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正しいマスクのつけ方・外し方・選び方|着用時の注意点も一緒に解説

日常生活に欠かせないアイテムとなったマスクですが、つけ方が合っているのか不安に感じていませんか?

マスクの正しいつけ方や選び方は、意外と知られていないことが多いです。

正しくマスクを着用すれば、ウイルスの侵入を防ぎ、大切な人に風邪や感染症を移さず守ってあげられます。

本記事では、正しいマスクのつけ方や外し方、マスクを着用する際の注意点を解説していきます。正しいつけ方を知り、家族や周囲の人の健康維持に役立ててみてください。

正しいマスクの着用で得られる効果

マスクには「風邪・感染症に罹るのを防ぐ」効果が期待でき、口や鼻からのウイルスの侵入を防風邪や感染にかかるのを防げます。また、マスク着用にはほかの人に風邪や感染症を移さないのもメリットです。

風邪やインフルエンザに罹患した状態で咳をすると、以下のように大量のウイルスを放出することが判明しています。

約10万個
くしゃみ 約200万個

参考:自治医療大学付属さいたま医療センター|マスクの効果と正しい使用方法

マスクだけで風邪やインフルエンザを完全に遮断できませんが、一定の予防効果があります。

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正しいマスクのつけ方

マスクの正しいつけ方は、鼻と口を覆いウイルスの侵入を防げるよう、密着させます。

以下の手順を参考に、マスクをつけてください。

  1. マスクに触れる前に手を洗う
  2. マスクを上下に広げる
  3. マスクのゴムを両耳に書ける
  4. ノーズワイヤーを鼻の形に合わせフィットさせる
  5. マスクを下に引っ張り顎を覆う

マスクをつける際には、最初に「手洗い」を行うことが肝心ですウイルスの付着した手でマスクを触るとウイルスが付着し、結果的に口や鼻から体内に侵入してしまいます。

また、マスクは鼻から顎までしっかりと覆うようにつけるのが正しいつけ方です。顔の形や大きさに合うものを選び、しっかりとフィットさせるようにつけましょう。

正しいマスクの外し方

マスクは使用後にウイルスがついている可能性が高いので、ただ捨てれば良いというものではありません。マスクには「正しい外し方」があります。以下の手順を参考に、マスクを外してください。

  1. ゴム部分を持ち顔からマスクを外す
  2. マスクの表面に触れないように持ち捨てる

手を洗うマスクの表部分にはウイルスが付着している可能性があります。触れると手にウイルスが付着してしまうので、触らないようごみ箱に捨てましょう

1度使ったマスクにはウイルスや顔の汚れなどが付着しているので、使い捨てマスクはかならず1回ごとに捨てるようにしましょう。

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マスク着用時の注意点

マスクは誤った使い方をすると効果が半減してしまうので、着用の際は以下の注意点を守ってください。

  • 顎にかけずマスクを使用する
  • マスクを下ろして顔を触ることを避ける
  • 自分に合ったサイズのマスクを選ぶ
  • 肌が荒れないよう注意する
  • 裏表を確認してつける
  • 正しい交換のタイミングを理解する

花粉やウイルス対策、のどを守るためにも、マスクは正しく着用しましょう。マスク着用時の注意点を紹介していくので、参考にしてみてください。

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目次

顎にかけずにマスクを使用する

息苦しいときや飲み物を飲むとき、つい顎にマスクをかけてしまいます。しかし、顎にかけるとウイルスや菌がマスクの内側につき、再度マスクをかけたときに口の中に侵入する可能性があります。

一時的にマスクを外す場合は、マスクケースの使用がおすすめです。

マスクケースがない場合はマスクを内側に折り、ウイルスや菌が付着するのを防ぎましょう。

マスクを顎にかける動作はやってしまうものですが、風邪や感染症のリスクを高めるため注意してください。

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マスクを下ろして顔を触ることを避ける

電車のつり革やお店のドアノブ、飲食店のテーブルなど、外出時は知らないうちに菌やウイルスに触れている可能性が高いです。

せっかくマスクでウイルスの侵入を防いでも、ウイルスが付着した手で顔を触ってしまったらマスクの意味がありません。

とくに「鼻をこする」「口元に触れる」などの動作は、無意識にしてしまう方が多いです。

マスクに付着していたウイルスが手にも付着し口や鼻に侵入してしまう可能性もあるので、マスクをしているから安心と過信せず顔を触らないよう徹底しましょう。

自分に合ったサイズのマスクを選ぶ

普段「いつも買っている商品を」と何気なくマスクを選んでしまいますが、自分に合ったサイズではない可能性もあります。正しくマスクを着用しないと、効果が半減してしまいます。

手だけで簡単に自分に合うサイズを把握できるので、以下の方法で確認してみてください。

  1. 親指と人差し指を伸ばしL字を作る
  2. L字の状態で親指を右の付け根に、人差し指を鼻の付け根から1㎝ほど下にあてる
  3. 親指から人差し指までの長さを測る

図った長さをもとに、以下のサイズのマスクを選びましょう。

サイズ 具体的な長さ
子ども用 9~11㎝
小さめ 10.5~12.5㎝
ふつう 12~14.5㎝
大きめ 14㎝~

定規があれば、ご自身のマスクサイズを簡単に確認できます。

肌が荒れないよう注意する

「マスクで肌が荒れて困る」という声は少なくありません。とくに口元や頬の荒れを訴える人が多く、マスク湿疹やマスク接触皮膚炎とも呼ばれています。

代表的な症状は、以下の3つです。

症状 詳細
ニキビ 口から顎にかけニキビが悪化する
肌荒れ 口周りが粉をふき、軽度のかゆみやヒリヒリした刺激が現れる
乾燥 マスクを外すと一気に肌が乾燥し、口唇ヘルペスや湿疹が起こりやすい

肌荒れに気付いたら、早めのケアで悪化を防ぐことが大切です。

裏表を確認してつける

不織布マスクの裏表は耳に掛ける紐の接着面で判断している人が多く、裏表を間違って装着している人も少なくありません。

よくある一方向へ段階式になっている不織布マスクの場合、以下の方法で裏表と上下を確認できます。

表裏 マスクの接着面が表
上下 ノーズワイヤーがついている方が上

接着面を内側にしてしまう人もいますが、顔にフィットしていないとウイルスや菌が侵入してきてしまいます。

メーカーごとに仕様が変わるため、説明書を読み正しい向きでマスクをつけましょう。

正しい交換のタイミングを理解する

不織布マスクは基本的に使い捨てが推奨されています。目安としては1日あたり1〜2枚の使用が望ましいです。

ただし、以下の場合は使い終わったらすぐに交換したほうが良いです。

  • 咳やくしゃみをした人と接した場合
  • くしゃみや鼻水がついた場合
  • マスクが型崩れした場合

マスクにウイルスが付いたと感じたとき、効果が薄れたと感じたときは、ためらわず速やかに新しいものに交換しましょう。

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マスクの種類による効果の違い

マスクにはウイルスの吐き出し飛沫を防ぐだけでなく、飛沫を吸い込むのを防ぐ役割があります。マスクは種類ごとに効果が違うため、状況に応じて使い分けると良いです。

マスクの種類による効果の違いは、以下のとおりです。

種類 吐き出し飛沫量 吸い込み飛沫量
マスクなし 100% 100%
不織布マスク 20% 30%
布マスク 18~34% 55~62%
ウレタンマスク 50% 60~70%
フェイスシールド 80% 小さな飛沫に対しては効果なし
マウスシールド 90%

参考:国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release|令和2(2020)年度第3回定例記者会見 

上記の結果からもわかるように、吐き出し飛沫量、吸い込み飛沫量ともに不織布マスクの効果が1番高いです。

感染リスクを抑えるためにも、状況に応じたマスク選びを心がけましょう。

正しいマスク着用方法を知りウイルスの侵入を防ごう

マスクは風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症対策として、日常生活に欠かせない衛生アイテムです。しかし、どれだけ高性能なマスクを着用していても、使い方を誤ると効果が薄れてしまいます。

たとえば、何度もマスクを使い回したり、マスクの外側に触れた手で顔を触ってしまったりすると、逆にウイルスを体内に取り込むリスクが高まってしまいます。

正しい知識と着用方法を身につけ、ご自身と大切な人をウイルスから守りましょう。

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監修者

一般社団法人全国介護事業者連盟 理事長会

斉藤 正行

一般社団法人全国介護事業者連盟理事長。立命館大学卒業後、複数の介護関連企業で要職を歴任し、日本介護ベンチャーコンサルティンググループを設立。講演活動やメディア出演も多数。

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