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【ご入居事例紹介】父を思う娘の愛情!

ある日、いいケアネットをご覧になられた方より電話でのお問い合わせがありました。

それは大阪市内に住む女性の方から、現在病院に入院中のお父様が入居可能な老人ホームを探して欲しいとのことでした。

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お父様は60代前半で、昨年末までは本当にお元気な状態で生活をされ、ある会社の役員をされておられました。

ところが今年に入ってから、右手足にしびれが出て、呂律が回りにくい、などの症状が出てきたので精密検査を受けられたところ、脳腫瘍との診断が出たのです。

 

即日、入院、手術となりましたが、主治医の説明では脳の中心部に腫瘍がある為、手術をしてもすべての腫瘍を取り除くのは困難であるとのことでした、またそれにより何らかの後遺症が残ることは間違いないという説明だったのです。

 

実際に右手足にマヒが残り、言語障害も見られる状態でした、早々に介護保険の認定調査を受けられ、要介護3の区分が出たようです。

 

現在、病院で毎日リハビリをされており、立ち上がったり、ゆっくり歩いたり、左手で食事をされたり、少しずつ機能回復が進みつつあるようで、容態も落ち着いてきておられるので病院から退院許可が既に出ているようです。

但し月2回の抗がん剤治療は通院により続けなくてはならないとのことでした。

しかしながら4か月前までは本当にお元気で健康な状態でしたので、急なお体の状態変化にお父様自身はもちろん、それ以上に娘様は現実を受け入れることが難しく、日々のリハビリにて早く元の体の状態に戻し、在宅復帰させてあげたいと強く思っておられるのでした。

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私共は、あらかじめ娘様とご相談させていただき、上記の状況からお父様の老人ホームの選定条件は以下の3ポイントであると考えました。

 

 

1、月2回抗がん剤治療が必要なため、現在入院中の病院へ通いやすい立地であること

2、リハビリに特化している、もしくは通えるリハビリ施設が近くにあること

3、月々かかる費用の総額がお父様の年金の範囲内であること

 

以上の条件をクリアできる老人ホームをまずは2施設選定させて頂き、早速娘様と見学に行くこととなりました。

 

 

娘様は医療と介護の仕組みや老人ホーム内で受けるサービスなど、すべてが初めて聞かれる内容ばかりであるということと、お父様にとって一番良い生活がどのような暮らし方なのか分からず、かなり迷っておられるということにより、色々な疑問を持っておられました。

 

そのような多くの疑問を解くため、それぞれの老人ホームでかなりの質問をされましたので、2施設合計で約5時間の時間が経っていました。

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更に娘様から、あと2施設くらい見学したいとのご要望があり、新たに選定させていただき再度見学の運びとなりました、そして前回と同じようにしっかりと時間をかけて納得されるまで質疑応答をされたのでした。

 

その結果、娘様は一つの老人ホームに絞り込まれ、次はお父様にも納得していただけるよう説明をされた上、老人ホームへお父様を連れて見学に行かれる運びとなりました。

 

選定条件をクリアしていることと、実際に施設の責任者や職員の方と会話したことにより、お父様ご自身も大変気に入られたようで、この老人ホームへご入居されることを決められました。

私どもも娘様、お父様と共に納得のいく老人ホームを見つけられたことへの喜びを共有させていただくことが出来たのでした。

 

 

しかしながらご入居された後も通院治療があったりリハビリであったり、まだまだ困難を乗り越えなければならない生活が続くことは間違いないですが、娘様のお父様を思う深い愛情による老人ホーム探しにより、今後の人生を有意義なものにする為の準備が出来たことは間違いないのです!

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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