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老人ホームへ入居したきっかけ|入居のタイミングや説得のポイントまで解説

「そろそろ老人ホームに入居したほうが良いのかな…」と感じていても、きっかけがなく、なかなか老人ホーム探しに踏み切れない人も多いようです。

結論からいうと、自宅での介護が難しいと感じたことがきっかけで、老人ホームに入居されるケースが大多数です。

今回は「老人ホーム入居のきっかけ」をはじめ「入居のタイミング」や「本人を説得する際のポイント」まで解説します。

老人ホーム入居のきっかけでお悩みの方は、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

老人ホームへの入居を決めたきっかけは?

老人ホームの入居を決めるきっかけは様々ですが、特に多いのが次の3つです。

  • 介護の負担が大きくなってきた
  • 退院後の自宅での介護が困難だといわれた
  • 認知症が進行して介護が難しくなった

これらの状態に心当たりがあるなら、早めに老人ホームへの入居を検討しましょう。

介護の負担が大きくなってきた

本人の介護度が上がってくると、介護する家族の負担は大きくなります。

また働きながら介護する難しさや加齢による体力の低下により、介護を続けていくことに不安を感じることもあるでしょう。

特に配偶者が一人で介護をしている場合、いわゆる老老介護や認認介護と呼ばれる状態になり様々な問題を抱えることにもなりかねません。

介護者の負担が大きくなることで老人ホームへの入居を考える人は多いようです。

老老介護・認認介護とは?
  • 老老介護:高齢の夫婦が二人暮らしで介護をしている状態
  • 認認介護:認知症の夫婦が二人暮らしで介護をしている状態

これらの状態では介護者の負担が非常に大きくなるため、高齢化社会の問題として認識されています。

退院後の自宅での介護が困難だといわれた

入院が長引くと日常的な動作が困難になり、自宅での介護が難しくなります。

特に脳梗塞による麻痺や足の骨折などは本人が今まで通りに歩けなくなるため、車椅子での生活を強いられます。

車椅子で生活するためには自宅をバリアフリー化するための改修が必要になり、車椅子への移乗介助も習得しなければなりません。

自宅での介護が難しくなり、入院や退院をきっかけに老人ホームへ入居される方が多いです。

認知症が進行して介護が難しくなった

認知症は進行性の病気ですので、だんだん介護が難しくなっていくのは当然です。

初期の症状なら家族でフォローできますが、徘徊や排泄の失敗が増えてくると家族の精神的、体力的な負担が右肩上がりに増えていきます。

本人の安全はもちろん、家族の負担軽減のために入居を決心される方も少なくありません。

老人ホーム入居のきっかけは年齢?

年齢は関係ない

老人ホーム入居のきっかけと年齢は直接関係ありません。

平均的には80代や90代での入居が多いですが、脳梗塞による麻痺のため50代で入居される方も実際にいらっしゃいます。

入居の条件として原則的に60歳もしくは65歳からとしているケースが多いですが、要介護認定を受けていれば60歳未満でも入居できる老人ホームもあります。

老人ホームへの入居は年齢ではなく、本人が今までどおり生活できなくなり家族で介護できない状況かどうかを判断基準としましょう。

老人ホーム入居のタイミングは?

入居が必要な状態になったら早めに

入居が必要だと感じたら、早めに老人ホームを探し始めましょう。

なぜなら、すぐ老人ホームに入居できない可能性があるからです。

特に希望の老人ホームがある場合は、空き部屋がなければ入居待ちになります。

時間とともに認知症はどんどん進行していきますし、老老介護・認認介護なら負担も大きくなっていきます。

老人ホーム探しを後回しにするメリットは一つもないので、早めの行動をおすすめします。

本人を説得するときのポイント

 

いざ老人ホームへの入居が決まっても、本人へどう伝えるべきかでお悩みの方も多いでしょう。

ここでは本人を説得するときのポイント3つを紹介いたします。

  • 本人の気持ちを理解することが大切
  • 老人ホームの悪いイメージを払拭する
  • うまくいかないときは第三者に説得してもらう

本人の気持ちを理解することが大切

まず大前提として「本人は家でずっと暮らしたい」と思っていることを忘れないようにしましょう。

本人の思いを踏まえたうえで、家族が介護できない理由を伝えることが大切です。

老人ホームの悪いイメージを払拭する

本人が老人ホームを拒絶するのは、老人ホームはひどいところというイメージをもっているからかもしれません。

たしかに今の高齢者が若い頃の日本は介護の正しい知識を持ち合わせていない時代だったため、老人ホームに悪いイメージをもつ人も多かったようです。

しかし、現在は資格取得の仕組みも確立し、正しい知識と技術を学び入居者の尊厳を大切にするよう教育された介護職員が大多数を占めています。

今の老人ホームは快適に生活ができる場所だと、自信を持って説得してみてください。

うまくいかないときは第三者に説得してもらう

どうしても本人に説得してもらえないときは、ケアマネジャーに説得してもらうのも一つの方法です。

ケアマネジャーなら老人ホームがどんなところなのかもよく知っていますし、老人ホーム入居の必要性もわかりやすく說明できます。

家族の説得で同意が得られないなら、介護のプロフェッショナルに説得してもらいましょう。

本人の同意なしでも入居できる?

本人の同意が得られなくても、入居の必要性が高ければ入居は可能です。

もし本人が老人ホームを拒絶している場合でも、実際に老人ホームの居心地の良さを体感すると考え方が変わることは多々あります。

また認知症がかなり進行していたり重度の要介護度だったり、本人の同意が得られない状況もあるでしょう。

本人が同意しないと老人ホームへ入居させるのは気が引けるものですが、タイミングを逃すと入居待ちになってしまう可能性もあります。

しかし、家族の負担が大きくなっている状態で入居を先延ばしにするのは、家族はもちろん本人のためにも良くありません。

老人ホームに相談しながら前向きに入居を進めてみましょう。

まとめ

自宅での介護が難しいと感じたら早めに老人ホームの入居を検討しましょう。

無理をしても家族と本人の負担は増える一方です。

入居待ちが発生する可能性を考えると「少し早いかな」と感じるくらいでちょうど良いです。

しかし、ほとんどの場合は本人が自宅での生活を希望されるため、老人ホームへの入居を拒否されることも多いでしょう。

まずは「自宅で生活を続けたい」と思う本人の気持ちを理解したうえで説得することが非常に大切です。

入居について困ったことがある場合は、ケアマネジャーや老人ホームに相談してみましょう。

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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