大阪を中心に有料老人ホーム・介護施設HOME > 介護専門家がお届けする|いいケアジャーナル > 老人ホームは楽しい場所?本人に伝えるコツや施設選びのポイント

老人ホームは楽しい場所?本人に伝えるコツや施設選びのポイント

「老人ホームって、本当に楽しいの?」
「親に入居をすすめたいけど、暗いイメージをもっていて納得してくれない…」

このようなお悩みを抱えていませんか?

「老人ホーム=つまらない、寂しい」というイメージを持たれがちですが、近年の老人ホームは以前と比べて大きく変化しています。

趣味やレクリエーションを楽しめる環境が整っていたり、同年代の仲間と交流できるイベントが多かったりと、暮らしを楽しむ工夫がされているのです。

本記事では、実際の入居者の一日の過ごし方や、「楽しい」と感じられる施設選びのコツについて詳しく解説します。

「親が安心して暮らせる施設を見つけたい」「ネガティブなイメージを払拭したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。老人ホームの見方が変わるはずです。

 

老人ホームを楽しいと思っている人も多い

老人ホームに対して「静かで退屈そう」「自由がなさそう」といったイメージを抱いている方もいるかもしれません。しかし、多くの入居者が生活に満足し、楽しいと感じていることがわかっています。

厚生労働省が行った全国23施設の満足度調査では、リハビリや職員との関係などが高評価を得ています。

利用者への調査で満足度の高い項目は、以下の5つです。

  • 提供している活動
  • リハビリ
  • 施設職員との関係
  • 食事
  • 施設の環境

参考:厚生労働省『介護施設における利用者満足度

提供されている活動やスタッフの対応などにポジティブな回答が多く、レクリエーションや交流を通じて生活を楽しむ高齢者が多いことがうかがえます。

関連記事:住宅型有料老人ホームとは?主なサービス内容や必要な料金をわかりやすく解説!

老人ホームにおける実際の暮らし【1日の流れや活動内容】

老人ホームは施設の種類によって、日々の過ごし方や提供されるサービスが異なります。多くの施設は7時ごろ起床し8時頃に朝食をたべ、午前中までには入浴を済ませます。そして午後は、レクリエーションが行われることが多いです。

具体的な楽しみ方や、サービスの一例を紹介します。

食事の楽しみ 和洋中バラエティ豊かな食事
季節のイベントに合わせイベント食がある
レクリエーション 身体を使う体操や輪投げ
頭を使うカードゲーム
手先を使う折り紙や工作
イベント 節分や敬老会など季節ごとの行事
誕生日会

レクリエーションはリハビリも兼ねており、ほかの利用者と楽しみながら身体や頭を使えます。老人ホームは気分や体調に合わせて過ごし方を決められるので、自由に過ごせるのが特徴です。

関連記事:老人ホームの食事がまずいといわれる理由は?施設の選び方や献立例も紹介

老人ホームへの入居を嫌がる親に楽しい場所だと伝える3つのコツ

住み慣れた家で暮らしたいと思うのは自然なことなので、老人ホームへの入居を嫌がる方は多いです。しかし、老人ホームが楽しい場所だとわかれば、入居に前向きになってくれます。

楽しい場所だと伝えるコツは、以下の3つです。

  • 否定せずに本人の気持ちを聞く
  • 楽しい場所であることを説明する
  • 体験参加を利用する

嫌がる理由を知り、入居後の生活をイメージしてもらうと入居への抵抗感が減ります。どう伝えれば良いのか、コツを1つずつ解説していきます。

この記事は「コンテンツポリシー」に沿って執筆しています。
目次

否定せずに本人の気持ちをじっくり聞く

嫌がっている状態では話し合いが進まず、納得も得られません。まずは、なぜ老人ホームへ入居したくないのか、本人の気持ちをじっくり聞くことが大切です。

よくある入居拒否の理由は、以下の3つです。

  • 可能な限り自宅に住みたい
  • 介護は家族がするものだと思っている
  • 見捨てられる不安感が強い

本人の話にしっかりと耳を傾け、抵抗感や警戒心を取り除いてあげてください。気持ちを聞いた上で寄り添い、なぜ入居したほうが良いのか丁寧に説明しましょう。

楽しい場所であることを説明する

高齢者の中には「老人ホーム=暗い場所」のようにネガティブなイメージを持っている方もいるため、まずは「老人ホームは楽しい場所であること」を説明してあげましょう。

老人ホームが楽しい場所であることが伝わるよう、以下のように魅力を伝えるとよいです。

  • イベントやレクリエーションが充実している
  • バランスの整った温かい食事を毎食食べられる
  • サークル活動が充実している

老人ホームはレクリエーションが充実していたり、イベントがあったりと、利用者が楽しく過ごせるような配慮を徹底している施設がほとんどです。

老人ホームの暗いイメージを払拭するためにも、入居後の楽しい生活をイメージできるよう伝えましょう。

体験参加を利用してみる

多くの老人ホームは一定期間お試しで入居できる体験があり、ホームの様子や部屋の使い勝手、スタッフの対応などを確認できます。体験であれば「試すだけ」という感覚で利用できるため、前向きな気持ちで参加してもらえます。

体験は以下のように、ほかの入居者と同じサービスを受けられます。

  • 食事
  • 入浴
  • 生活支援
  • 身体介護
  • リハビリテーション
  • レクリエーション活動

レクリエーションや試食会は老人ホームの楽しい場面なので、参加すると「老人ホームは楽しい場所」だと好印象を残しやすいです。

気になる施設があれば体験に参加してみてください。

関連記事:老人ホームにはいつ入る?入居者の平均年齢や施設探しのポイントを解説

老人ホームで楽しいと感じる施設を探す5つのポイント

楽しいと感じるポイントは人それぞれです。レクリエーションが楽しい人もいれば、おしゃべりが楽しい人もいます。楽しいと感じる施設を探すためにも、生活の質に関わるポイントを確認しましょう。

施設探しで重要なポイントは、以下の5つです。

  • 本人の希望を確認する
  • 施設見学を行なう
  • 立地や周辺環境にも目をむける
  • 入居者同士の交流の様子をチェックする
  • 気になる施設は早めに申請する

交流や趣味、イベントが充実している施設は、日常をより楽しくしてくれます。入居後のミスマッチを減らすためにも、楽しい施設探しのコツを解説していきます。

本人の希望を確認する

暮らすことになる施設だからこそ、本人の意思を確認すべきです。楽しいと感じられるかは、施設のサービスや活動が本人の関心にどれだけ合致するのかにかかっています。

具体的に本人の希望を引き出す方法は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 本人の希望を聞き話し合う
  2. 具体的な希望や興味のあることを引き出す
  3. これだけは避けたい内容を聞き出す

本人の希望を聞いた上で、避けたい内容を確認すると、老人ホームの選別がしやすくなります。ご本人の意向に沿った選択は、入居後の生活を整える基盤になります。

施設見学を行なう

老人ホームを探す上で見落としてはいけないポイントが、施設の雰囲気です。施設のホームページやパンフレットだけでは伝わらないため、実際に施設を訪問して肌で感じ取ることが非常に重要です。

施設を見学する際は、以下のポイントを確認してみてください。

  • 施設の掃除は行き届いているか
  • 職員の態度は親切か
  • 入居者は笑顔で過ごしているか
  • 職員は入居者とどうかかわっているか
  • 入居者同士の交流や日常の様子はどうか

施設の雰囲気やリアルな様子は見学でしかわからないので、老人ホームに求めるポイントをしっかりと確認しましょう。安心し活き活きと毎日過ごすためにも、ご自身やご家族の目で確かめ選んでください。

立地や周辺環境にも目をむける

入居者本人が快適に暮らせるのかは、老人ホームの立地も重要なポイントです。住み慣れた場所やご家族の家から近い施設を選んだほうが、ご本人とご家族双方にとって負担が少ないです。

立地や周辺環境を確認する際は、以下の5つのポイントにも注目してみてください。

施設の立地・周辺環境 立地・周辺環境における特徴
自宅から近い施設 環境の変化によるストレスが少ない
家族の家から近い施設 面会がしやすく、緊急時にもすぐ駆けつけられる
近隣施設が充実している施設 外出しやすく、気分転換できる
緑豊かな施設 落ち着いた環境で過ごせる
交通の便が良い施設 外出しやすく、家族も面会しやすい

都市の賑わいを好むか、それとも静かな環境を望むのかなど、個人の好みに合わせた選択が、入居後の充実した生活へとつながります。

入居者同士の交流の様子をチェックする

老人ホームでの日々の生活が充実するかは、入居者同士のつながりも大きな要素です。曜日ごとのレクリエーションや月ごとのイベント、外部との交流機会など、入居者同士が打ち解けられるよう工夫されています。

入居者同士の交流状況を確認する際は、以下の3つに注目してみてください。

  • どんなサークル活動があるのか
  • 地域交流の機会はあるか
  • 入居者同士がどう交流しているか

同じ趣味を持つ仲間がいると、生活にメリハリが生まれ楽しく過ごせます。ご自身のペースで楽しめる共有スペースや周辺環境が整っているかも含め、ご自身の希望に合った交流の形があるかを確認しましょう。

気になる施設は早めに申請する

人気の施設ほど募集があってもすぐに埋まってしまうため、気になる施設があれば早めに申請をしたほうが良いです。しかし、ご自身だけで多くの施設情報を集めて比較検討するのは大変な労力です。

少しでも効率よく老人ホームを探したい方は、紹介サービスの利用をおすすめします。

紹介サービスには、以下のようなメリットがあります。

  • 複数の施設の中から希望に合う条件を探しやすい
  • 一般には出回っていない情報を探しやすい
  • 介護の専門家がアドバイスしてくれ、手続きしやすい

希望に合う施設を見つけても、入居までに時間がかかったり、書類を用意している間に満室になってしまったりするケースは少なくありません。老人ホーム紹介サービスを活用し、見学から申請まで効率よく進めていきましょう。

有料老人ホーム探しにお困りなら大阪を中心とした介護施設を紹介する「いいケアネット」にご相談ください。無料登録で老人ホームの空室を簡単にチェックできます。

老人ホームに入る本人の気持ちを考え楽しい施設を選ぼう

老人ホームは入居者同士の交流やイベント、サークル活動が充実しており、楽しいと思える環境が整っている場所です。

入居後の生活をより充実させるためにも、本人の意思を尊重し「どうしたら心地よく、楽しく過ごせるのか」を一緒に考えることが重要です。

本記事を参考に楽しいと感じる施設探しのポイントを確認し、ご本人の具体的な希望や避けたいことの確認、施設の雰囲気や職員の対応の見極め、最適な立地の選択、そして情報収集と早めの申請といったポイントをぜひ実践してください。

大阪を中心とした高齢者向けの介護施設の情報を多数掲載する「いいケアネット」では、介護保険や介護サービスの情報を「いいケアジャーナル」で随時更新中です!老人ホーム探しでお悩みの方は、気になる記事をチェックしてみてください。

\クリックで簡単お問い合わせ/

いいケアネット ご相談バナー

監修者

一般社団法人全国介護事業者連盟 理事長会

斉藤 正行

一般社団法人全国介護事業者連盟理事長。立命館大学卒業後、複数の介護関連企業で要職を歴任し、日本介護ベンチャーコンサルティンググループを設立。講演活動やメディア出演も多数。

関連ページ >

あわせて読みたい記事

無料でプロに相談してみる