かかりつけ医とは?
「かかりつけ医」とは、普段家族が診てもらう医師(主治医)のことです。
主治医以外にも、ホームドクターや家庭医とも呼ばれます。
病院に入院すると、そこの担当医は「主治医」になります。
介護においては、100%必要になる存在です。
「介護保険サービス」を利用する際、「主治医の意見書」の提出が義務づけられています。
「かかりつけ医」いると助かること
かかりつけ医がいることで、メリットがたくさんあります。
- 受診手続きが簡単で、待ち時間が短い
- 患者さん一人ひとり、じっくり診察してもらえる
- 家族全員の普段の健康管理をアドバイスしてもらえる
- 普段の健康状態からの変化が分かり、緊急時に素早い対応がうけられる
- 大病院での、検査や入院が必要な時、いい病院を紹介してもらえる
- 紹介を受けることで、大病院での手続きや待ち時間を短縮できる
普段から治療や健康相談ができるかかりつけ医がいると、
家族に何かがあったときも素早い対応ができるので、安心です。
かかりつけ医の役割
日本の救急医療体制は3段階あります。
患者の症状や緊急性によって診療機関を「初期救急」「二次救急」「三次救急」に分け、それぞれの役割分担を決めています。
初期救急
入院治療の必要がなく、帰宅可能な患者が対象になります。
対応は「かかりつけ医」や、休日・夜間急病診療所(市区町村が運営)などが行います。
二次医療
入院治療を必要とする重症患者が対象になります。
対応は基本的に救急病院で行われます。
三次医療
二次救急医療機関では対応できない、高度処置が必要な重症患者が対象になります。
対応は救命救急センターで行われます。
「初期医療」を担当するのが、かかりつけ医です。
きめ細かい医療が必要な場合、地域や在宅療養と連携し、
大きな検査や入院が必要な場合、高度・専門病院とも連携する、
日常の健康管理、治療、入院指導を一手にこなす、「一家の顧問医」です。
病気治療にかかわらず、健康相談にも新味に乗ってくれる頼りになる存在でしょう。
最後に、かかりつけ医が、介護においてどんな機能を果たしているのか、確認しておきましょう。
かかりつけ医の主な機能
・一般的な入院医療の提供
・主治医としての治療
・訪問診療、在宅医療の管理
・要介護認定での意見書作成
・介護保険施設との連携
・要介護高齢者への医療の提供
などがあげられます。
「介護」と「かかりつけ医」は切っても切り離せない関係です。
もしもの時に頼れる「かかりつけ医」を見つけておきましょう。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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