介護専門家が答えるQ&A

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認知症の徘徊防止対策【決定版】GPS・鍵などの防止グッズ、サービス紹介

 

samune

 

 

あなたは、認知症の親の徘徊で困ったことはありませんか?

 

「認知症の父が夜中に徘徊し、ご近所に迷惑をかけたことがある。」

 

「一緒に外出した母が、一人でどこかへ行こうとしてヒヤっとした。」

 

もし、これらの経験がなくても、認知症の親がいれば徘徊が起こることは十分あり得ます。

 

なぜなら、認知症が原因で行方がわからなくなった高齢者は、年々増加傾向にあるからです。

 

2017年の認知症の行方不明者数は、なんと15,761。※警視庁による発表

 

そのうちの7割以上が早期に所在確認されているとはいえ、例え1時間でも親が行方不明になってしまったら気が気ではありませんよね。

 

そこで、この記事では、認知症の徘徊を未然に防ぐため、徘徊防止対策を紹介します。

 

徘徊防止対策以外にも、認知症の方が徘徊する原因や理由について解説しているので、徘徊の対策とともに、認知症理解にもお役立ていただけますよ。

 

 

 

 

認知症の徘徊の防止対策には何があるの?

 

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まずは、徘徊防止対策にはどのような種類があるか知りましょう。

一般的には、以下の方法が挙げられます。

 

5つの徘徊防止対策
1.自宅で工夫する

2.防止グッズの活用

3.警備会社の安否確認システムの利用

4.ご近所の方と関わる&地域ボランティアへ相談

5.介護施設へ通所または入居

 

家庭で今すぐにでも工夫してできるものから、外部のサービスや地域ボランティアに頼る方法など色々ありますが、それぞれ具体的に何をするのか説明していきますね。

 

 

【徘徊防止対策】1.自宅で工夫する

 

自宅でもちょっとした工夫でできる徘徊防止対策があります。

今すぐできるものがほとんどなので、一度試してみてくださいね。

 

1.玄関ドアに「故障中」と書いておく

「故障中」や「さわるなキケン」など注意喚起する言葉を書いた紙を作り、玄関ドアに貼り付けてみましょう。

玄関ドアが使用できないことを理解し、出ていくのを止めることがあります。

 

2.大きな荷物でドアをふさぐ

ドアの前に大きな荷物を使用し、開けられないようにふさいでみましょう。

自力で出られないよう諦めることがあります。

 

ただ、無理やり出ようとすることもあるので、壊れやすいものは置かないようにしましょう。

 

3.出ていこうとする時、一度受け入れ話題を変える

一人で出ていこうとして、無理に引き留めると、怒り出したり暴力的になったりすることもあります。

否定したり叱ったりせず、「出かける時に必要なもの忘れてない?一緒に探そう。」など、一度は外出を受け入れつつ、話を変えて気をそらすことで外出を防げることもあります。

 

4.トイレの場所がわかるように目立たせる

トイレの場所がわからなくなり、家の中を歩き回る人もいます。

そんな場合は、トイレのドアに「トイレ」とわかるよう表示を目立たせてみましょう。

 

トイレ以外にも、物を探して家の中を徘徊することもあるので、何を探しているのか尋ねてあげるのもいいかもしれません。

 

 

【徘徊防止対策】2.防止グッズの活用

 

徘徊を防止するグッズは種類が多数あり、すぐにでも対策を打ちたい方に便利です。

防止グッズには目的別に分けると4種類あります。

 

1.ドアに新しく鍵を取り付け(取り替え)、「外に出られないようにする」

防止グッズの中で一番取り入れやすいものがです。

鍵なら、時間を問わず、日中も夜中も、親を一人にする時でも安心です。

 

・鍵を新しいものに取り替える

・手の届かない場所にもう一つ鍵を追加する

・今ある鍵の上に、さらに鍵を取り付ける「南京錠タイプ」

・今ある鍵の上に、さらに鍵を取り付ける「内側でも鍵が必要なタイプ」

・ダイヤル式(暗証番号)の鍵を設置する

 

色々な種類がありますので、認知症の方に合ったものや、自分自身が出入りするのに面倒でない方法など使いやすいものを探してみましょう。

鍵の防止対策は、徘徊と同時に空き巣対策もできるので便利です。

 

2.玄関にセンサーを取り付け、「外に出ようとしたらお知らせする」

人感センサーは、人が通ると音や光でお知らせしてくれます。

 

玄関に設置しておくことで、センサーに近付いた時、メロディやチャイムが鳴るので、親から目を離していても気が付くことができます。

 

自宅にセンサーを設置すると思うと、大仰しいようですが、現在は配線がなく乾電池式のセンサーもあるので、自宅に導入する敷居はあまり高くありません。

 

日中、家事をしている間に外出しようとする認知症の方がいるご家庭で使用するのがいいでしょう。

 

3.小型GPSを携帯し、「外に出てしまっても居場所がわかるようにする」

徘徊が起きてしまってからの対策として、居場所がわかる小型GPSを用意しておきましょう。

 

GPSとは人工衛星を利用したシステムのことで、地球上のどこにいてもGPSの端末を持っている人の現在地がわかるようになっています。

 

小型GPS端末には、携帯できる発信機(ビーコン)が有名ですが、認知症の方に忘れずに常備してもらう必要があるので、外れないよう普段着る衣服に縫い付けたり、専用のポケットを作ったりしましょう。

 

最近では、身に着けやすい「腕時計型」、「靴型」(靴に内蔵)もあるので、GPS端末を肌身離さず持ち歩くのが難しい認知症の方には、これらがおすすめです。

 

4.離れるとアラームで知らせ、「一緒に外出して離れても気付けるようにする」

一緒に外出している時、お店や病院などの会計中など少し目を離した隙に、その場を離れてしまい、そのままどこかへ徘徊してしまう場合があります。

 

そんな時は、離れるとアラームで知らせる無線式の捜索装置を利用しましょう。

 

子機を持った認知症の方が一定の範囲を離れると、手元の親機がアラーム音で知らせしてくれます。

 

子どもの迷子防止向けのグッズとしてもたくさん種類があり、最近では専用のアプリをダウンロードすれば、スマートフォンでも知らせてくれる便利なものもあります。

 

 

【徘徊防止対策】3.警備会社の安否確認システムの利用

 

「GPSで居場所がわかっても、一人で探せるか心配…」と、思う方は、警備会社の安否確認システムを利用しましょう。

 

警備会社の安否確認システムは、行方が分からなくなった時に警備会社へ連絡すれば、ガードマンがすぐに駆けつけてくれる仕組みになっています。

 

警備会社のGPSを普段から携帯しておく必要はありますが、プロが捜索してくれるので、忙しく自分一人ではすぐに動けない方は、契約しておくと安心です。

 

 

【徘徊防止対策】4.ご近所の方と関わる&地域ボランティアへ相談

 

日頃から、近所の方に声をかけてもらうようにすることも立派な徘徊防止対策に繋がります。

一人で外出してしまっても、声をかけてもらえますし、声をかけてもらうことだけで安心でき、徘徊するのを止めたケースもあります。

 

また、地域では高齢者の認知症の方のための支援活動を行っています。

 

「民生委員(※)」や「認知症サポーター」など地域ボランティアに、親の徘徊が心配なことを相談するといいでしょう。

※民生委員とは、地域住民の立場から相談や支援を行う非常勤の地方公務員(無給)のことです。

 

ボランティアが普段から高齢者を気遣って、顔を覚えてくれたり、声掛けをしてくれたりと見守ってくれます。

 

高齢者世帯の家を見回っていた地域ボランティアが、夜に家の電気が暗い高齢者の自宅に気付き、徘徊と判断した上で捜索し発見したというケースもあります。

 

 

【徘徊防止対策】5.介護施設へ通所または入居

 

一人で見守るのは難しい方や、親が一人で生活していて不安を感じる方は、介護施設に通所または入居することも考えてみましょう。

 

日中の徘徊が心配なら、デイサービス(※)を利用することで、出かける習慣ができ、家では落ち着くことがあるようです。

※デイサービス…「通所介護」とも呼ばれる、食事や入浴などの介護を日帰りで通える介護施設のサービスのこと

 

夜中の徘徊や一人暮らしの親が心配なら、24時間体制で見守ってくれる老人ホームに入居すると安心です。

 

どちらも介護の専門職の方が対応してくれるので、徘徊以外の認知症の症状も理解し、適切に支援してくれます。

 

認知症の症状が悪化し、ずっと見守らないといけない場合は、認知症の方の安全面を一番に考慮し、老人ホームに入居することが最善の解決策です。

 

 

 

認知症の徘徊が起きてしまった時の対応

 

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徘徊防止対策がわかったところで、次は、万一徘徊が起こった場合の対応も知っておきましょう。

予め準備しておくことで、徘徊時の捜索がスムーズになることもあります。

 

 

1.地域包括支援センターなど自治体に相談・登録しておく

 

介護や福祉の総合相談窓口「地域包括支援センター」に事前に相談すると、徘徊が起きた時も安心です。

 

徘徊が起きる前に「地域包括支援センター」に相談し、登録しておくと、徘徊が起きた時、警察の補助的な役割として一緒に探してくれます。

 

自治体によっては、介護事業所等と連携し、徘徊高齢者のためのネットワークを構築しているところもありますので、お住まいの地域がどのような対策をしてくれるのか一度調べてみるといいでしょう。

 

 

2.徘徊が起きてしまったら警察に届ける

 

認知症の親が行方不明になってしまったら、速やかに警察へ届出ましょう。

 

事故や事件に巻き込まれたりすることもないとは言えませんので、大事にしたくないと思わず、家族だけで探さないようにすることが大切です。

 

「1.地域包括支援センターなど自治体に相談・登録しておく」で説明したように、自治体のサービスに事前登録しておけば、ネットワークを利用し、警察以外の関係機関も動いてくれます。

 

また、捜索時に発見しても、本人が名前や住所を忘れてしまっている場合があるので、身元がわかるように、普段から、住所と名前がわかるものを身に付けておくようにしましょう。

必ず靴は履くので、靴に書いておくと確実です。

 

 

3.認知症の方へのフォローも忘れずに

 

認知症の方が徘徊してしまった後、叱ったりストレスを与えたりしないようにしましょう。

 

認知症の方は、どうして自分が叱られているのか理解できませんが、叱られていること自体は理解できるので、嫌な気持ちになったことは覚えています。

 

その嫌な気持ちが蓄積されると、ストレスがたまり、認知症の悪化につながってしまいます。

 

気持ちを受け入れ理解を示すことで、認知症の方が安心できるので、徘徊しても怒らず、徘徊した理由や話を聞いてあげるよう心がけましょう。

 

ただし、ご本人や周囲に被害が及ぶ危険な行動をしてしまった時など、叱った方が良い場合もあるので、見極めが必要です。

 

「徘徊」以外にも「物盗られ妄想」や「人物誤認」など、認知症の行動への対応に悩まれている方は、「認知症の方への接し方」をご覧ください。

 

認知症の方への正しい接し方

 

 

 

 

高齢者の徘徊を家庭で防止できない場合は「老人ホームへの入居」を視野に

 

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「何度も徘徊防止対策を試してみたけど、私一人で見守るのはもう限界。」

 

そんな方は、老人ホームの入居を考えてみることをおすすめします。

 

高齢者の認知症の方が何度も徘徊する状況は、認知症の症状がかなり進行しているため深刻です。

 

常に見張っておかないといけない、目を離すと危険、という場合は、介護施設に入居しましょう。

 

老人ホームなら、施設職員が24時間体制で見守ってくれるので、認知症の方の安全を確保できます。

 

日中だけでなく、夜中も何かあれば対応してくれるので、徘徊が心配で眠れない夜もなくなり安心の生活を得られますよ。

 

実際に、大阪市内に住んでいた一人暮らしの高齢女性の方が、電車に乗って滋賀や奈良まで徘徊してしまい、対策のために老人ホームへの入居を決めた方もいらっしゃいます。

 

詳しく知りたい方は、「ご入居事例紹介 ~危険な徘徊の日々から、安心生活へ!~」をご覧ください。

 

「いいケアネット」では、老人ホームの入居にあたって、当社のシニアライフアドバイザーが、親身になってご相談させていただきます。

 

徘徊でお悩みの方に、安全のため迅速に介護施設をお探しいたします。

 

→シニアライフアドバイザーに電話してみる 0120-577-889

 

 

なぜ高齢者の認知症の徘徊が起こる?原因と理由は?

 

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なぜ、高齢者の認知症の方は、徘徊してしまうのでしょうか。

 

それは、認知症の症状に深くかかわっています。

 

徘徊の行動に出てしまう原因と認知症の方の心理を知りましょう。

 

 

1.前頭側頭型認知症

 

前頭側頭型認知症(FTDは、脳の神経細胞が壊れ、前頭葉や側頭葉が委縮する症状です。

 

発症すると、脳の萎縮により「決まった時間に徘徊する」など、特定の行動を繰り返してしまいます。

 

 

2.見当識障害や記憶障害

 

見当識障害は、生活にかかわる基本的な状況把握の機能に障害が出ることで、「今日がいつなのか」「自分が今どこにいるのか」「隣にいる人は誰なのか」などがわからなくなってしまいます。

 

記憶障害は、経験した記憶を忘れてしまう障害で、ご飯を食べたのに食べたこと自体を完全に忘れてしまうことなどが起こります。

 

どちらも、今何をしていたか忘れて探し回ってしまうことで、徘徊につながってしまいます。

 

 

3.ストレス・不安

 

引っ越しや模様替えなど急な環境変化に不安やストレスを感じ、住み慣れたところへ帰ろうと、家を飛び出し徘徊してしまう場合もあります。

 

外へ出たもののどこへ行っていいかわからず、周辺をさまよってしまうので、環境の変化によるストレスを与えないよう気を付けましょう。

 

ですが、環境の変化になるはずの老人ホームの入居で、逆にストレスが軽減され、認知症が改善したというケースもあります。

 

老人ホームは、施設職員や他の入居者、地域のボランティアなど多くの方々と交流する機会や、認知症ケアの実施など、認知症の方がストレスをためないような生活を配慮しています。

 

 

 

 

親の徘徊を一人で悩まずに防止グッズやサービス、施設に頼りましょう

 

徘徊防止対策をメインに、徘徊後の対処方法や、認知症の徘徊が起きる原因や理由を解説してきました。

 

徘徊は認知症の高齢者を家族に持つ人にとって深刻な悩みです。

あなた一人で抱え込まずに、防止グッズ、近所の方、地域ボランティア、自治体のサービスなど頼れるところにしっかり頼りましょう。

 

普段から認知症の方へのコミュニケーションも忘れずに、思いやりを持って接することも大切です。

 

認知症の方が徘徊してしまうその前に、できる対策を充分にして、徘徊を未然に防ぎましょうね。

 

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