Nさん(68歳男性・要介護5)は一人暮らしをしており、ご家族もいません。お酒が大好きで毎日晩酌をされていたそうです。
元々建設関係の会社にお勤めでしたが定年退職後はあまり体を動かすこともなく食生活も偏っていたそうです。
ある日、脳幹出血で倒れているところをヘルパーさんに発見され、救急搬送されました。命は取り留めましたが右半身麻痺が残りました。また覚醒度が低く応答もされない状態で言語障害もあり認知症も発症しました。入院当初は話すことはできませんでしたが話している内容を理解し返答できるまでに回復していかれました。体は寝たきり状態で全介助が必要となりました。今までは要支援2でしたので自宅に週1回のヘルパーさんが来られ生活をされていましたが、病院の主治医よりもう一人暮らしは困難と判断され施設の方が適切だとソーシャルワーカーの方より当社にご連絡頂きました。
病院は退院の期日が決まっており早急に動く必要がありました。当社はNさんとご面談させて頂き、施設へのご入居をお薦めました。ご自身のご状態からNさんも納得され退院や施設へのご入居、転居等のさまざまな手続きや手配を施設の方と相談しながら準備を進めました。その結果無事3週間で入居することが出来ました。
Nさんの介護は大変な状況でしたがヘルパーさんをはじめ施設の方々が献身的にお世話をしてくれたおかげで少しずつ元気になっていかれました。体を動かすこともできない状態でしたが無理のない範囲で簡単なリハビリをしていくことで血行も良くなり少しは体も動くようになっていきました。寝返りも出来ない状態でしたので軽い床ずれもありましたが定期的な手当てでかなり回復していきました。
食事も嚥下状態を確認しながらペーストのとろみ食からきざみ食へと変わってきました。
お風呂も寝たきり用のストレチャー浴でしたが、徐々に座位が取れるようになり、車イスが可能になられたのでかなり体も楽になったようです。時間はかかりますが目に見えて回復していかれNさんもとても嬉しそうでした。
一人暮らしで寂しく過ごされている時と比べ、誰かが気にしてくれて話し相手がいることはNさんに生きる喜びを与えられたと思います。施設に入られたことで栄養状態などの体調管理もしっかりしてくれるのでまだまだ元気に長生きされることでしょう。
まずは、「施設を探す」ページでご希望の条件を選び、当てはまる老人ホームがあるか検索してみましょう。
お急ぎやお困りの場合は、お電話(0120-577-889)でも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
突然倒れた、転んで頭を打ったなど、ご自身やご家族の介護を身近に感じるきっかけはそれぞれです。 いいケアネットでは、いざという時のために役立つ介護の知識や介護施設についてご紹介します。