S様(81歳女性)からお姉様(85歳女性・要介護4)の件で相談がありました。
その内容は、要介護になられたお姉様の生活と介護を15年間もの間ずっとされてきたというものでした。妹様にはお子様はおらず、4年前にご主人を亡くされてからもお一人でお姉様のお世話をして来られました。
ところが妹様も体力と気力と経済的にも大変な状況に追い込まれ困り果ててご相談に来られました。
お話しを聞いていると、ストレスと疲れから痩せてふらつきもあり妹様の体調が心配になりました。
介護をする側が極度のストレスや疲れから介護鬱(うつ)になる方もいますが、妹様はその一歩手前のご状態でした。まずはお姉様と会うことにしました。
お姉様は病院に一時的に入院し退院許可は出ていましたが妹様はどうしていいか分からないご状態でしたので、受け入れ可能な施設をすぐにご紹介致しました。
ご自身でも探されたようでしたが今のお姉様を受け入れてくれる施設がなかなか見つからなかったようです。施設の雰囲気、立地、ご予算などを含め最良の施設をご紹介しご見学にお連れしました。
そこには他にも介護度の高い方がたくさんおられました。
お一人お一人にお声かけされる、笑顔がとても素敵なスタッフさんたちばかりでした。その温かい雰囲気に緊張が緩まれたのか妹様は泣き出してしまいました。本当にお一人でずっと頑張って来られたのだと、こちらまでもらい泣きしてしまいました。
その後は、順調に手続きが進み無事入居されました。
ほぼ寝たきり状態だったので病院ではなかなかお風呂に入ることもままならなかったので早速お風呂に入れていただいたそうです。
綺麗になってとても気持ち良かったのかお姉様は大変喜ばれました。少しずつ体を動かすリハビリも取り入れていき、動かなくなっていた体も動くようになってきました。その変化に一番妹様が驚かれたようです。また頻繁に通われお姉様の元気になる姿を見て妹様も元気を取り戻していかれました。
介護をする側、される側双方が幸せに過ごされることが一番ですね。
これからも姉妹仲良く元気にお過ごし頂けることでしょう。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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