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老人ホームで着る服装選び6選|男性・女性別のおすすめ部屋着も解説

家族の老人ホームに入居が決定したとき、意外と準備に手間取るのが服装選びです。

「老人ホーム内で着る程度の服装だし、本人がよく着ている服装を選ぼう」と考える方は多いですが、入居者が気に入っている服装が老人ホームで快適に過ごせる服装とは限りません。

老人ホームでの服装を選ぶ際は、入居者が快適かつケガなく過ごせる服装を選びましょう。

本記事では、入居者が快適で安全な老人ホーム生活を送るために、具体的にどのような基準で服装を選ぶべきかを詳しく解説します。

老人ホームで入所中に着る服装の選び方6選

老人ホームでの服装は特別な服装規定がありませんが、安全性や快適性などを考慮するために以下のような服がおすすめです。

  1. 入居者が脱ぎ着をしやすい服
  2. 室内外を問わず動きやすく快適に過ごせる服
  3. 家族や老人ホームスタッフが洗濯しやすい服
  4. 歩行中の転倒などの事故リスクが少ない服
  5. 季節や屋内外の寒暖差に対応できる服
  6. リーズナブルな価格帯で揃えられる服

では具体的にどのような点に注意して選ぶべきか、暮らしやすさを支える服装選びのポイントを6つにわけて解説します。

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目次

入居者が脱ぎ着をしやすい服

前開きのシャツやマジックテープ仕様の服は、腕を大きく動かさなくても簡単に着脱できるため、入居者本人はもちろん、介助者にとっても負担が少ないのが特徴です。

ほかにも、ゴムウエストのボトムであれば座ったままでも楽に履き替えができ、入居者が着替えをする際の負担を減らせます。

また、ボタンが大きめのデザインは視力が低下している方でも扱いやすく、思うように着替えができないことによる不安やかんしゃくなど、トラブルが起きにくくなります。

室内外を問わず動きやすく快適に過ごせる服

老人ホームでは室内と屋外、または屋内の部屋間の行き来が多いため、動きやすく伸縮性がある素材や寒暖差に対応しやすい保温性・通気性を備えた服装がおすすめです。

たとえば、ジャージやゴムウエストのパンツは締め付けが少なく、長時間の着用でも疲れにくいため重宝します。

また、抗菌・防臭加工された生地や、汗を素早く吸収して乾かすインナーを取り入れれば、衛生面にも配慮可能です。服の素材は細かいポイントではありますが、日常動作をより快適にするための重要なポイントです。

家族や老人ホームスタッフが洗濯しやすい服

頻繁に洗濯する老人ホーム生活では、乾きやすくシワになりにくい素材の衣類が重宝されます。ポリエステルや綿混紡の服なら耐久性が高く、洗濯機で繰り返し洗っても型崩れしにくいのが利点です。

加えて、乾燥機対応の表示があるものを選ぶと、施設や家族にとって洗濯の手間が大幅に軽減されます。

歩行中の転倒などの事故リスクが少ない服

高齢者はドアのレールのような小さな段差でも転倒しやすいため、ズボンやスカートのすそが適度な服が基本です。すそだけではなく、袖も手首でしっかり止まる長さを選び、手を動かす邪魔を最小限に抑えます。

さらに、安全性が高まる滑り止め付き靴下や、かかとが固定される室内履きなどの併用もおすすめです。

なお、ポケットやフリル、リボンなどの装飾が多い服は、入居者が家具や車椅子などに引っかかる原因になりやすいため、なるべく避けてください。

老人ホームでの服装に迷ったときは、「この服のサイズや長さで安全に動けるか?」と考えるようにしましょう。

季節や屋内外の寒暖差に対応できる服

老人ホームは、基本的に室温管理が行き届いていますが、廊下や公共スペースなど、場所ごとで温度差を大きく感じる人もいます。

入居者が自分の感覚に合わせて着脱できる薄手のカーディガンやベストを重ね着すれば、必要に応じて簡単に調節できます。

そのほか、外出時には軽量ジャケットを活用し、冬場は防寒具、夏場は通気性の良い素材を取り入れるなど、季節に合わせて柔軟に対応できる衣服を選ぶようにしましょう。

リーズナブルな価格帯で揃えられる服

老人ホームの生活では、食事や介護の場面で衣類の汚れが生じやすく、お気に入りの高価な服であっても逆にストレスを感じる可能性があります。

一方、機能性を重視したリーズナブルな価格帯の衣類であれば、汚れやすい状況に合わせて気軽に交換できるため安心です。

また、高価なデザイン性重視の服は動きやすさや、お手入れのしやすさが犠牲になる場合もあるため、総合的にコストパフォーマンスに優れたアイテム選びをおすすめします。

老人ホームで男女ともに用意すべき服装の枚数

老人ホームで必要になる服装は、施設での洗濯頻度や季節ごとの温度変化を考慮した衣服選びが重要です。

しかし、温度変化に対応できるよう大量の衣類を用意すると収納スペースに収まりきらず、逆に少なすぎると洗濯や着替えが間に合わなくなる恐れがあります。

そのため、老人ホームで過ごす服装を準備する際は、服の用途に合わせて必要なセット数を準備してください。

部屋着は途中で着替えても足りる6~8セットを準備

部屋着は汚れや発汗などで1日に2回以上の着替えを想定してください。

洗濯のタイミングを考慮すると、3〜4日分となるように6〜8セットほど用意しておくと安心です。

とくに汚れやすいトップスは、伸縮性が高く動きやすいものが好まれます。

部屋着はそでやすそが邪魔にならない丈のパンツやスカート、柔らかく体を動かしやすい素材のトップスなどがおすすめです。季節に合わせて衣替えをすれば、大量の衣服を用意せずに済みます。

外出着は少なく最大3セット程度を用意

外出機会が多い人でも、老人ホームに入居中はシーズンごとに2~3セットあれば十分です。

普段のちょっとした外出にはベストや軽量ジャケットを組み合わせ、季節感のあるブラウスやシャツをそろえておくと着回しがしやすく、入居者もコーディネートを楽しめます。

寒冷地や冬場を意識するなら、厚手のコートや防寒性のあるパンツ、被るだけで済むスヌードなどをプラスしましょう。

あまり多くの外出着を持ち込むと収納スペースを圧迫するため、寒さを意識する場合も予備程度の枚数にとどめる方法がおすすめです。

靴下・ストッキングは用途に合わせて5~7足用意

靴下やストッキングは、冷え対策や外出時の服装に合わせて用意します。

老人ホーム内で過ごす際に普段使いする靴下は5〜7足ほど確保し、必要に応じて転倒予防の滑り止め付きタイプを採用すると安全性も高まります。

体の冷えを気にする場合は、くるぶし丈ではなく足首まで覆う長さの靴下を選ぶようにしましょう。

女性であれば、ストッキングは2〜3足あれば急な外出やイベントにも対応可能です。ただし、ストッキングは破れやすいため、入居者から追加や交換の要望があった場合に対応できるよう、自宅にはいくつか予備を確保しておくことをおすすめします。

また、冬場は厚手のウール靴下、夏場は通気性に優れた薄手やメッシュ素材など、季節に合った種類をそろえると老人ホームでも快適に過ごしやすくなります。

下着類は洗濯しやすい素材で多めに10~12セットを確保

下着やインナーは毎日交換するため、4〜5日分を目安に準備しつつ、万が一の汚れに備えて2〜3枚多めに用意すると安心です。

合計で10〜12着ほどが目安で、綿やポリエステル混紡など、肌触りと吸水性・速乾性を兼ね備えた素材を選びましょう。夏以外の季節であれば、体温調整を目的としたインナーを用意するのもおすすめです。

また、女性であれば手間が多いブラジャーではなく、カップが付いたブラキャミソールを視野に入れることも検討してください。

靴は外出用と老人ホーム内で履く室内履きを用意

老人ホームでは室内活動が多いため、ルームシューズを2〜3足は確保しましょう。

汚れたときや気温差ごとに履き替えられるよう、季節ごとに裏起毛や通気性重視など、用途別に使い分けられるよう複数用意しておくと安心です。

外出用の靴は1〜2足あれば十分ですが、デザイン性だけではなく防寒仕様やメッシュ素材など季節に最適なアイテム選びを意識してください。

とくに転倒予防の滑り止めやかかとをしっかりホールドするデザインを重視し、安全かつ快適な足元環境を整えましょう。

老人ホームで男性・女性におすすめの服装と選び方

老人ホームで入居者が快適に過ごすためには、男性・女性ごとに合った服装選びがとても大切です。

動きやすさや着脱のしやすさ、洗濯やお手入れの面倒が少ないデザインを心がけるようにしましょう。

以下では、老人ホームで過ごす男性向け・女性向けにおすすめの服装を紹介します。

老人ホームで過ごす男性向けの服装・部屋着

男性の場合は、締め付けの少ないゴムウエストやジャージ素材のズボンが重宝します。

たとえば、上下セットアップのシンプルなデザインは、清潔感をアピールしながらコーディネートの手間を省けるため、おすすめです。

また、汗をかきやすい方には綿混や抗菌・防臭加工された素材を選ぶようにしましょう。

サイズを選ぶ際は、ゆったりとしすぎず、動きに影響がない範囲を意識し、洗濯後に縮みにくい縫製のものを選んでください。複数枚を使い回すため、くたびれて交換が必要になったら購入しやすい価格帯で選びましょう。

老人ホームで過ごす女性向けの服装・部屋着

女性の場合はスカートやパンツ、ワンピースなど選択肢の幅が広く、好みに合わせておしゃれを楽しめる点が特徴です。パンツとスカートのどちらを用意するかは、入居者がもともとどんな服装を好んでいたかを参考にしてください。

スカートを選ぶなら膝下程度の丈のものを選ぶと、転倒リスクを抑えられます。パンツはゴムウエストや伸縮性のある素材を選び、楽に着脱できる点を優先しましょう。

ワンピースを選ぶ際はスカートとパンツの中間として、脱ぎ着しやすく動かしやすい素材で作られた膝丈程度のものを選んでください。

季節に応じてカーディガンやショールなどの重ね着アイテムを組み合わせれば、防寒対策はもちろん、コーディネートも楽しめます。

また、明るい色味や柄物を取り入れると気分転換になり、コーディングの楽しみも大きくなります。洗濯のしやすさやサイズ調整もしっかり考慮し、入居者が快適さとおしゃれを両立できる服装を選びましょう。

老人ホーム入居者に用意する服装は快適性と安全性を重視

老人ホームで着る服装は、性別や好みはあるものの、共通して動きやすさや洗濯のしやすさが大切です。

服装を選ぶ際は安全性を確保するためにすそや袖の長さに配慮し、季節の変化や体温調節のしやすさに合わせて素材を選びましょう。

大切なのは、入居者が老人ホームで快適に過ごせる服装であることです。人それぞれで暑がりや寒がりなど、気温差の感じ方は異なります。ただ季節に合わせて服装を用意するのではなく、本人の特徴や好みと向き合うことが大切です。

入居者が老人ホームでストレスが少ない生活を送れるよう、入居者と向き合いながら本記事で解説した服装選びのポイントを参考に衣服を選んでみてください。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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