利用することができます。

通所介護(デイサービス)・通所リハビリ(デイケア)

このサービスは、週に数回、送迎車を利用し、デイサービスやデイケアに通います。
各事業所によって提供するサービスの内容に違いはありますが、食事・入浴・リハビリ・レクリエーションなどを実施しています。

この様なサービスを活用することで、要介護者と離れている時間も確保でき、介護に充てていた時間も減少することで心身の負担軽減に繋がります。
また要介護者にとっても、自宅以外の外の空気を吸い、家族以外の人と触れ合うことで、気持ちに変化が生まれる可能性もあります。

仮に「デイサービスに通うなんて年寄りが行くイメージだし、行くのは嫌だ」というような反応があった場合は、デイケアは基本医療法人が母体となっており、リハビリをメインに行う事業所ですので「じっと家にいても筋力が落ちてしまうし、また旅行に行けるようにリハビリを始めませんか」などという様な声かけをしたり工夫をしてみましょう。

介護保険サービスを利用する際、担当のケアマネージャーにどの様な事業所があるのか教えてもらい、ほとんどの事業所が見学の受け入れを行っているので、受けられるサービス内容の説明を受け、どの施設が良いか選択するのも良いでしょう。

訪問介護(ホームヘルプ)

このサービスは週に数回、訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問し、必要なサービスを要介護者に代わって行ってくれるサービスです。
例えば排泄・入浴・食事介助・買物・調理など要介護者の介護保険の介護度に応じて提供可能なサービスを介護者に代わり行ってもらえます。

ただし訪問介護員が行うサービスは、あくまでも要介護者の支援に限定したサービスであり、介護者がどんなに疲れていても介護者に関わる部分の支援(共有部分の掃除や買物など)は受けられません。
オムツ交換や排泄介助は、家族がした方が良い場合もあれば、プロの介護者に任せた方がスムーズにできるケースもあります。

介護に対して何の知識も持っていない介護者が無理やり力任せの介護をすることで、介護者自身の心身の不調の原因にもなりますし、要介護者にとっても痛みを感じながら介護を受けなければならない辛さもあるかと思います。

訪問介護員の支援を受けている間に近所へ出掛けたり、一人で体を休めたり、訪問介護員と話をすることで気分転換に繋がったり、新たな発見があるかもしれません。

介護者一人で全てを抱え込む必要なんてありません。

体裁にこだわらず、利用できるサービスをうまく活用することが要介護者の為になることもあります。

決して無理はせず、誰かの力を借りてみましょう。

ショートステイ

このサービスは、高齢者施設などに短期間宿泊するサービスです。

生活介護や機能訓練、施設によっては医療的ケアや機能訓練指導も受けることができます。

宿泊型の介護施設であるため、夜間の介護からも解放されます。

自宅での介護では、なかなか一人の時間を確保できませんし、介護が始まる前までに楽しんでいた趣味や友人との付き合いなど、要介護者自身が楽しむ時間を失っていないでしょうか。
このサービスは1泊から数泊連続で利用することもできます。

介護者の休息(レスパイト)として一人の時間を過ごしたということにも活用できますし、冠婚葬祭、旅行、出張などの時間を確保することにも利用できます。

福祉用具貸与・特定福祉用具販売・住宅改修

このサービスは、歩行器・歩行補助杖・車椅子・介護用ベッド・移動用リフト・床ずれ防止用具・手すりなどのレンタル、ポータブルトイレ・入浴補助用具・簡易浴槽などの購入。
廊下・階段・トイレ・玄関・浴室などへの手すりの取り付け、住宅内または玄関から道路までの段差の解消、和式便器から洋式便器への便器の取り替えなど
介護保険を活用することで、低料金で受けることができます。

これらを活用することで、要介護者本人が自力で出来る事を継続して行い、心身機能の低下を防ぐとともに、要介護者の身体的負担の軽減にも繋がります。

介護が辛い時どうする?【PART2】では、介護が辛い原因、そして介護疲れを軽減する方法についてお話しました。
次回 介護が辛い時どうする?【PART3】では、引き続き介護疲れを軽減する方法について解説していきます。

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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