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【認知症の正しい接し方】間違った接し方は症状を悪化させることも

 

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認知症高齢者にどう接するべき?認知症の実情や対策、対応法を知ってあしたの介護に活かそう!

 

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ご家族に認知症の方がいたら、これらのような不安を感じる時はありませんか?

 

「お母さん、前はこんな性格じゃなかったのに…」

 

「何を言っても理解してもらえない…どうすればいいの?」

 

お母さまやお父さまが、以前と別人のようになったと感じると、どう接していいかわからなくなりますよね。

 

本人のためと思って対応しても、誤った接し方が原因で、認知症の症状が進行してしまうこともあります。

認知症の方が感じている世界を正しく理解し、思いやりのある接し方を心がけることで、お互いが安心して生活できるようになります。

 

この記事では、認知症の方への正しい接し方や間違った接し方、具体的事例の対応の仕方などを説明していますので、認知症のご家族を持つ方にきっとお役に立ちますよ。

認知症の間違った接し方はキケン!妄想や行動異常が悪化する場合も

 

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認知症の方の言動に困り果て、つい声を荒げてしまったことはありませんか?

 

ご家族のために、何とかしてあげたいという気持ちが強くなればなる程、厳しく接してしまうのは誰にでもあることです。

 

ですが、認知症の方ご本人が傷ついたり不快な気持ちになってしまったりしては意味がありません。

認知症の方が介護している家族を信頼できなくなってしまいます。

 

間違った接し方で大切なお父さまお母さまを傷つけてはいないか、まずは確認してみましょう。

 

 

 

目次

【認知症の間違った接し方】叱ってはいけない!傷ついたり不快感だけが残ってしまう

 

認知症の方を叱ることは、基本的にNGです。

 

認知症は、記憶などの知的機能が衰えても、感情の機能は衰えていません。

どうして叱られているのかはわからないけれど、叱られていることだけは理解しています。

 

もしも、あなたがわけもわからず急に大声で怒鳴られたらどうでしょうか。

嫌な気持ちになりませんか?それと同じことです。

 

そして、何について怒られたかという記憶は忘れても、不快な気持ちにさせられたことは覚えています。

 

このような嫌な気持ちが蓄積してしまうと、行動異常や妄想などが悪化し悪循環に陥ってしまいます。

 

 

【認知症の間違った接し方】「ストレスを与える」「放置する」もNG

 

認知症の方にストレスを与えたり、放置したりするのもNGです。

 

ストレスがたまってしまうと、大きな声を出したり、暴力的になったりと、不満が表面化します。

 

無視したり放置したりすることも良くありません。孤独を感じることでもストレスが生まれます。

 

 

【そのほか認知症の方へ配慮すること】脱水や便秘にも気を付ける

 

接し方ではありませんが、配慮すべきことが2つあります。

 

それは、「脱水」と「便秘」です。

 

「脱水(水分が不足する)」ことで、認知力が低下してしまったり、「便秘」が異常行動を誘発する原因になってしまうこともあります。

 

こまめな水分補給を心がけ、排便にも注意し体調を管理しましょう。

 

 

 

 

【認知症の正しい接し方】本人の気持ちを理解し受け入れましょう

 

では、認知症の方へ適切な対応をするにはどうすればいいでしょうか。

以下の4つの接し方を心がけてみましょう。

 

・気持ちを理解し、受け入れる

・本人のペースに合わせる

・ほめる、感謝する、相槌を打つ

・スキンシップ、アイコンタクト、ジェスチャーを使う

 

・気持ちを理解し、受け入れる

認知症の方が理解しがたい言動をするのは、何かしら不安を抱えているためです。

その不安な気持ちを理解し、取り除くようにしましょう。

また、否定したり訂正したりせず、受け入れるようにしましょう。

 

・本人のペースに合わせる

無理に訓練させたり、部屋を模様替えしたりなど、無理強いや急な環境変化は、ストレスの元になります。

認知症の方がリラックスして過ごせるよう、本人のペースに合わせましょう。

普段から家族関係など周囲の人間関係を良くすることで、安心してもらうことも大切です。

 

・ほめる、感謝する、相槌を打つ

嫌な気持ちは消えずに蓄積されるという話をしましたが、嬉しい感情も蓄積されます。

ほめる、感謝する、相槌を打つことは、認知症の方も自分自身を認めてもらえたと感じ、気持ちも良くなります。

悪い感情を残さないように心がけましょう。

 

・スキンシップ、アイコンタクト、ジェスチャーを使う

言葉以外のコミュニケーション(バリデーション)も積極的に使用していきましょう。

スキンシップ(肌の触れ合い)、アイコンタクト(目を合わせる)をすることによって、安心でき、心を穏やかにします。

会話をする時は、目線を合わせるようにして話をしましょう。

 

 

他にも、認知症の方は気になることがあると、そのことばかりが気になってしまう傾向があります。

物が落ちているのを見つけた時、騒いでしまうのは、落ちているものが気になって気になって仕方がないからです。

認知症の方が、気になっていることを取り除いてあげることが効果的です。

 

 

 

 

【認知症の行動への対処法】徘徊や被害妄想こんな時どうする?

 

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同じ話の繰り返しや妄想、徘徊、攻撃的になるという時はどうすればいいのでしょうか?

 

認知症の方へ接し方がわかったところで、次は具体的な行動の対処法を説明していきます。

 

 

同じことを繰り返し何度も話す場合

認知症の方が同じ話を繰り返すのは、話したこと自体を忘れているためです。認知症の方ご本人は、同じ話を繰り返しているつもりは全くありません。

この場合は、話を変えたり、一度受け入れてから話をそらすようにしてみましょう。

例えば、ご飯を食べたばかりなのに、「ご飯まだ?」と何度も尋ねてきた時は、「さっき食べたでしょ!」と否定してはいけません。「今支度しているから待ってね」と一度受け入れ、温かい飲み物やおやつなどを渡すと効果的です。

 

 

物盗られ妄想や人物誤認をする場合

身近な家族に「物を盗られた」という妄想をしてしまうのは、頼りたいけど頼りたくないという相反する気持ちの表れと言われています。

この場合も、もちろん否定や叱ることはNGです。「物がないの?じゃあ一緒に探そうね。」と、本人が納得するような対応をし、心を落ち着かせることが大事です。

 

一方、「人を間違える」といった人物誤認は、叱られたことがきっかけで起こりやすく、叱ってきた人を知らない人にしたいという思いがあるからだと考えられます。

お母様など親しい人に「あなたは誰?」と尋ねられるのはつらいことですが、あまり真に受けず、違う話題を振ったり、距離を置いてみたりしましょう。しばらくすると、突然名前を思い出すことがあります。

 

 

徘徊する場合

目的もなく外で歩き回ってしまうのは、自分の居場所が分からなくなったり、外出した目的自体を忘れてしまったりするためです。

普段から、衣服や帽子など身に着けているものに名前や連絡先を記入しておきましょう。

また、普段から近所の人に声をかけてもらうことで安心し、徘徊しなくなったという人もいるといいます。

 

 

攻撃的になる場合

攻撃的になるのは、介護者の行いが攻撃のように感じたり、今の気持ちを上手く言葉で表せなかったりするためです。

自分が攻撃されていると感じるため、抵抗するため、攻撃に出てしまうのです。

したがって、叱ったりはせずに、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。

それでも興奮が収まらない場合は、何を言っても逆効果になってしまうこともあるので、一旦距離を置き、危険な行動をしないか見守りましょう。

 

 

 

 

介護疲れや介護うつになる前に!専門家に相談を

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ここまで読んで、「自分が大人になって優しくしなくては」と思われたかもしれません。

 

認知症の方への思いやりは大切ですが、どんなに工夫していても上手くいかない時があります。

 

無理に自分を押し殺して我慢したり、自分を責めたりしてはいけません。

もし、介護者であるあなたの心身が壊れてしまったら、認知症の方にとっても不幸です。

 

自分や家族だけでは限界を感じたら、介護疲れや介護うつになる前に、第三者や専門家にも頼ることが大事です。

 

認知症に関することは「地域包括支援センター」へ相談してみましょう。

「地域包括支援センター」は、介護や福祉に関する総合相談窓口で保健師や看護師、ケアマネジャー、社会福祉士などの専門職がいます。気軽に相談してみましょう。

 

大きな病院を受診している場合は、病院にいる医療ソーシャルワーカーが相談に乗ってくれることもありますので、尋ねてみてください。

 

他にも、「認知症サポーター」と呼ばれる認知症を正しく理解し支援してくれる地域ボランティアの方やご近所の方、家族会などを頼ってみるのもいいでしょう。

 

 

老人ホームで認知症が改善することも【認知症ケア】

 

忙しく、認知症のご家族を介護する時間がない方は、老人ホームにご入居いただくのも一つの方法です。

 

老人ホームでは、他の入居者の方や施設スタッフなど多くの方と交流できるため、人間関係が広がり活き活きと生活される方もいらっしゃいます。

 

老人ホームは、認知症ケアにも効果があります。

例えば、昔のことを思い出させる「回想法」

植物や野菜を育てながら心身の機能の衰えを防ぐ「園芸療法」

みんなで歌を歌ったり、音楽を聴いたりしてストレスを軽減させる「音楽療法」

これらの認知症に用いられる療法を、普段の生活にも取り入れています。

 

また、老人ホームなら24時間体制で見守ってもらえるため、徘徊などの心配もなく安心です。

 

 

 

 

まとめ「認知症の方の気持ちを想像し適切な対応を」

大切な家族が認知症になって不安に思いますが、最も不安を感じているのは認知症を発症されたご本人です。

今までのように上手くいかず、焦りや不安を感じています。

 

認知症は病気だということを理解し、手を差し伸べることが必要です。

不安な気持ちを受け入れ、心に寄り添うようにしましょう。

 

ただし、甘やかしすぎることも良くありません。

叱ってはいけないと説明してきましたが、ご本人や周囲の人の命に係わるような危険な行動をしてしまった時は、その限りではありません。

 

思いやりを持ち、臨機応変な対応をしましょう。

まずは、「施設を探す」ページでご希望の条件を選び、当てはまる老人ホームがあるか検索してみましょう。

 

お急ぎやお困りの場合は、お電話(0120-577-889)でも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

突然倒れた、転んで頭を打ったなど、ご自身やご家族の介護を身近に感じるきっかけはそれぞれです。 いいケアネットでは、いざという時のために役立つ介護の知識や介護施設についてご紹介します。

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