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認知症で施設に入居するタイミングは?利用できる施設や選び方も解説

「自宅で親の介護を続けるのは難しいかもしれない」「認知症で入れる施設はどこがあるのか知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

認知症で入れる施設は、有料老人ホーム、グループホームなどさまざまです。

この記事では、認知症の方が利用できる施設や入居するタイミング、老人ホームの探し方について解説します。

認知症の家族に施設へ入居してもらおうか悩んでいる方は、参考にしてください。

認知症で入居できる施設は主に4種類

老人夫婦

認知症で入居できる主な施設は下記の4種類です。(文献1

有料老人ホーム グループホーム 特別養護老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅
入居条件 65歳以上

介護付き有料老人ホームの場合は、要支援1~2、要介護1以上

要支援2・要介護1以上の認知症と診断された方 原則要介護3以上 60歳以上の方
特徴 施設により設備や料金が異なる 認知症の方のみ入居しているためスタッフが対応に慣れている 24時間対応

認知症の症状が重度であっても受け入れてもらえる

一般型・介護型がある

バリアフリー

安否確認・生活相談を受けられる

それぞれ詳細な特徴を解説するので、参考にしてください。

この記事は「コンテンツポリシー」に沿って執筆しています。
目次

有料老人ホーム

有料老人ホームは、健康型・住宅型・介護付きの3種類があります。

認知症の方が主に入居するのは、介護付き有料老人ホームです。

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐しているため、食事や排泄、入浴など日常生活における介護をサポートしてもらえます。

料金は施設ごとに異なり、高額な有料老人ホームではアクティビティの機会が多く、日常生活にメリハリを与えてもらえます。

注意点として、医師は常駐していないため、何らかの疾患がある方は定期的な通院が必要です。

通院手段は施設側が用意する場合もあれば、家族が付き添うケースもあるため、入居相談の際に確認しましょう。

グループホーム

グループホームは、認知症の方のみが入居する施設です。5~9人の認知症の方が共同で生活しています。

介護職員は24時間体制でケアを提供し、入居する方自身にできる限りのことを実施してもらっています。

入居する方は日常生活で役割を与えられるため、満足感につながり、ストレスによる認知症の徘徊などの症状を軽減できるかもしれません。

グループホームに入居する場合は、住民票のある市区町村内の施設のみ利用可能な点に注意しましょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、原則要介護3以上の方が入居できる施設です。

公的施設のため、入居金が不要で月額費用が安く、人気の高い老人ホームです。

特養は、認知症の方も入居しており、症状が重度であっても受け入れてもらえる可能性が高いです。

しかし、人気の施設で入居待ちが発生している特養があり、順番がくるまで数ヵ月以上かかる可能性がある点には注意してください。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、毎日の安否確認や生活相談を受けられます。

一般型・介護型があり、一般型のサ高住スタッフからは介護サービスを受けられません。一般型で介護を受けたい場合は、外部のサービスと契約が必要です。

サ高住は、主に一人で生活できる方を対象にしていますが、認知症の方も入居可能です。

認知症の方は、日常的に介護を必要としている可能性が高いため、サ高住を選ぶ場合は、介護型がおすすめです。

認知症の対応施設の費用相場

老人リハビリ

上記で解説した各施設の費用相場は、以下のとおりです。

有料老人ホーム グループホーム 特別養護老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅
入居金 0~1億円 0~200万円 0円 0~約30万円
月額費用 約20万円~60万円 約12~18万円 約6~14万円 約12~25万円

上記の金額は、家賃や食費、管理費のみの金額です。

医療費などの日常生活費用や有料老人ホーム、サ高住では介護サービス利用料・介護保険自己負担分が追加になるため、注意してください。

介護保険自己負担分は、要介護度により異なりますが、1割負担の方で約1~2万円です。

介護付き有料老人ホームの費用について、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

認知症の方が施設に入居するタイミング

老人健康寿命

認知症の方が施設に入居するタイミングには、下記があります。

  • 徘徊や暴力行為がある
  • 家族が介護で疲れている
  • 自宅では一人で生活できない

上記の症状を感じたら、施設への入居を検討するタイミングのため、参考になれば幸いです。

徘徊や暴力行為がある

認知症による徘徊や暴力行為があると、介護している家族は疲労やストレスが溜まってしまいます。

徘徊はいつ本人がいなくなるかわからないため、不安を抱えながらの生活となり、周囲の方にも迷惑をかけてしまうかもしれません。

地域の方や警察と協力していても、悩みはつきず、ストレスにより体調を崩したり、うつ病を発症したりする可能性もあります。

徘徊や暴力行為が見られるようになったときは、自宅での介護が難しいため、施設への入居を検討しましょう。

家族が介護で疲れている

認知症の方を自宅で介護していると、疲れを感じます。「育ててもらった恩だから」と考えて、熱心に介護する方もいます。

しかし、疲れがある状態で無理して介護を続けると、倒れてしまうリスクがあるのです。

認知症の方の介護は、食事や排泄など日中夜間問わず実施するため、休む時間がなくなってしまいます。

少しでも疲れを感じたら無理せず、施設の利用を検討しましょう。

介護する方が1~2週間休養する目的であればショートステイを利用すると、無理なく自宅での介護を続けられるかもしれません。

自宅では一人で生活できない

認知症は進行すると、火の不始末や自宅での転倒リスク、決められた時間での内服ができないなど、一人で生活ができなくなります。

とくに、火の不始末は、火災のリスクがあり危険です。

転倒や内服ができていない場合は、体調が悪化した状態で見つかることもあるのです。

一人で生活ができないときは、本人の体調にも影響するため、早めに施設を検討するとよいでしょう。

認知症の方が入居できる施設の選び方

老人介護

認知症の方が入居できる施設の選び方は、以下のとおりです。

  • 介護や医療体制を調べる
  • 本人の希望条件も尊重する
  • 入居条件を満たしているか
  • 趣味や活動に取り組めるか
  • 費用が年金や貯蓄で支払い可能か
  • 施設を見学して雰囲気やスタッフの表情を見る

施設選びは本人の満足度に影響するため、ここで紹介するポイントを参考にしてください。

介護や医療体制を調べる

認知症の方が施設に入居する際は、介護や医療体制を調べましょう。

介護体制は施設のスタッフに提供してもらえるのか、外部のサービスと契約する必要があるのか確認しましょう。

今回紹介した施設で介護が必要な場合は、住宅型有料老人ホームや一般型のサ高住で外部サービスとの契約が必要になります。

医療体制は、インスリン注射や床ずれの処置が可能かなどです。施設によっては、看護師不在の時間があるため、対応できないと断られるケースがあります。

入居する方に必要な介護・医療体制が整っているか、施設に聞いてみましょう。

本人の希望条件も尊重する

認知症があっても、本人の希望条件も尊重しましょう。たとえば、個室希望や定期的にイベントがあってほしいなどです。

希望に合う施設が見つかると、本人も施設への入居に前向きになってもらえるかもしれません。

認知症の方は、施設への入居を強く拒否する場合があります。

しかし、家族が疲労を感じている場合は、施設が承諾して入居を認めてもらえます。本人が認知症で拒否していても、施設への入居は可能なため安心してください。

どうしても難しい場合は、まずは日中から利用できるデイサービスや、ひとりの時間を少なくするための訪問看護の利用を検討してみてください。

デイサービスについては、下記の記事で解説しているので、読んでみてください。

関連記事:デイサービス(通所介護)ってどんなところ?

入居条件を満たしているか

認知症の施設を選ぶときは、入居条件を満たしているか確認しましょう。

特養では原則要介護3以上の方が対象のため、要支援や要介護2以下の方は入居を認めてもらえない可能性が高いです。

グループホームでは、認知症と診断されていなければ入居できません。

施設ごとに入居条件があるため、入居相談の際に調べておくとよいでしょう。

趣味や活動に取り組めるか

認知症の方は、趣味や活動に取り組めると、認知機能低下の予防に期待できます。

施設によっては、地域の方と交流する機会を作っているところもあります。

施設ごとにイベントの頻度は異なるため、どのようなイベントやレクリエーションがおこなわれているかスタッフに確認してみましょう。

費用が年金や貯蓄で支払い可能か

施設への入居は、長期的になるケースがあるため、費用の支払いが可能か確認しておきましょう。

厚生労働省によると、特別養護老人ホームの入所期間は約3.5年と報告されています。(文献2

施設に入居した場合は年単位で費用が必要になります。

事前にどれくらいの料金が払えるのか調べると、将来払えなくなってしまったと慌てることなく対応可能です。

費用が払えないと感じるときは、支払える金額内で施設を見つけるサポートをするため、いいケアネットにご相談ください。

親の介護のお金がないときの対策を下記の記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。

関連記事:一人っ子で親の介護のお金がないときはどうする?支援策や相談先を解説

施設を見学して雰囲気やスタッフの表情を見る

施設を選ぶ際は、必ず見学しましょう。施設の情報はパンフレットや相談員から教えてもらえます。

しかし、実際のスタッフや雰囲気は見学しなければわかりません。

入居前に施設を見学すると、雰囲気を感じたり、入居者の様子を確認できたりするため、安心して家族を任せられるか判断する材料になります。

認知症で施設に入居するメリット

デイサービス

認知症で施設に入居するメリットは、以下の2つです。

  • 介護負担を軽減できる
  • 認知症のプロに対応を任せられる

施設に入居するメリットを知りたい方は、参考にしてください。

介護負担を軽減できる

認知症の方が施設に入居すると、自宅での介護が不要になるため、負担を軽減できます。

認知症の方で要介護度の高い方を自宅で介護すると、24時間つきっきりになるケースも少なくありません。

休みなく介護を続けていると、ストレスから強く当たってしまい家族関係が悪くなったり、自分を情けなく感じたりするケースもあるのです。

主に介護している方は65歳以上の方が約6割と報告されており、老老介護になっているケースが少なくありません。(文献3

「親を施設に入れるのは罪悪感を感じる」と悩む方もいるかもしれません。しかし、あなたの休養が優先です。

施設に入居すると、夜間はしっかり休息を取れるようになり、面会すると家族との良好な関係を保てるでしょう。

親を施設へ入居させることに罪悪感を感じる方は、解決方法を下記で解説しているので、参考にしてください。

関連記事:親を施設に入れる罪悪感がある方必見!葛藤や後悔を払拭する方法を解説

認知症のプロに対応を任せられる

施設のスタッフは、認知症の方の対応に慣れています。

対応に慣れているスタッフが対応すると、認知症の方は安心して過ごせるようになり、徘徊や暴力行為の頻度が減るケースがあるのです。

「認知症の家族の介護が無理かもしれない」と感じたときは、無理せずケアマネジャーや地域包括支援センターに相談して、施設への入居を検討しましょう。

認知症で施設に入居するデメリット

デイサービス

認知症で施設に入居するデメリットは、下記があります

  • 認知症が進行する可能性がある
  • 入居までに時間がかかる施設もある
  • 自宅で過ごすよりも金銭的な負担がある
  • 施設によっては認知症の症状が進行すると退去を求められる

入居するメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。この章を参考にデメリットとメリットを比較してみてください。

認知症が進行する可能性がある

施設に入居すると、認知症が進行する可能性があります。認知症は進行性の病気であり、発症から期間が経過すると、症状は進みます。

施設に入居すると、家族が熱心に介護していたときと比較して、刺激が少なくなってしまうのです。

刺激が少なければ、認知機能が低下する原因となり、認知症が進行してしまいます。

施設に入居すると、認知症が進行する可能性がある点は理解しておきましょう。

入居までに時間がかかる施設もある

冒頭でも解説したように、特養は入居までに時間がかかります。

認知症があり、自宅で介護が困難と考えている場合は、すぐに施設を探さなければならず、入居待ちを待っていられません。

すぐに施設に入居しなければいけない場合は、まず特養へ入居を申し込みます。

特養への申し込みと並行して、順番がくるまで今回紹介している3施設などへの入居も進めましょう。

並行して申し込みをおこなうと、入居待ちの期間も介護を安心して任せられます。

自宅で過ごすよりも金銭的な負担がある

施設に入居すると自宅で過ごすよりも金銭的な負担がかかります。

生命保険文化センターによると、自宅で介護を実施している方がかかる費用は、平均月額約8.3万円と報告されています。(文献4

特養であれば、10万円程度の費用であり、負担はほとんど変わりません。

しかし、有料老人ホームやサ高住であれば、月額20万円程度かかるため、今までよりもお金がかかります。

無理なく支払える施設を選び、ご家族が金銭的に負担を感じないようにしましょう。

施設によっては認知症の症状が進行すると退去を求められる

有料老人ホームやサ高住は、認知症の症状が進行し、徘徊や入居者とトラブルが起こると退去を求められる可能性があります。

認知症のある方がサ高住や有料老人ホームに入居した際は、症状が進行したときの退去条件について確認しておきましょう。

施設によっては、介護を提供できる老人ホームを併設している場合があります。

心配な方は介護付き有料老人ホームや介護型サ高住が併設されている施設へ入居を検討しましょう。

認知症で入居できる施設を探す方法

デイサービス

認知症で入居できる施設を探す方法は、主に3つです。

  • 自分で見つける
  • ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する
  • 施設検索サービスを利用する

認知症の方に入居してもらうための施設を探すときに、参考にしてください。

自分で見つける

認知症の方も入居できる施設を探す方法には、自分で見つける方法があります。インターネットや地図などから検索して、施設のホームページを確認します。

見学や入居相談は施設へ問い合わせて、担当者と連絡を取ります。

入居するまでに時間はかかりますが、設備や条件にこだわっており納得できる施設を見つけたい方は、自分で施設を探す方法がおすすめです。

ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する

ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると、地域で認知症の方が入居できる施設を探してもらえます。

本人の認知症の症状、支払える費用、入居先に求める条件をリストアップして伝えると、ケアマネジャーは条件に合う施設を探しやすくなるでしょう。

しかし、ケアマネジャーは一人ひとり対応が異なり、忙しいためになかなか探してもらえないケースもあるため、全てを人任せにするのはおすすめできません。

施設検索サービスを利用する

施設検索サービスは、希望条件を入力すると、当てはまる施設をリストアップしてもらえます。

費用や施設の種類、地域から検索できるため、効率的に施設を探せます。

サービスによっては、条件に当てはまる施設を紹介してもらえるため、相談すれば自分で検索する必要がありません。

施設の見学日程調整も調整してもらえるなど、面倒に感じる手続きを任せられる点も魅力です。

いいケアネットでは、認知症の方が入居できる老人ホームを紹介しています。お気軽にお問い合わせください。

まとめ|施設の特徴を把握して認知症の家族に会う老人ホームを見つけよう

老人夫婦 ウォーキング

認知症の方が入居できる老人ホームは、有料老人ホーム、サ高住などさまざまです。各施設の特徴を把握して、入居する方の希望に合わせた施設を選びましょう。

認知症の方を自宅で介護すると、一人になる時間ができないよう家族の協力が必要であり、疲れてしまうかもしれません。

お互いのためにも、うまく施設を利用して無理のない介護をおこないましょう。

いいケアネットでは、認知症の方が入居できる老人ホームも無料で紹介しています。

「自分で施設を探すのは大変」「どこがいいかよくわからない」と悩んでいる方は、無料で利用可能なため、お気軽にご相談ください。

認知症の施設を探している方からよくある質問

認知症では施設から追い出されますか?

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、排泄や食事、入浴が一人でできない状態になると、退去を求められる施設があります。

認知症は進行性の疾患のため、今後介護が必要になるかもしれません。

有料老人ホームやサ高住に入居するときは、介護が必要になったときの対応について施設に確認しておきましょう。

認知症の施設費用は誰が支払いますか?

認知症の施設費用は、本人の年金や貯蓄から支払います。しかし、費用が足りない場合は、家族が費用を負担している場合もあります。

費用の支払いが難しい場合は、高額介護サービス費などの制度を利用できるか確認してみてください。

入居する方の支払える金額内で施設を探している方は、いいケアネットにご相談ください。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

突然倒れた、転んで頭を打ったなど、ご自身やご家族の介護を身近に感じるきっかけはそれぞれです。 いいケアネットでは、いざという時のために役立つ介護の知識や介護施設についてご紹介します。

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