「元気なうちから老人ホームに入っていいの?」
「健康な老人でも入所できる施設の種類を知りたい」
このような思いを抱える方もいるのではないでしょうか。
老人ホームといえば、体の自由が利かなくなってきた時期に入居する…といったイメージがあるかもしれませんが、健康で自立した高齢者向けの施設もあります。
本記事では、健康な人でも入居できる老人ホーム4選やメリット・デメリットを解説します。
老人ホームの選び方のポイントも紹介しているので、参考にしてみてください。
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健康な老人が入れる自立型の施設4選
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、自立した生活ができる高齢者を対象とした施設です。
家事や生活の支援サービスを受けられ、趣味活動やレクリエーションなどを楽しみながら生活できるのが特徴です。
受けられるサービスは以下のとおりです。
- 食事の提供
- スタッフによる安否確認
- 洗濯・掃除などの生活支援
- イベント、サークル活動 など
図書室やカラオケ、トレーニングルームなどの娯楽設備を設けている施設もあります。また、医療機関と連携している場合が多く、健康管理のサポートも可能です。
入居条件は、60歳以上の自立または要支援状態の高齢者で、入居後に介護が必要になった場合は、退去を求められるケースもあります。
費用の相場は以下のとおりです。
初期費用 | 月額費用 |
0~1億円 | 10~40万円 |
地域や設備によって変動がありますが、比較的高額になる傾向があります。
有料老人ホームの「生活支援サービス」と「介護サービス」について
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、バリアフリー設計や安否確認・生活相談サービスが整った賃貸住宅です。生活の自由度が高く、以下のようなサービスを受けられます。
- スタッフによる見守り
- 生活相談
- 緊急時の対応
食事や掃除、洗濯などの生活支援サービスは物件によって異なり、必要に応じて外部の介護・医療サービスの利用も可能です。
入居対象者は60歳以上の⾼齢者や、要介護認定を受けている60歳未満の⽅です。
費用相場は、以下のとおりです。
初期費用 | 月額費用 |
0~27万円 | 11万1,000円~20万円 |
月額費用には家賃や管理費のほか、安否確認や生活相談などの基本サービス料が含まれます。デイケアや訪問介護といった外部サービスを利用する場合は、実費で支払いが必要です。
サービス付き高齢者向け住宅の問題点とは?失敗しない選び方も解説
シニア向け分譲マンション
シニア向け分譲マンションは、高齢者が快適に生活できるようバリアフリーに配慮された分譲マンションです。
老人ホームではなく、医療や介護サービスに関する基準はありません。法律上は一般の分譲マンションと同じ位置づけで、サービスや設備は物件によって以下のようにさまざまです。
- 図書室
- フィットネス施設
- 温泉・大浴場
- コンシェルジュ
- シアタールーム
- カラオケルーム
見守りサービスや緊急時対応などの基本サービスのほか生活支援サービスが充実している物件が多いのが特徴です。
入居条件は物件によって異なりますが、基本的には自立して生活できる高齢者で、資金的な余裕のある方を対象としています。
かかる費用の相場は以下のとおりです。
初期費用 | 月額費用 |
中古:1,000万円台~
新築:数千万~数億円 |
10万~30万円 |
一般的な分譲マンションよりも、設備面が充実しているため費用は高額に設定されています。一方でマンション所有権の購入後は保有資産となり、売却やリフォーム、相続も可能です。
シニア向け分譲マンション・ケア付き高齢者住宅とは?魅力や注意点について
一般型ケアハウス
一般型ケアハウスは、家族による援助を受けることが困難で、一人暮らしの日常に不安がある高齢者を対象とした入居施設です。
基本的に健康状態には問題がないものの、身体機能の低下により生活の一部にサポートが必要な方に向いています。受けられるサービスは以下のとおりです。
- 食事の提供
- 掃除・洗濯などの生活支援
- 季節のイベント、アクティビティ
- 緊急時の対応
介護が必要な場合は、訪問介護やデイサービスなどの外部サービスの利用もできます。
入居の条件は60歳以上もしくは、夫婦どちらかが60歳以上で、自立した生活に不安があり家族からの援助を受けられないケースです。
かかる費用は以下の表のとおりです。
初期費用 | 月額費用 |
0~1,000万円 | 7~15万円 |
月額費用以外の光熱費や日用品、医療・介護サービスにかかる費用は実費で支払いが発生します。
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健康な人が老人ホームに入るメリット
健康な人が老人ホームに入居するメリットは以下のように多岐にわたります。
- 過ごしやすい環境が整っている
- 設備が整っている
- 災害時もサポートを受けられる
- 交流や運動が増えて、認知症や怪我の予防になる
老人ホームでは施設によって異なりますが、食事や生活支援、緊急時の見守りサービスが備わっているケースが多く見られます。
また、レクリエーションやイベントに参加すれば、新しい交友関係を築けるうえ、活動量が増えて、心身機能の維持や認知症予防にも繋がります。
健康な人が老人ホームに入るデメリット
健康な人が老人ホームに入ると、以下のようなデメリットがあります。
- 経済的に負担がかかる
- 住み替えや退去が必要な場合がある
- 環境が合わず本人がストレスを感じる可能性がある
入居する老人ホームの種類によっては、初期費用や月額費用が高額になる傾向があります。
また、施設によっては将来的に要介護状態になった場合、住み続けられなくなり住み替えが必要になる可能性があります。
入居の基準や料金、施設の環境が合うかどうかも、事前に問い合わせや見学でチェックしておきましょう。
健康な人が入る老人ホームを決めるときのポイント
健康な人がどの老人ホームに入るかを決める場合には、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 希望条件に優先順位をつける
- 複数の施設を比較する
- 施設選びで時間をかける
入居後に後悔しないために、納得できるホーム選びをしましょう。
希望条件に優先順位をつける
老人ホームを利用するにあたって、誰にでも「希望条件」はあるものです。しかし、条件をすべて満たす施設を探すのではなく、まずは優先順位をつけていきましょう。
「妥協できない部分」を明確にすることで、より利用者に合った施設を探しやすくなります。
たとえば「スポーツジムやアクティビティなどが豊富な施設が良い」や、反対に「マンションで通常と変わらない静かな生活をしたい」などの選択肢が考えられます。
利用者と相談をしながら、「どんな条件を優先させるか」をピックアップしておきましょう。
気持ち良く老人ホームに入居してほしい!親に説得するためのポイント | シニアライフアドバイザー監修 介護Q&A【いいケアネット】公式
複数の施設を比較する
老人ホームを探す際には、必ず複数の施設をピックアップして比較しましょう。料金やサービス内容、雰囲気、利用者層などきちんと比較しておくことで、おおよその相場をイメージしやすくなります。
最初から1カ所に絞ってしまうと他の施設と比較することができず、不便な施設を選んでしまったり、損をしたりするリスクがありますので注意してください。
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施設選びで時間をかける
施設選びに時間をかけられるのであれば、元気なうちからの施設探しをおすすめします。
近年は、多種多様な老人ホームがありますので、雰囲気を知るためにも複数の施設を実際に見学してみると良いでしょう。体が元気であれば、気軽に本人が見学へ行けるだけではなく、体力を考慮して「時間をかけて施設を探す」といった方法も選べます。
しかし、あまりに時間をかけ過ぎると高齢社会と呼ばれる現代では、希望する施設の入居定員が埋まってしまいかねません。いざ、本当に老人ホームの利用が必須となったときに、運よく空きが見つかるかはわからない点は留意しておきましょう。
健康な人が老人ホームに入るメリット・デメリットを把握して入所を検討しよう【まとめ】
心身が元気な高齢者の場合「まだ老人ホームの利用は早いかな」と感じがちですが。決してそんなことはありません。むしろ、元気なうちから老人ホームを利用したほうが、充実した生活につながったり、さまざまなリスクを回避しやすくなります。
元気なうちから老人ホームに入居すると、生活の質の向上や安心感の確保といったメリットがある一方で、費用の負担や将来的な住み替えの可能性などのデメリットも存在します。
入居したい施設の条件を明確にして、納得のいく老人ホーム選びの参考にしてみてください。
現在、老人ホームについて興味のある方は、さっそく今後の入居計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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