「親を老人ホームに入所させたいけど、拒否している」
「本人の同意がない状態だと入所は諦めるしかないのか」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
結論、本人の同意なしに老人ホームに入所させるのは可能です。
ただし、本人の同意がなければ、施設に連れていくのが難しいほか、入所後の生活にも支障が出るため、同意がない状態で施設に入所させるのは現実的に厳しいでしょう。
そのため、本人の納得・了承を得るために、丁寧な対話を重ねる努力が大切です。
本記事では、老人ホームに本人の同意なしで入所させられるのか具体的に解説します。本人が入所を嫌がる理由や説得方法も紹介しているので参考にしてみてください。
老人ホームは本人の同意なしでも入所できる?
結論、本人の同意が得られなくても介護の必要性が高ければ老人ホームへの入所は可能です。たとえば、認知症で本人の判断能力が乏しい場合は、家族が代わりに判断するケースも珍しくありません。
ただし、本人の同意を得ないまま入所させると、次のようなリスクが伴います。
- 家族への信頼が失われる
- 生活の質や自立への意欲が低下する
- ストレスからメンタルの病気を引き起こす可能性がある
本人の意向を無視して入所を決めるのは、心理的な負担を強いることになります。本来は時間をかけて本人と話し合い、納得した上で入所するのが理想です。
なお、本人の同意なしでは入れない施設もあるため、入所要件は事前に確認しておきましょう。
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老人ホームの入所を本人が嫌がる4つの理由
老人ホームへの入所をすすめても、本人が入所を渋るケースは少なくありません。
嫌がる代表的な理由は以下の4つです。
- 住み慣れた自宅で介護を受けたいから
- 家族に介護してほしいから
- 老人ホームに良いイメージを持っていないから
- 介護がまだ必要だと思っていないから
本人の気持ちを理解した上で対話すれば、円滑な話し合いができるでしょう。
順番に解説します。
関連記事:嫌がる親を施設に入れる手順を解説!入居手順や在宅介護を続けるリスクも紹介
住み慣れた自宅で介護を受けたいから
介護が必要になった場合でも、できる限り自宅で介護を受けたいと考えるのは自然な感情です。
自宅は本人がもっとも安心して過ごせる場所であり、長年過ごしてきた空間には愛着や思い出が詰まっているからです。
見知らぬ場所での生活は、精神的な負担となりがちです。老人ホームでは空間や行動の制限があるため、自由な暮らしができなくなる不安も抱えやすくなります。
このような慣れ親しんだ生活環境を失う心配が、施設入所への抵抗感を生み出しています。
家族に介護してほしいから
家族に介護してほしいという思いから、老人ホームへの入所を拒む方も多くいます。
家族は長い時間を一緒に過ごしてきたため、気持ちが通じやすく安心感を抱きやすい存在です。また、大切な存在だからこそ、多くの時間を自宅で一緒に過ごしたいと考えています。
施設のスタッフによる介護は、どんなに丁寧でも他人による世話と感じられ、精神的な不安を抱えるケースも珍しくありません。とくに入浴や排泄といった、身体的介助の場面で抵抗感を覚えやすいでしょう。
本人が家族の介護を希望する背景には、信頼や安心を求める気持ちがあるのです。
老人ホームに良いイメージを持っていないから
老人ホームに良いイメージがなく、老人ホームへの入所を嫌がる方もいます。
以下は、老人ホームに対してもたれがちなマイナスイメージです。
- 暗くて寂しい雰囲気がある
- 職員の態度が事務的で冷たい
- 時間や行動が制限され自由がない
- 他の入居者と人間関係が築きにくい
- 味気ない食事で食べることへの楽しみが少ない
近年、介護施設のスタッフによる虐待事件がテレビや新聞で報道されています。そのような情報を見て、老人ホームに対して不信感を持つ方もいるでしょう。
マイナスイメージがある状態では、前向きな検討が難しくなります。
介護がまだ必要だと思っていないから
「自分はまだ元気だ」「介護が必要なほどではない」といった思いから、老人ホームへの入所を拒むケースもあります。
たとえば、階段の上り下りが以前より大変になったり、料理の準備に時間がかかるようになったりしても「年齢的に当たり前」と考え、介護の必要性を認めたがらないケースです。
また、できるだけ自立した生活を送りたいと考える方も多くいます。老人ホームへの入所は「自立した生活の終わり」と捉え、施設入所の提案に強い抵抗を示す場合もあります。
本人の同意がもらえず在宅介護を続けるリスク
本人の同意が得られず在宅介護を続けると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- 精神的・身体的負担が増加し、介護者が倒れる
- 精神的ストレスから虐待まがいの行為を引き起こしてしまう
- 介護のために退職したり、短時間勤務にしたりして家計を圧迫する
このように、無理に介護を続けると、介護する側・介護される側双方に大きなリスクがあります。
在宅介護に疲れや限界を感じた場合は、地域包括支援センターや市役所・区役所などに相談して専門家のアドバイスを求めましょう。
関連記事:親を施設に入れる罪悪感がある方必見!葛藤や後悔を払拭する方法を解説
老人ホーム入所に同意しない本人を説得するときのポイント3つ
いざ老人ホームへの入居が決まっても、本人へどう伝えるべきかでお悩みの方も多いでしょう。
ここでは、本人を説得するときのポイント3つを紹介いたします。
- 本人の気持ちを理解する姿勢を持つ
- 老人ホームの悪いイメージを払拭する
- うまくいかないときは第三者に説得してもらう
順番に解説します。
本人の気持ちを理解する姿勢を持つ
まずは、本人の気持ちを理解する姿勢が大切です。多くの方は、住み慣れた自宅でずっと暮らしたいと願っています。その気持ちを尊重し、否定しないよう心がけましょう。
本人の思いを受け止めた上で、介護の負担や家の環境によって安全な生活が難しくなっている状況を伝えます。
たとえば「家で暮らしたい気持ちはよくわかるけれど、階段でつまずくことが増えて心配している」と具体的な状況を挙げて話すと説得力のある会話になります。
本人の気持ちを尊重した上での提案だと伝われば、前向きに考えてもらいやすくなるでしょう。
老人ホームの悪いイメージを払拭する
老人ホームに悪いイメージがあって入所を拒んでいるなら、その印象を払拭する働きかけが大切です。老人ホームが少しでも良い印象に変われば、入所を検討する気持ちが芽生えやすくなります。
以下はマイナスイメージの払拭に効果的な手段の一例です。
- 実際に施設を見学する
- パンフレットを見せて説明する
- 現地スタッフやケアマネージャーに話をしてもらう
見学やパンフレットの閲覧を通して、視覚的情報を取り入れれば、明るい雰囲気や快適な環境を具体的にイメージできます。実際に見れば「なんだか楽しそう」「思っていたより悪いところじゃないかも」という印象の変化も期待できるでしょう。
また、家族ではなく現地スタッフやケアマネージャーといった第三者が説明をすれば、より客観的な判断ができるようになります。
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うまくいかないときは第三者に説得してもらう
どうしても本人に説得してもらえないときは、ケアマネジャーに説得してもらうのも1つの方法です。
ケアマネジャーなら老人ホームがどんなところなのかもよく知っていますし、老人ホーム入居の必要性もわかりやすく説明できます。
家族の説得で同意が得られないなら、介護のプロフェッショナルに説得してもらいましょう。
老人ホーム入所のメリットを伝えて本人の同意をもらおう【まとめ】
自宅での介護が難しいと感じたら早めに老人ホームの入居を検討しましょう。
無理をしても家族と本人の負担は増える一方です。
入居待ちが発生する可能性を考えると「少し早いかな」と感じるくらいでちょうど良いです。
しかし、ほとんどの場合は、本人が自宅での生活を希望されるため、老人ホームへの入居を拒否されるケースも多いでしょう。
まずは「自宅で生活を続けたい」と思う本人の気持ちを理解した上で説得する姿勢が非常に大切です。
入居について困ったことがある場合は、ケアマネジャーや老人ホームに相談してみましょう。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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