老人ホームや施設など、ご高齢者のお住まいへのご入居をお考えの皆様の間で人気の特別養護老人ホーム。
特別養護老人ホームといえば、入居費用・月額費用ともに高くつくイメージのあるご高齢者のお住まいのなかでも、格安でご入居することができてしかも長期間住み続けることができるということで非常に倍率が高いことで有名です。
ご入居したいと思ってもなかなかご入居することができなくて、ご入居できるようになるまで何年も待ち続けることが当たり前。
というのが、特別養護老人ホームの常識でした。
特別養護老人ホームに空き室が増えている?
そんな特別養護老人ホーム、このところ、空き室が増えてきています。
2015年の4月に特別養護老人ホームに入居するための条件が変わり、要介護1・要介護2の要介護者は特別養護老人ホームに入居することができなくなりました。
既にご入居されている方に関しても、要介護度が下がり要介護1・要介護2になれば退去しなければなりません。
それに伴い、
特別養護老人ホームに空きが出る。→空きがあるにも関わらずそこにご入居することのできる方が減っている。
という現象が起きています。
特別養護老人ホームの入居待ちの方の人数は以前と比べると7割に減少しており、
その数は2014年に厚労省が発表した特別養護老人ホームへの入居待ちの人数である52.4万人から36.6万人に減少しています。
全体の中では少数ではありますが、
ご入居者の減った特別養護老人ホームの中には、空き室状況を改善するために職員が営業活動をしてご入居者を探している施設も出てきています。
要介護度1・要介護度2の人は絶対に特別養護老人ホームにご入居することはできない?
では、今後、要介護度1・要介護度2の方は特別養護老人ホームに入居することはできないのでしょうか?
当然そんなことはありません。一部、例外はあります。
常に介護者の見守りや支援が必要なやむを得ない場合にはその方は特別養護老人ホームへのご入居ができる場合があります。
その際には、特別養護老人ホームに専用の書類を提出することで、
要介護1・要介護2であっても特例的に特別養護老人ホームへの入居許可を得ることができます。
まとめ
2015年4月の法整備により、特別養護老人ホームへのご入居の基準が厳格になりました。
それによって、特別養護老人ホームにご入居することができなくなった方が多くいらっしゃいます。
そのような方々もどのようなご入居先がご自身あるいはご家族に適しているのかを改めて考えていく必要がありそうです。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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