「デイサービスは何ができるところなのか」
「デイサービスを利用するメリットとデメリットを知りたい」
日常生活で介護が必要になったとき、デイサービスの利用を検討される方もいます。
本記事では、デイサービスの特徴とかかる費用、メリット・デメリット、そしてデイケアとの違いを解説します。
デイサービスでどのようなサービスが受けられるのか、どんな人が対象になるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
多数の高齢者向けの介護施設の情報を掲載する「いいケアネット」では、老人ホームに関する疑問やそれにまつわる情報を「いいケアジャーナル」で随時更新中です。
デイサービス(通所介護)とは?
デイサービスは、介護が必要な高齢者が利用する日帰り型の介護施設です。公的介護保険の居宅サービスに属し、「通所介護」と呼ばれることもあります。
入浴や食事介助、リハビリができるだけでなく、ご家族の休息確保にもつながる介護サービスです。
デイサービスの特徴
デイサービスでは施設スタッフが自宅まで送迎するため、自力移動が難しい方でも利用できます。施設到着後に看護職員が利用者の健康チェックを行い、必要に応じて以下の介護を行います。
- 入浴
- 排せつ
- 食事介助
大きな浴槽や機械浴槽など入浴設備が整っているため、介護職員が安全面に配慮しながらゆっくり入浴できます。
食事面では、管理栄養士が作成した献立に基づき、嚥下や咀嚼が難しい方へ配慮も行われるため栄養面でも安心です。
さらに、歌やゲーム、体操、季節のイベントなどのレクリエーションを通して利用者同士の交流も促進されます。自宅では受けにくいケアと社会参加の機会を日常生活に取り入れられるのがデイサービスの特徴です。
デイサービスの費用
デイサービスの費用は、介護レベル(要介護度)によって以下のように変わります。
サービス費用の設定 | 利用者負担(1割) |
要介護1 | 658円 |
要介護2 | 777円 |
要介護3 | 900円 |
要介護4 | 1,023円 |
要介護5 | 1,148円 |
保険が給付する部分を除いた自己負担は原則1割)です。利用頻度が増えれば月額の負担も大きくなるため、給付限度額内でケアマネジャーと相談しながら利用日数を調整することが大切です。
デイサービスの対象者
デイサービスの対象者は、65歳以上で要介護認定を受けている方(要介護1〜5)と40〜64歳以下の特定疾病の方です。
要支援1・2の方は介護施設の「通所介護」は利用できませんが、自治体の「介護予防通所介護」(現在は「通所型サービス」とも称される)を利用できます。
通所型サービスは、運動機能向上や生活援助に特化したプログラムが提供されています。
デイサービスを利用するには要介護認定が必要になるため、未申請の方は市区町村の窓口で手続きを行いましょう。
デイサービスを利用する5つのメリット
デイサービスには、以下のようなメリットがあります。
- 日常生活の介助を受けられる
- バランスの良い食事を食べられる
- 機能訓練を受けられる
- 他の利用者と交流できる
- ゆっくりお風呂に入れる
デイサービスの利用を検討している方は、それぞれのメリットをご確認ください。
日常生活の介助を受けられる
デイサービスでは介護のプロによる日常生活動作の介助が受けられます。入浴や排せつ、食事の介助など、家族では難しいケアを安心して任せられます。
デイサービスを利用している間は家族が介護から離れて休息を取る時間に充てられるため、在宅介護を長く続けていく上で大きな助けとなるでしょう。
デイサービスは、利用者の生活を支えつつ、家族もサポートする二重のメリットがあります。
バランスの良い食事を食べられる
デイサービスでは、管理栄養士が考案した献立が提供され、利用者の噛む力や飲み込む力に合わせて刻み食や軟らか食事に変更可能です。
高齢者になると食欲や栄養バランスに偏りが起こりやすくなりますが、デイサービスを利用すると必要な栄養をしっかり摂取できます。
さらに、食事介助が行われることも多く、食事準備や後片付けにかかる家族の負担が軽減します。
また、他の利用者と一緒に食べる機会が増えるため、会話などを楽しみながら食事できるのもメリットの1つです。
機能訓練を受けられる
デイサービスでは、機能訓練指導員のリハビリや体操を受けることが多く、継続的に参加すると身体機能の維持・向上が見込めます。
自宅で運動できない方でも、椅子に座ったままできる筋力トレーニングや簡単な体操に取り組むと、筋力低下や関節硬化を予防できます。
施設によっては歩行訓練や巧緻動作訓練に取り組めるため、利用者本人の「できること」を伸ばして自信をつけながら、要介護度の悪化を防止できるのがメリットです。
他の利用者と交流できる
普段自宅にこもりがちな方でも、デイサービスで同世代の利用者やスタッフと会話したりレクリエーションしたりすると、孤独感がやわらぎます。
人と触れ合う時間が増えると表情が明るくなり、意欲が高まるなど精神面にもいい影響が見込めます。
また、困り事をスタッフや他の利用者に相談しやすい環境が生まれるのも、デイサービスのメリットの1つです。
ゆっくりお風呂に入れる
自宅での入浴が難しい方でも、デイサービスでは安全に入浴できます。リフト浴設備を備えていたり複数のスタッフが介助したりしてくれるためです。
さらに、寝たきりの方向けの特横になったまま入浴も可能です。定期的に入浴するとリラクゼーション効果があり、血行促進や睡眠改善を期待できます。
デイサービスは、心身をリフレッシュさせる場として楽しみにしている利用者も多数いらっしゃいます。
デイサービスを利用するデメリット
デイサービスには多くのメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
- 人見知りの場合はストレスを感じることがある
- 費用が発生す
利用者が不安を感じないように、それぞれのデメリットを解説します。
人見知りの場合はストレスを感じることがある
人付き合いが苦手な方や集団行動が苦手な方は、デイサービスでストレスを感じることがあります。
積極的に会話するのが難しいため、他の利用者と馴染めず「行きたくない」と感じるケースもあります。
デイサービスが合うかどうかは、複数の施設を見学したうえで判断しましょう。
人見知りな方の場合、ケアマネジャーや施設スタッフに相談しながら、本人が落ち着いて通えるよう配慮が求められます。
費用が発生する
公的介護保険が適用されても、一定の自己負担が発生します。
具体的には、基本料金と食事代、おむつ代などです。
週に何度も利用すると月額費用が増えるため、年金のみで暮らしている方には経済的なデメリットになることがあります。
ただし、デイサービスに限らず、在宅介護サービスでは費用面の問題は共通する問題です。
デイサービスを利用すれば、訪問介護サービスを減らせる可能性もあるため、費用についてはケアマネジャーと相談してみましょう。
デイサービスとデイケアの違い
デイサービスと類似するサービスに、デイケア(通所リハビリテーション)があります。どちらも日中に施設へ通うサービスですが、内容や目的が異なります。
最も大きい違いは、提供体制とサービスで重視する点です。
デイサービスは、食事・入浴・排せつなど日常生活支援を中心に、社会的交流や生活の質向上に重点を置くサービスです。
医師が常駐していない場合が多く、機能訓練は専門職でないスタッフが担当することもあります。家庭的な雰囲気で介護予防を図る場といえます。
デイケアは、医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士などリハビリの専門職が本格的な機能回復訓練を行います。病院や介護老人保健施設に併設されているケースが多く、医師の「リハビリ指示書」が必要です。退院後のリハビリ継続や専門的なリハビリを要する方に適しています。
日常生活全般のサポートや交流を望む方はデイサービス、専門的なリハビリを中心に考えるならデイケアを選ぶのが一般的です。
デイサービスのメリットを把握して心身の健康を維持しましょう
デイサービス(通所介護)は、自宅生活を継続しながら介護支援を受けられる便利な仕組みです。
食事や入浴の手助け、機能訓練、レクリエーションなどを活用しながら心身機能の維持を図り、人とのふれ合いによって生きがいを育むこともできます。
デイサービスのメリットや注意点をよく踏まえながら、ご本人に合った施設を検討することが大切です。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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