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介護ロボットの市場規模、5年で20倍を目指す方針

ロボット

政府は、2015年の時点で24.4億円だった介護ロボットの市場規模を、2020年までに約500億円まで大幅に成長させる目標を打ち出しています。安倍総理は、「技術改革の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する」と宣言しています。

では、介護ロボットとは、具体的にどのようなものでしょうか。

 

介護ロボットとは、介護に用いるロボットの総称です。福祉ロボットやロボット介護機器などと呼ばれることもあります。介護ロボットというと、介護者の介護業務を支援するロボットをイメージされる方が多いですが、要介護者の歩行支援、リハビリ、食事、見守りなどを行う機械も立派な介護ロボットです。

 

介護ロボットは大きく分けると、「介護支援型ロボット」、「自立支援型ロボット」、「コミュニケーション・セキュリティ型ロボット」の3つに分けられます。この3つについて簡単にご説明します。

 

介護支援型ロボット

介護支援型ロボットは、介護者の介護業務をサポートするロボットです。移乗や入浴などの介護業務による介護者の身体的・精神的な負担を軽減することが目的となっています。質の高いケアの実現と、介護スタッフの負担軽減による離職率の低下などのメリットが期待できます。

 

自立支援型ロボット

自立支援型ロボットは、介護される方の自立をサポートするロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活の動作や、リハビリなどのサポートに使用されます。

 

コミュニケーション・セキュリティ型ロボット

コミュニケーション・セキュリティロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を伝えたりするロボットです。利用者の精神的な支えになったり、認知症の利用者の徘徊などを未然に防いだりすることができます。

 

 

介護ロボットまとめ

介護ロボットは、介護者にとっても、介護される側にとってもケアの質の向上が期待されています。介護ロボットが進歩することで、今まで出来なかったことや難しいと感じていたことが可能になり、日本の超高齢社会の希望の一つとなっています。

 

しかし、一方でロボットの価格が高く、なかなか導入出来ていない施設が多いという問題や、ロボットを使用する側のリテラシーの問題もあるのが現状です。介護ロボットを活用することで、介護者や要介護者、施設にとってどんなメリットがあるか、長期的な目線で検討することで、さらに導入が進んでいくのではないでしょうか。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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