在宅介護などで、多くの介護者や家族が不安に感じているのが「高齢者の徘徊」。
心配な徘徊高齢者ですが、実は2014年には法人向けに安心して見守れるサービスが開発されていました。現在では約70の自治体で導入が進んでいるようです。
簡単位置サービスとは?
そのサービスは、NTTドコモが提案に注力している「かんたん位置情報サービス」といい、GPS端末の位置情報を活用し、徘徊高齢者の早期発見や、位置情報把握などによる安否確認ができます。
簡単位置サービスは、人やモノの位置情報をスマートフォンなどで簡単に把握できるのが特徴で、端末は「小型タイプ」「防犯ブザータイプ」「バッテリーレスタイプ」の3タイプがあります。
小型タイプは38.5mm×45.5mm×11.85mm(厚さ)、重量は約30gと超小型設定で、持ち運びに便利になっており、連続待ち受け時間は400時間となっています。
簡単位置サービスで出来ること
簡単位置サービスを利用することで、リアルタイムで端末保有者の居場所を検索することができるため、徘徊した高齢者を家族内で捜索できるようになります。
機能はそれ以外にも、
・設定した曜日、時刻や時間間隔で位置をメールで通知する機能
・指定したエリアからの出入通知がされる機能
・利用者画面から端末の音を鳴らす機能
などがあります。
どこにいるか細かく管理できるのは安心ですし、
あるエリアからの出入通知によって、徘徊の有無も確認できます。
検索する側の端末やキャリアを選ばないことも大きなメリットです。
法人がサービスを利用する場合は、自社サービスとの連携など業種の特性に合わせて柔軟に対応ができるようです。
どうやって端末を高齢者に持たせるの?
機能は良いと分かっても、高齢者が端末を持ち歩いていないと、何の意味もありません。物忘れが多い方だと、どこかへ置いてきてしまう可能性もあります。
実際に持っている方は、孫が手作りした巾着に入れてお守りのように大切にもっている方や、靴の中敷きの下に端末を埋め込んでいる方がいらっしゃるようです。
徘徊高齢者のタイプに合わせて、工夫する必要がありそうですね。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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