厚生労働省「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部はこのほど、地域共生社会の実現に向けた改革工程をまとめ公表した。「地域共生社会」とは、分野ごとの縦割り・支え手・受け手の関係を超え、地域住民や地域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代、分野を超え「丸ごと」つながることにより、住民一人ひとりの暮らし、生きがい、地域をともに創っていくもの。実現させることを基本とし、本年の介護保険制度の見直し、平成30年度の介護、障がい福祉の報酬改定、予定されている生活困窮者自立支援制度の見直しなどの機会ととらえ、改革を行っていくようだ。
改革の骨格の内容を一部抜粋。
「地域課題の解決力の強化」=住民相互の支え合い機能を強化し公的支援と協働して地域課題の解決をおころ観る体制を整備、複合課題に対する包括的相談支援体制の構築、地域福祉計画の充実。
「地域を基盤とする包括的支援の強化」=地域包括ケアの理念の普遍化 高齢者だけでなく生活上の困難を抱える方への包括的支援体制の構築、共生型サービスの創設、市町村の地域保健の推進機能の強化や保健福祉横断的な包括的支援のあり方の検討。
「地域丸ごとのつながりの強化」=多様な担い手の育成・参画 民間資金活用の推進 多様な就労・社会参加の場の整備、社会保障の枠を超え地域資源と丸ごとるながることで地域に循環を生み出す先進的取り組みを支援。
「専門人材の機能強化・最大活用」=対人支援を行う専門資格に共通のう基礎課程創設の検討、福祉系国家資格を持つ場合の保育士養成課程・試験科目の一部免除の検討。
2020年代初頭の「我が事・丸ごと」の全面的な展開に向けて、改革を実施していくようだ。
※改革工程の詳しい内容は、厚生労働省のHPを参照のこと。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syakaihosyou.html?tid=368203
地域共生社会の実現に向けた当面の改革工程を公表―厚生労働省「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部
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