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床ずれとは?原因と予防方法、日頃の介助で見直したいこと

介護をしていると、床ずれの痛みを訴えられる機会もあるのではないでしょうか。

また、現在は床ずれの症状が出ていない場合でも、いつ症状が見られはじめるかはわかりません。

今すぐはじめるべき床ずれの予防方法や、症状がみられた場合にすべき対処法をチェックしていきましょう。

目次

床ずれとは

床ずれとは、身体の同じ部位が長時間圧迫され続けることで皮膚が炎症したり、壊死状態に陥ったりしてしまう現象のことです。

寝たきりの人、同じ座り姿勢でいることが多い人に起きやすく、ベッドや車椅子と触れている部分に症状が見られます。

主な原因は長時間圧迫されていることによる血流の滞りや摩擦と言われており、痛みやかゆみを訴えたり、できものができたりといった症状へつながります。

特に仙骨部と言われる、臀部にある骨は寝ているときにマットレスと接する時間が長いことから、床ずれが起きやすいパーツです。

骨の出っ張っている部分は総じて床ずれがおきやすいことから、後頭部や肩、腰まわりや足も注意すべきでしょう。

そのほかにも汗、尿、便などの影響も受けるため、失禁している場合にも床ずれがおきやすくなります。

床ずれを予防する方法

床ずれを起こさないためには、身体の一部が圧迫される状況を回避し、血流を促進することが欠かせません。

そのため、寝ているときや座っているときにも同じ姿勢が続かないよう注意し、こまめに体位を変える必要があります。

座るときには姿勢保持をサポートするクッションを使うなど、楽な姿勢を保ちやすくなるアイテムを活用しましょう。

車椅子用の姿勢保持クッションなども展開されているため、車椅子での利用時間が長く床ずれの心配があるときには用意しておくと安心です。

同時に、マットレスをはじめとした寝具はできるだけ体圧を分散できるものを選んでください。

横になったとき、身体全体をしっかり包み込んでくれるマットレスなら、骨が出ている部分とも接触しにくくなります。

厚みのあるマットレスなら、身体の大きな人や体重のある人でもしっかり身体を包み込まれるので床ずれ予防につながるでしょう。

一方で、あまりに柔らかすぎるマットレスの場合、自分で寝返りを打ち体位変換をするのが難しくなってしまう可能性があります。

寝たきりなのか、ある程度の体位変換は自分でできるのかといった状況と、実際に横になったときの感覚や好みを踏まえてマットレスを選んでください。

床ずれを起こさないための体位変換方法

自分の力で体位変換できない場合には、床ずれを起こさないために1~3時間ほどを目処にこまめに身体の向きを変えてあげる必要があります。

「前に体位変換した時間がいつだったか分からなくなってしまった」、「忘れていて時間が経ってしまった」ということにならないよう、あらかじめ体位変換のスケジュールを決め、アラームを設定しておくと安心です。

また、体位変換の際、引きずるように体位を変えてしまうと、かえって床ずれを悪化させてしまう可能性があります。

そのため身体をしっかり持ち上げて動かす必要があり、大人で一人で介助するのは簡単ではありません。

主に上半身を支える人、下半身を支える人というように役割分担をした上で、二人以上で協力して進めてください。

身体とシーツのあいだに手を入れるときには、ビニール製などのすべりやすい手袋を着用するとスムーズになり、床ずれの悪化を防ぎやすくなることにもつながります。

床ずれの基本的ケア

床ずれは、乾燥した状態のお肌に摩擦が起きることによって引き起こされます。

そのため、お肌をしっかり保湿できる保湿クリームを塗り、乾燥を予防することが大切です。

乾燥しやすい冬場はもちろんのこと、それ以外の季節にも保湿を怠らないようにしましょう。

乾燥はかゆみも引き起こし、皮膚炎の原因にもなるため、床ずれが起きている部分以外にも広範囲に保湿クリームを塗ってケアをしましょう。

ただし、尿や便失禁をしてしまっていると、皮膚が過剰に柔らかくなっていたり、ふやけていたり、肌トラブルを起こしていたりする可能性があります。

その場合にはできるだけ撥水性の高い保湿クリームを活用するようにしてください。

また、日頃から排泄の介助をするときにも、皮膚を強く摩擦しすぎないように心がけましょう。

なるべく優しく拭くことを意識し、衛生面が気になるときには清拭剤を使って汚れを落とすようにして「ゴシゴシ拭く」ということがないように気をつけてください。

まとめ

寝ている時間が長くなると、床ずれはどうしても起きやすくなってしまいます。

できる限り予防するのはもちろんのこと、万が一できてしまった場合にはすばやく対処することも大切です。

今回ご紹介した内容を参考に、ケアをしてみてくださいね。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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