「最近、デイサービスを利用してみたいと思っているけれど、健康な人でも利用できるのかな?」と悩んでいませんか?
デイサービスは健康な人でも利用できますが、要介護認定が必要です。
この記事では、デイサービスの特徴や種類、提供されるサービス内容、そして施設選びのポイントや利用条件などをわかりやすく解説しています。
さらに、デイサービスとデイケアの違いや、介護認定がない場合のデイサービスの料金についても触れています。
この記事を読むことで、自分に適したデイサービスを見つけるための情報が手に入り、充実した生活を送るための一歩を踏み出せるでしょう。
デイサービスは健康な人でも利用できる?
健康な人でもデイサービスは利用できますが、要介護認定が必要です。
デイサービスには、健康な人が利用するメリットがいくつかあります。
以下で、それぞれ詳しく解説していきます。
健康な人でも通える!ただし要介護認定が必要
デイサービスは、主に高齢者が日中過ごす場所として利用されますが、健康な人でも利用可能です。
ただし、デイサービスを利用するためには要介護認定を受ける必要があります。
デイサービスは介護保険サービスの一つですので、介護認定を受けることで1割負担(一定以上所得者は2割または3割)になります。
参考:厚生労働省『サービスにかかる利用料』
健康な人がデイサービスを利用するメリット
健康な人がデイサービスを利用するメリットは、次のようなものがあります。
- 社会参加の機会が増える
- 新しい友達ができる
- 趣味やレクリエーションが楽しめる
- 体を動かして健康を促せる
- 日中に活動するため生活のリズムができる
- 誰かと一緒に食事ができる
- 安心してお風呂に入れる
- 介護している家族が自分の時間を持てる
- 引きこもり解消につながる
これらのメリットを通じて、健康な人でもデイサービスを利用することで、楽しく充実した日々を過ごせます。
デイサービスとは
デイサービスとは、高齢者や障害者が充実した日中を過ごすための施設です。
デイサービスには、さまざまな特徴と種類があり、利用者に合ったサービスが提供されます。
以下ではデイサービスの概要を詳しく解説していきます。
デイサービスの特徴と種類
デイサービスの特徴は、主に以下のようなものがあります。
- 原則として日中のみ利用できる
- 地域密着型である
- 介護サービスが提供される
デイサービスの種類には、以下のようなものがあります。
- 身体機能の維持・向上を目的としたリハビリテーション型
- 高齢者が楽しく過ごせるレクリエーション型
- 認知症の人に対応したサービスを提供する認知症対応型
- 医療的ケアが必要でも利用できる療養型
- そのまま宿泊もできるお泊りデイサービス
ご自身の目的に適したデイサービスを選ぶことが大切です。
提供されるサービス内容
一般的なデイサービスでは、主に以下のようなサービスが提供されます。
- 食事
- 入浴
- 排せつ
- リハビリテーション
- レクリエーション
- 送迎サービス
これらのサービスによって、利用者の生活機能の維持や向上、社会的孤立感の解消、心身機能の維持、利用者の家族の身体的・精神的負担を軽減できます。
施設選びのポイント
デイサービスを選ぶ際には、以下のポイントに注意して選びましょう。
- 利用者のニーズに合ったサービスが提供されているか
- 施設の雰囲気やスタッフとの相性
- 施設の立地やアクセス
- 料金や利用可能時間
これらのポイントを考慮しながら、最適な施設を選びましょう。
ケアマネジャーに相談したり、施設を見学したり、利用前には必ず目的に適した施設かをチェックしておきましょう。
デイサービスの利用条件
デイサービスを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 要介護認定を受けている
- 日常的な医療行為が不要
- 送迎範囲内に住んでいる
以下で、それぞれ詳しく解説していきます。
要介護認定を受けている
デイサービスは要介護1以上で利用できるため、まず要介護認定を受ける必要があります。
介護認定を受けるには、まずお住まいの市区町村の窓口で要介護認定の申請をします。
申請後は市区町村の職員などから訪問を受け、聞き取り調査(認定調査)が行われます。
詳しい手順については、厚生労働省のウェブサイトを参照してみてください。
参考:厚生労働省『サービス利用までの流れ』
日常的な医療行為が不要
デイサービスは、基本的に医療行為が不要な人を対象としています。
しかし、前述のとおり療養型通所介護や一部のデイサービスでは、医療行為が必要な人も受け入れていることがあります。
事前に施設へ確認してみましょう。
送迎範囲内に住んでいる
デイサービスでは、利用者を自宅から施設まで送迎するサービスが提供されています。
ただし、原則的に送迎範囲内に住んでいることが条件となります。
デイサービスの送迎範囲は、利用者の疲労やストレスを軽減するため、車で片道30分程度の距離としているのが一般的です。
ただし、送迎できる距離・時間は事業所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
介護認定なしだとデイサービスの料金はどうなる?
介護認定がない場合、原則としてデイサービスは利用できません。
ただし、事業所によっては自費デイサービスの受け入れをしている場合もあります。
また、介護保険外サービスや地域のボランティアなどを活用するのも方法のひとつです。
以下では一般的なデイサービスの費用相場と、介護認定なしでも利用できるサービスについて解説していきます。
デイサービスの費用相場
デイサービスの費用相場は施設によって異なりますが、一般的には1回あたり1,000〜2,000円程度とされています。
ただし、デイサービスの費用には、介護保険の適用範囲と適用範囲外の費用があります。
これらを合わせた金額が毎月請求される点に注意しましょう。
介護認定なしでも利用できるサービス
介護認定がない場合でも、一部のデイサービスでは健康な人向けのプログラムが用意されていることがあります。
ただし、利用料金は全額自己負担となる点には注意が必要です。
また以下のような介護保険外サービスや地域ボランティアも利用できます。
- 家事代行サービス
- 外出支援サービス
- 見守りサービス
- 宅食サービス
これらの介護保険外サービスや地域ボランティアを利用したい場合は、各自治体の担当窓口や地域包括支援センターへ相談しましょう。
参考1:豊島区『保険外サービス活用ガイド』
参考2:全国社会福祉協議会『地域福祉・ボランティア』
デイサービスとデイケアの違いを理解しよう
デイサービスとよく似た言葉に『デイケア』があります。
どちらも日中に通う介護サービスのため、違いが分かりづらいという人も多いのではないでしょうか?
名称こそ似ていますが、デイサービスとデイケアでは、サービス内容や対象者・利用目的が異なります。
それぞれの違いを理解し、自分に適したサービスを選びましょう。
以下で詳しく解説していきます。
サービス内容の違い
デイサービスでは『通所介護』で、食事や入浴、リハビリテーション、レクリエーションなど、幅広いサービスが提供されます。
一方、デイケアは『通所リハビリテーション』と呼ばれており、主にリハビリテーションや機能訓練が中心となるサービスです。
また運営母体の違いもあり、デイサービスはNPOや社会福祉法人、民間企業により運営されていますが、デイケアは病院や介護老人保健施設に併設されています。
対象者と利用目的の違い
一般的なデイサービスは、要介護1以上の人で医療的ケアが必要ない人を対象にしています。
またデイサービスの利用目的には、社会参加や生活リズムの維持、楽しい時間の過ごし方などがあります。
一方、デイケアは主に病気やケガのリハビリテーションが必要な人を対象としており、医師により専門的なリハビリが必要と判断された人が利用可能です。
デイケアの利用目的は、身体機能の回復や維持、独立した生活を送るためのサポートなどです。
デイサービスは健康な人でも利用できる?【まとめ】
では、今回のまとめです。
健康な人でもデイサービスは利用できますが、要介護認定が必要です。
デイサービスは、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを提供しており、高齢者や障害者が日中を楽しく過ごせるようにサポートします。
一部のデイサービスは介護認定を受けていなくても利用できますが、料金が異なることがあるため注意が必要です。
自分に適したデイサービスを見つけて、充実した生活を送りましょう。
ただし、デイサービスは在宅介護が主軸となっている場合にのみ有効な介護サービスです。
もし、家族にとって介護の負担が多すぎると感じているなら、老人ホームへの入居も検討しましょう。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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