「ヘルパーが来たあとに物がなくなると親から言われたらどう対処すべき?」
このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
訪問介護でヘルパーが自宅に来たあと、物がなくなると言われた場合には、盗難を疑う前に本当になくなったのかどうかを確認しましょう。
なくなったのではなく、物の置き場所を変えていたり、ヘルパーさんにあげていたりする場合もあります。
本記事では、ヘルパーが来たあとに物がなくなるときに考えられる5つのケースを詳しく解説します。
盗難騒ぎに不安が募った場合の対処法も紹介しているので、安心して訪問介護を頼みたい方は最後までご覧ください。
「ヘルパーが来たあとに物がなくなる」考えられる5つのケース
「ヘルパーが来たあとに物がなくなる」場合には以下5つのケースが考えられます。
- 本人がどこに物をしまっているのか忘れている
- 本人がヘルパーに物をあげたことを忘れている
- 認知症の影響で「取られた」と思い込んでいる
- ヘルパーがほかの場所に片付けた
- ヘルパーが物を盗んだ
順番に解説します。
本人がどこに物をしまっているのか忘れている
ヘルパーが来たあとになくなるのではなく、本人の記憶力の低下により、どこに物をしまっているのかを忘れている可能性があります。
加齢とともに記憶力が低下していき「何を食べたか思い出せない」「どこに置いたかわからない」など、行動の一部分を忘れてしまうのが特徴です。
本人に物忘れをしている自覚があり、症状が進行する認知症とは異なります。
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本人がヘルパーに物をあげたことを忘れている
なくなったのではなく、ヘルパーに物をあげたことを忘れている場合もあります。
原則的に介護サービスの公平性を保つため、ヘルパーが利用者から物品を受け取ることはできません。
しかし日々の訪問介護で親しい仲になった場合に「お礼なので、どうしても受け取ってほしい」と言われると断りづらく、受け取る場合もあります。
後日、本人があげたことを忘れてしまい「物がなくなった」と誤認しているケースです。
認知症の影響で「取られた」と思い込んでいる
介護者本人の認知症が影響して「もの盗られ妄想」により思い込んでいる場合もあります。
もの盗られ妄想とは、認知症に伴って発生する記憶障害で、お金や物を取られたと根拠なく訴える症状です。
認知症の場合には物忘れやなくした自覚はなく、置いたこと自体を記憶できないため、ほとんど探すことなく取られたと判断してしまいます。
関連記事:認知症について詳しく解説!【PART1】~認知症と物忘れの違い・初期症状チェックリスト
ヘルパーがほかの場所に片付けた
ヘルパーが掃除や片付けをする際、ほかの場所に物を片付けてしまったケースも考えられます。
判断力や適応力に衰えがみられる高齢者が、いつもと違う場所に片づけられた物を探すのは困難でしょう。
片づける場所を決めておき、ヘルパーとの事前の共有が重要です。
ヘルパーが物を盗んだ
物の置き忘れや記憶障害ではなく、実際にヘルパーが物を盗んだ可能性もあります。
身の回りの掃除や買い出しなどのシーンでは、金銭をヘルパーが扱うこともあり、警戒心が薄れがちです。
また、本人に認知機能の低下があれば、盗まれても被害に気づくのが遅れてしまいます。貴重品の置き場所の工夫や、金銭の出入りを家計簿で管理して、防犯対策を見直しましょう。
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ヘルパーが来たあとに物がなくなると言われたときの対処法
ヘルパーが来たあとに物がなくなると言われたときの対処法は、以下4つがあります。
- 本当に物がなくなっているかを確認する
- ヘルパーに確認する
- 監視カメラを設置する
- 事務所に相談する
1つずつ解説します。
本当に物がなくなっているかを確認する
まずは落ち着いて、本当に物がなくなっているのかを本人と一緒に見てみましょう。一緒に探すうちに物が見つかるケースも少なくありません。
老化による記憶力の低下での置き忘れが原因であれば、本人の状態にあわせて以下のように片付けの環境を整えることも有効です。
- いつも同じ場所に整頓する
- 目につきやすい身近な場所に置く
- 引き出しには入れている物のラベルを貼る
- 貴重品の管理は家族がサポートする
さらに激しい物忘れや「もの盗られ妄想」などの症状が見られたら、認知症の可能性が考えられます。必要に応じて医療機関を受診して、適切な治療を進めましょう。
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ヘルパーに確認する
いつもの場所にあるはずの物が見つからない場合、ヘルパーが知っているかどうかを尋ねてみましょう。
ほかの場所に片付けたか、捨ててしまった可能性があります。
同じミスの繰り返しを防ぐためには、片付けや捨てるときのルールを決めたり、保管場所を紙にまとめたりといった対策が重要です。
監視カメラを設置する
物が見当たらない原因として、窃盗の疑いがあるケースでは監視カメラの設置がおすすめです。
ヘルパーと介護者本人の行動や発言を自分の目でチェックでき、防犯対策にもなります。
監視カメラは見守りの役割もあるため、急な転倒や連絡が取れない際の安否確認にも有効です。
事務所に相談する
物がなくなる状況が続く場合、ヘルパーが所属している事務所に現在起こっていることを相談してみましょう。
利用者とヘルパー間のトラブルや不満に対して、公正中立の立場で以下のような対応をしてくれます。
- ヘルパーのミスに対しての指導強化
- 利用者の「もの取られ妄想」発言への対処法アドバイス
事務所では物の管理法のアドバイスのほか、ヘルパーの対応に不備がないかの事実確認をしたうえで、相談対応をおこないます。
盗難騒動に不安が募ったらヘルパーや事業所の変更を考える
盗難騒動に不安が募ったら、ヘルパーやサービス事業所の変更を検討しましょう。
ケアマネジャーや市町村の介護保険課または地域包括支援センターに申し出たうえで、変更が可能です。
盗難騒動が起きたときのヘルパーの言動や事業所に、不安や不満が募る場合には担当者を変えることで改善できることも多々あります。
要介護者本人の「物がなくなった」「盗まれた」などの思い込みは簡単に消えるものではありません。
もの盗られ妄想では、身近で接するヘルパーもしくは家族に疑いがかけられる傾向にあります。
疑問に思うことはケアマネジャーやヘルパーさんに何でも相談し、トラブルを未然に防ぐようお互いに理解しあうことが大切です。
もし施設の入居をお考えの場合、弊社でも施設探しのお手伝いをいたします。
ヘルパーが来たあとに物がなくなると言われたときに適切な対処をしよう【まとめ】
ヘルパーが来たあとに物がなくなると言われるときは、盗まれる以外の、記憶力の低下や認知症の影響による思い込みのケースもあります。
確認をする際は、本当になくなったのか本人やヘルパーに尋ねるほか、監視カメラでの見守りも盗難対策として有効です。
それでも改善されず、盗難騒動に不安が残る場合は、ヘルパーや事業所の変更を検討しても良いかもしれません。
しかし認知症の影響で、取られたと発言している可能性があれば、症状が進行する前に医療機関を受診し、適切な治療を進めましょう。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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