「コロナ禍だけど面会できるのかな?」「顔を見たいけど面会に行っても大丈夫かな?」とお悩みの方も多いようです。
最近では感染対策を徹底して、面会を再開する施設が増えてきました。
今回は『コロナ禍における老人ホームでの面会方法』『コロナ禍の面会の注意点』『コロナ禍の面会Q&A』といった内容でお伝えしていきます。
この記事を読めば、コロナ禍で会えないからこそ面会する大切さがわかります。
コロナ禍だと面会できない?
それぞれ対応は異なりますが、徐々に面会を再開する施設が増えてきました。
とはいえ以前同様の面会は難しく、各施設では入居者の感染防止のため、最大限の工夫や配慮をしています。
制限が多くなり少々不便に感じることがあるかもしれませんが、感染リスクをおさえるためにも施設側の指示どおりに面会しましょう。
入居者の中には、面会が少なくなったことで寂しさを感じている方も多くいらっしゃいます。
また、普段から面会しておくと、親の体調変化にも気づきやすくなります。
頻繁に会えない時期だからこそ、面会して親の状況を把握しておきましょう。
コロナ禍における老人ホームでの面会方法
コロナ禍の面会では、次に挙げる3つの方法が多いようです。
- ガラス越し面会
- オンライン面会
- 電話で話す
ひとつずつ紹介していきます。
ガラス越し面会
建物の外と中でガラス越しに面会する方法です。
庭と屋内、エントランスホールの自動ドアを挟んで、など施設により面会の場所は異なります。
ガラス越しでは会話が聞き取りづらくなるため、インターホンや電話を使用する施設も多いようです。
オンライン面会
ZoomやLINEなどを使ったオンラインでの面会ができる施設もあります。
オンライン面会では感染リスクの心配もなく、安全に面会できます。
また、わざわざ施設まで足を運ぶ必要もないため、気軽に面会できるのもメリットのひとつです。
しかし、高齢の方が自分でZoomやLINEを操作するのは難しく、施設のスタッフが操作や設定を代行しなければなりません。
そのため、オンライン面会は予約制になっている施設が多いようです。
同様に、家族が高齢の場合でも使い方がわからないケースもあり、若い世代のサポートが必要になる可能性があります。
電話で話す
上記2つによる面会ができない場合でも、電話での状況確認は可能です。
また、本人と直接電話で話せる施設もあります。
ただし、施設の電話回線をふさいでしまう可能性もあるため、長く話せない点には注意しましょう。
声のトーンで体調の変化や気分も把握できますし、家族の声を聞けた本人はきっと安心することでしょう。
コロナ禍の面会|注意点は3つ
コロナ禍の面会には、3つの注意点があります。
- 面会時間は予約制が多い
- 面会頻度は月1〜2回程度で
- 食べ物の手土産には要注意
ひとつずつ解説していきます。
面会時間は予約制が多い
ガラス越しでもオンラインでも、予約制の施設が多いようです。
各施設では入居している高齢者に感染が拡大しないよう、面会の際には細心の注意を払って対策しています。
そのため同時に複数の面会は対応できず、一日の面会組数には限りがあります。
また、面会時間を予約する際は、食事時やトイレ・お風呂の時間はなるべく外しましょう。
施設側も忙しい時間のため面会の準備が難しく、対応できない可能性があります。
面会頻度は月1〜2回程度で
面会の頻度は多すぎないように配慮しましょう。
一日で面会できる組数には限りがあるため、ほかの入居者の家族も面会を待っている可能性があります。
順番待ちが発生している状態では、毎日や一日おきの面会は難しいでしょう。
だいたい月1〜2回程度の頻度で面会する方が多いようです。
食べ物の手土産には要注意
親の好きなものを持っていきたいと思う方は多くいらっしゃいます。
しかし、食べ物の持ち込みには注意しましょう。
加齢により本人の食べる機能も低下していくため、以前は食べられたものでも今はむせ込んでしまうかもしれません。
また、日持ちのしないものは衛生上持ち込みができないケースもあります。
食べ物を持っていきたいときは、事前に施設へ問い合わせましょう。
食べ物によるむせ込みは窒息のリスクもあるため、介護スタッフや看護師、栄養士などの専門職の判断に従いましょう。
コロナ禍の面会|不安なことQ&A
コロナ禍における面会では、次のような不安の声をよく聞きます。
- 久しぶりに顔を見て帰りたくならない?
- あまり話してくれなかったらどうしよう……
ひとつずつ回答していきます。
久しぶりに顔を見て帰りたくならない?
もし帰宅願望が非常に強く、家族との面会により不穏が予測できる場合は、あらかじめ施設に問い合わせてもよいでしょう。
施設側からNGが出た場合は無理して面会せず、電話でスタッフから状況を聞いておきましょう。
しかし、施設に入居している方のほとんどは、自宅での生活が一番だと思っています。
また、面会が少ないと帰宅願望は強くなる傾向にあります。
定期的に家族に話を聞いてもらうと落ち着くケースも少なくないので、なるべく面会できるよう検討しましょう。
あまり話してくれなかったらどうしよう……
口数の少ない性格だったり、認知症により会話が難しくなったり、さまざまな方が面会しています。
認知症により会話が難しくても、家族の顔を見たり、声を聞いたりして安心される方も少なくありません。
返答がなくても呼びかけてみてください。
認知症により家族がわからなくなってくると面会の機会も少なくなりがちですが、会話が難しいなら尚更、元気かどうか顔色を見て判断しましょう。
まとめ
入居者に毎日接している施設のスタッフは、家族に会えない気持ちをよく理解しています。
なんとか家族と面会させてあげたいという思いから、感染対策にコストをかけてでも、面会を再開する施設が増えてきました。
現在多くの施設では、ガラス越しやオンラインでの面会を取り入れています。
これらの面会方法では時間や場所が限られるため、予約制になっていることが多く、各施設への問い合わせが必要です。
また、面会を再開していない施設でも、行事や日常の様子をブログやSNSで公開していることがあるのでチェックしてみましょう。
制限が多い状況では面会の足も遠のいてしまいがちですが、声や表情からしか得られない情報があります。
コロナ禍で体調が心配な時期だからこそ、面会や電話などで親の状態を把握しておきましょう。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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