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床ずれにワセリンは使える?効果や塗り方のポイント・注意点を解説

「床ずれのケアにワセリンを塗ってもいい?」
「ワセリンの塗り方にポイントや注意点はある?」

このように悩んでいませんか?

床ずれができてしまった際のケアに、ワセリンの使用は有効です。

ワセリンは皮膚の水分蒸発を防ぐ保湿効果がある皮膚保護剤で、床ずれの摩擦から肌を守ります。

本記事では、床ずれの対処法とワセリンが効果的な理由を解説します。
ワセリンの塗り方のポイントと注意点も紹介しますので、床ずれの悪化を防ぎたい方は最後までご覧ください。

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床ずれ(褥瘡)とは

床ずれ(褥瘡)とは、同じ箇所への継続的な圧迫・摩擦が原因で十分な血液が流れなくなってできた皮膚の損傷です。

寝たきりの人や、車椅子を使用している人など、自分で身体を動かすことが困難な人に起こりやすい傾向があります。

関連記事:床ずれとは?原因と予防方法、日頃の介助で見直したいこと | シニアライフアドバイザー監修 介護Q&A【いいケアネット】公式

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床ずれの対処法

床ずれが起きたときは、重症化する前に対処しましょう。初期の床ずれに対しては以下の方法が効果的です。

  • 皮膚を洗浄する
  • 消毒液・外用薬を塗る

皮膚の乾燥やふやけ、汚れを放置しておくと皮膚炎が起こりやすく、床ずれができやすくなります。

関連記事:床ずれ(褥瘡)がひどいときの治し方は?主な原因や受診先も解説

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目次

皮膚を洗浄する

初期の床ずれは、入浴してしっかり洗浄し皮膚を清潔に保つのが大切です。

刺激の少ない弱酸性の石けんやボディソープをよく泡立て、周囲の皮膚をやさしく泡で洗います。

石けん成分が皮膚に残らないようにぬるま湯で洗い流し、拭き取りの際には柔らかいタオルやガーゼなどで押さえ、こすらないようにしましょう。

消毒液・外用薬を塗る

床ずれの傷口を生理食塩水もしくは、ぬるめの水道水で洗浄し、外用薬を塗って患部を保湿・保護します。

基本的には、消毒剤は使用せず水道水のみで洗浄が可能です。傷口に感染が見られ滲出液や膿苔が多い場合には、消毒をしても良いとされています。

ただし、いずれの場合も適切なものを使用しなければ症状の悪化を招く恐れがあるため、安易な自己判断は禁物です。傷や炎症が大きい床ずれの場合は、医師に相談しましょう。

床ずれにワセリンは効果的

床ずれのケアでは、皮膚を清潔にした後に塗布する保湿・保護剤として、ワセリンの使用が効果的です。

医療用軟膏である白色ワセリンは、皮膚に適度な水分を保ち、乾燥や摩擦などの刺激から肌を保護する役割があります。

床ずれしやすい箇所に白色ワセリンを塗って摩擦を軽減するのも1つの方法です。

床ずれにワセリンを塗るときのポイント

床ずれにワセリンを塗るときには、皮膚表面の保護と固定がポイントとなります。

車椅子への移乗時や体位変換時などの際、皮膚が動くと傷口が擦れ、症状を悪化させる要因にもなりかねません。

皮膚を固定するものは、安全でスキントラブルを起こさない、皮膚の観察ができるフィルムやラップなどを使用しましょう。

ワセリンを塗った皮膚を覆って、圧迫しないように固定します。

床ずれにワセリンを塗るときの注意点

床ずれにワセリンを塗るときには、以下の点に注意して使用しましょう。

  • 清潔に洗浄した皮膚に塗布する
  • スキンローションや保湿剤の後に使う
  • 少量ずつ薄く塗布する
  • 皮膚の溝に沿って優しく塗る
  • 症状が改善しない場合・悪化する場合には使用を中止する

ワセリンはきれいにした皮膚に、こすらず優しく塗布します。

使用量の目安は、チューブタイプの場合は人差し指の第1関節までの長さ、ローションタイプは1円玉と同じくらいの大きさの量です。

ワセリンは皮膚の保護・保湿の目的で使われますが、自己流のケアではなくしっかり医師に相談しながらおこなうのが基本です。

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床ずれに効くワセリン以外の薬【市販で買える】

床ずれに効果的な、市販の外用薬はそれぞれ「保護・保湿」や「抗菌・抗炎症」など作用が異なります。

市販で購入できる外用薬のうち、創面の保護・保湿をおこなう「プロペト」は白色ワセリンを精製したもので、さまざまな軟膏の基剤にも使われています。

白色ワセリンを基剤とした「コーフル」は、殺菌作用や炎症を抑える作用、滲出液を抑えて傷口を乾燥させる作用のある薬です。

患部の保護に加え、軽い収れん作用や抗炎症作用があるものは「アズノール軟膏」「亜鉛華軟膏(酸化亜鉛)」です。

そのほか、抗生物質による抗菌作用や、抗炎症作用があるステロイドを含む軟膏には、以下のような製品があります。

  • クロマイ-N軟膏
  • テラ・コートリル軟膏
  • テラマイシン軟膏
  • ドルマイシン軟膏

抗生物質を含む軟膏は、抗菌薬(抗生物質)の耐性菌の発生を防ぐため、長期間の使用は避けましょう。

医師の指導のもとで床ずれにワセリンを使おう【まとめ】

床ずれができてしまった際にワセリンを塗ると、皮膚の水分蒸発を防ぎ、摩擦の刺激から肌を保護できます。

ワセリンを使用する際は「肌を清潔に洗浄」の後「しっかり保湿」し、さらに「ズレないよう皮膚を保護・固定」するのがポイントです。

皮膚の保湿・保護をするワセリン以外にも、床ずれに効く外用薬は市販されています。しかし炎症や傷が大きい床ずれの場合には、自己判断を避け、適切な医療機関の診断を受けましょう。

皮膚を清潔に保ち栄養不良や血行障害がないかなどの全身状態を確認して床ずれの予防に注力してみてください。

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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