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介護サービスや老人ホームを探すときに気をつけたいこと

介護サービスや老人ホームを探すときに気をつけたいこと

「老人ホームを探すときに気をつけることって何だろう?」「失敗しない老人ホーム探しがしたい」とお考えの方も多いでしょう。

介護サービスや老人ホームを探す際に気をつけたいことは、たったひとつ。

本人の状態をよく知ることです。

今回は「本人の状態を知るときのチェックポイント」や「老人ホーム探しの前に最低限決めておきたいこと」などを解説していきます。

この記事を読めば、失敗しない老人ホーム探しができるようになります。

目次

【老人ホームを探す前に】本人の状態を知る

老人ホームを探す前には、本人の状態をしっかり把握しておきましょう。

状態が把握できていないと必要な介護がわからないため、結果として老人ホームや介護サービスを決められなくなるからです。

例えば、次のようなケースでは本人の状態がわかりづらくなります。

  • しばらく帰省していない
  • 別の親族が介護している
  • 入院して面会できない

これらのような状況に該当する場合は、特に注意が必要です。

本人の状態を知る際は、次に挙げる3つのチェックポイントを意識するとよいでしょう。

  • 本当に自宅での生活は困難?
  • 認知症はある?症状は?
  • 本人はどんな生活がしたい?

ひとつずつ解説していきます。

本当に自宅での生活は困難?

本当に介護サービスを利用する段階なのかを確認しましょう。

自宅での生活が難しいと思うなら、その理由を明確にしておきます。

できないこと・できることを明らかにしておくと、介護サービスを選ぶ基準にもなるでしょう。

認知症はある?症状は?

独居が難しい理由のひとつとして認知症が挙げられます。

認知症がある場合、具体的にどんな症状があるかを把握しておきましょう。

認知症の程度により、適した介護も変わってきます。

次のような症状がみられたら認知症の可能性があります。

  • もの忘れを自覚できていない
  • 時間や場所がわからない
  • 理解力・判断力の低下
  • 身の回りのことができない

ほかにも『周辺症状』と呼ばれる症状があります。

  • 強い不安感
  • うつ症状
  • 怒りっぽい
  • 幻視・妄想

認知症の症状には個人差がありますが、家族から見て今までと何か違うと感じたら、まずは病院を受診してみましょう。

参考:厚生労働省『こころの病気を知る|認知症

本人はどんな生活がしたい?

本人が今後どんな生活を送りたいのかを知ることが一番重要です。

老後の生活に何を望んでいるのかによって、入所すべき施設が変わってくるからです。

子供に世話をかけたくないと施設入居を希望したり、自宅での生活を続けていきたいと考えたり、老後の過ごし方には人それぞれの思いがあります。

施設入所を希望するなら、老人ホームを探すのがベストな方法です。

また、自宅での生活を望まれるなら通所サービスを利用するといった選択肢が考えられるでしょう。

【老人ホームを探す前に】最低限決めておきたいこと

老人ホーム探しの前には、次の4つのポイントを整理しておきましょう。

  • 目的・費用を決める
  • 老人ホームの種類を決める
  • 入居時期を決める
  • 場所を決める

ひとつずつ解説していきます。

目的・費用を決める

まずは、介護サービスを利用する目的を明確にしておきましょう。

老人ホームにはさまざまな種類があるため、利用目的が明確になっていないと、施設選びの基準がわからなくなってしまいます。

また、施設によって必要となる費用は大きく変わります。

希望する介護サービスと予算を把握して、両者のバランスが取れる施設を探しましょう。

老人ホームの種類を決める

入居の目的、または希望する介護が実現できる老人ホームの種類を決めましょう。

老人ホームには多くの種類があり、対応できる介護や入居の対象者が異なります。

例えば、退院後のリハビリが目的なら老健、終身利用なら特養、こだわりの介護サービスがあるなら有料老人ホームといったように、大まかな方向性を決めておきます。

もし、老人ホームの種類がわからないときは、地域包括支援センターや市町村の福祉課に相談するのもよいでしょう。

入居時期を決める

いつまでに入居したいのか・介護サービスを受けたいのかを明確にしておきましょう。

老人ホームによっては入居待ちになるケースもあります。

少々待っても希望する介護サービス優先で施設を探すのか、受けたい介護サービスは妥協して早期入居できる施設を探すのかによって、老人ホームの探し方が変わってきます。

場所を決める

老人ホームを探す範囲を明確にしておきましょう。

老人ホーム入居後も、キーパーソンとなる人は施設まで足を運ばなければならない用事があります。

例えば、衣類や生活用品の補充・入院時の対応などが挙げられます。

また、いっときは中止されていた面会を再開する施設も増えてきました。

施設が遠すぎると不便なので、どれくらいの範囲なら通えるのかを決めておきましょう。

本人の状態・意向を無視してはいけない理由

本人の状態・意向を無視してはいけない理由

本人の状態や意向を無視して老人ホームや介護サービスを選び始めても、良いことは何一つありません。

主な理由は次の3つです。

  • 老人ホーム・介護サービスが決まらない
  • 入居が長続きしない
  • 二度手間になる

ひとつずつ説明していきましょう。

老人ホーム・介護サービスが決まらない

老人ホームや介護サービスには、それぞれ利用できる条件が定められています。

自立度が高いのか、多くの介助が必要なのか、また必要としている介護は何かによって、入れる施設や利用できる介護サービスが決まります。

本人の状態がわからないと、介護サービスを選ぶ基準がわかりません。

基準がわからない状態では、どの介護サービスを利用したいのか決められないという事態になりかねないでしょう。

入居が長続きしない

本人の状態がわからないまま運良く老人ホームに入居できたとしても、早期退居の可能性が高くなります。

なぜなら、本人が老人ホーム生活に馴染めないからです。

また、必要のない介護サービスを利用してしまうと、費用面で経済的に無理が生じて入居を継続できなくなるかもしれません。

二度手間になる

老人ホームの入居が長続きしないと、施設探しの時間や入居準備にかかった費用が無駄になってしまいます。

もし本人の状態がわからないまま、再度老人ホームを探しても、同じことの繰り返しになるだけです。

時間と費用を無駄にしないためにも、本人の状態や意向はしっかり把握しておきましょう。

まとめ

本人と同居していない、または入院中で面会に行けないといった場合でも、介護している親族や病院などに電話して、本人の状態を把握しておきましょう。

もし完全に独居で情報が少ない場合でも、地域の民生委員が独居世帯の状況を把握していることがあります。

本人の状態は、地域包括支援センターや民間の老人ホーム紹介センターに相談する際、必要になってくる情報です。

家族の一方的な思い込みで老人ホームを探しても、メリットは何一つありません。

本人の状態と意向を把握して、後悔しない老人ホーム・介護サービス探しをしましょう。

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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