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訪問看護を利用するには?相談先や利用の流れについて

看護は必ずしも病院である必要はありません。現代では「訪問看護」として、自宅で看護してもらうことができます。
とはいえ、訪問看護を利用するにあたり、どのような流れで依頼すれば良いのか分からない…という方がほとんどでしょう。
今回は訪問看護を利用する際の流れや手続き、相談先などについてご紹介します。

目次

訪問看護について

訪問看護は、文字通り自宅などに訪問してもらい、看護サービスを受けることです。
医療保険もしくは介護保険を利用して訪問看護を受けることになります。どちらの保険が適用されるのかは、本人の年齢や健康状態によるため一概には言えません。
また、どちらの保険を選ぶかで訪問看護のサービス内容が変わります。介護保険を利用する場合、訪問看護の利用回数に上限はありません。必要なサポートを随時受けられるのが特徴です。しかし、医療保険の場合は40歳未満であれば、利用頻度は原則週3回までと定められています。
とはいえ、いずれも例外はありますので、まずは専用窓口や専門家に相談してみることが大切です。

訪問看護における相談先

訪問看護を利用するにあたり、どこへ相談すれば良いのか分からないものです。
まずは、具体的な相談先について、以下をご覧ください。

・主治医
・かかりつけ病院のスタッフ
・ケアマネージャー
・居住介護支援事務所
・自治体の専門(福祉)相談窓口
・地域の民生委員
・病院などの相談員
・ソーシャルワーカー
・地域の社会福祉協議会
・地域包括支援センター
・訪問看護ステーション

訪問看護を相談する際、必ずしも「どこへ相談しなければならない」といったルールはありません。自治体や医療機関、専門家など、医療に関わりのある場所であればどこにでも相談できます。
相談後、必要な手続きや流れを教えてもらうことができますし、ほかに必要な相談先があればそれについても確認できます。
まずは、上記の相談先を把握し、都合の良い場所に連絡してみてください。

訪問看護の手続きは?

訪問看護を利用するにあたり、特別な手続きは必要ありません。
ただし、訪問看護を利用する前に、いくつか準備しておくことがあります。
例えば、介護保険を利用して訪問看護を受けたいときには、「要介護認定」を受けておかなければなりません。要介護認定を受けておかなければ、医療保険での訪問看護となってしまい、利用に制限が設けられてしまいます。そのため、訪問看護を利用する前に、要介護認定について申請しておく必要があります。
また、医療保険及び介護保険で訪問看護を受ける際には、主治医からの指示書が必要です。あらかじめ必要書類の準備を相談しておくと、訪問看護の利用がスムーズになるのでおすすめです。

訪問看護を利用するまでの流れ

訪問看護を利用する場合、どのような流れで進むのでしょうか。
ここからは、訪問看護を利用するまでの流れを解説します。

医療保険を利用する場合

医療保険を利用して訪問看護を受けるときには、最初に主治医に相談する必要があります。介護保険を利用できる年齢に達していない場合は、基本的に医療保険となりますので、主治医に訪問看護を受けたい要旨を伝えてください。
今後の必要な対応を教えてもらえますので、確認しながら訪問看護のための必要書類を揃えたり、訪問看護ステーションに連絡したりします。
ちなみに、医療機関に指示書を作成してもらう場合、1週間程度の期間を要します。意外にも時間がかかりますので、余裕をもって相談することが大切です。
ちなみに、自分から訪問看護について相談しなくても、主治医のほうから訪問看護を進められるケースもあります。

介護保険を利用する場合

訪問看護で介護保険を利用する場合は、要介護認定を受けておかなければなりません。要介護認定は「介護が必要である」ということの証明です。要介護認定を受けていないと、医療保険に切り替わってしまうため注意しましょう。
要介護認定を受けた後は、ケアマネージャーと「必要な看護内容」を検討します。どんな看護が必要となるのかは、個人差があり、しっかりとケアマネージャーと相談のうえ決定しなければなりません。
看護に関するプランが決定したら、ケアマネージャーが訪問看護ステーションに連絡してくれます。必要な書類などが提出できた後に看護師が自宅などに訪問します。
なお、要介護認定をこれから受けるという場合、審査には1か月ほどの時間を要することを頭に入れておきましょう。

おわりに

訪問看護を検討している方にとって、「どんな流れで利用が始まるのか」が疑問です。しかし、あらかじめ、具体的な基礎知識を把握しておけば、スムーズに準備を進められるでしょう。初めてであっても、問題なく訪問看護を受けることは可能です。
現在、家族や自分の訪問看護を検討している方は、本ページの内容を参考にしながら、適切な場所へ相談し、訪問看護を受ける準備を進めてください。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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