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認知症でも入居可能な施設はある?【PART2】~認知症でも入れる施設と特徴~

認知症でも入居可能な施設はある?【PART2】では、入居可能な施設の具体的な情報とその特徴について解説していきます。
介護施設をお探しの方や、将来的に入居を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。

目次

認知症でも入れる施設と特徴

認知症の方も入れる代表的な施設には以下のようなものがあります。

グループホーム(認知症対応型生活介護)

グループホームは、認知症高齢者を対象とした小規模の介護施設です。
ユニットと呼ばれる小さなグループに分かれ、家事などを分担しながら共同生活を行います。1ユニットは最大9名です。
ちなみにグループホームは高齢者であれば誰でも入居できるわけではなく、下記の入居条件が設けられています。

65歳以上の高齢者で、要支援2~要介護5の認定を受けており、医師から認知症の診断を受けている。
65歳未満で要支援2~要介護5の認定を受けており、医師から若年性認知症・初老期認知症の診断を受けている。
③ 施設と同じ市町村に住民票がある方
④ その他、集団生活に支障のない方(共同生活に適応できる)

認知症の高齢者は環境の変化に適応できない場合もあり、家庭的な馴染のメンバーで生活できるユニット型の生活環境は、認知症ケアに適しています。
ただしグループホームは看護師の配置が義務付けられていないため、医療行為が必要になった場合は、退去せざるを得ない場合もあります。
またグループホームは「認知症入居可能」という表示があっても、その症状により入居できるかどうかは個別に判断されますので、事前の確認が必要です。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は、要介護状態にある高齢者のための施設です。
入居対象者は原則要介護度3以上となっていますが、特例として認知症の方は要介護度2以下でも要件を満たせば入居が認められる場合もあります。
もしも身体介護が必要になっても対応が出来、医師や看護師も配置されていますので、ある程度の医療的ケアも可能です。認知症の方は大きな集団での生活が苦手な傾向にあるため、多人数を前提とした「従来型」の特別養護老人ホームではなく、少人数でのケアを基本とした「ユニット型」の特別養護老人ホームが向いています。

その他、
●公的な施設のため、老人ホームの中では比較的安価で入居できる。
看取りの対応が可能なため、終身にわたり入所出来る

というメリットがあります。反対にデメリットとしては、

●一時に比べ減少しているものの待機者が他の形態の施設と比べて多く、地域によって入居出来るまでに時間がかかる場合がある。
●24時間の医療ケアが必要な場合、看護師の24時間配置が義務付けられていないため、入居を断られるケースがある

などがあります。

有料老人ホーム

有料老人ホームは「介護付き」「住宅型」の二つがあります。
介護付き有料老人ホームは、介護職の他に看護師やリハビリ職などの医療職が配置されており、24時間スタッフが常駐しているので、認知症の方にとっても心強い環境といえます。
住宅型有料老人ホームは、併設された訪問介護事業所などからヘルパーが派遣される形ですが、介護付きと同じ様な介護サービスを受けることが出来ます。
施設によって、レクリエーションにも力を入れ、認知症の進行緩和に努めているところもあります。
その他、有料老人ホームは生活の場であり、病気を治療する医療機関とは異なりますが、定期診療や健康診断など健康管理や緊急対応のために協力医療機関と提携を提携しています。
施設によってはクリニックを併設しているものもあり、より手厚い医療を可能にしているところもあります。
また、インシュリン注射や膀胱留置カテーテルなどの医療的処置については看護師が対応します。施設によって可能なサービスが異なるため、事前に施設ごとの特徴や違いを確認しておくと良いでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、主に民間企業が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅です。
日中は生活相談員が常駐し、安否確認をしてくれるので、認知症の方でも入居は可能です。比較的介護度の低い方、自立している状態の方が自宅で過ごすことが困難になってきた時の選択肢となる事が多く、各部屋に台所、トイレ、浴室が付いている建物もあり、自由度の高い暮らしができます。
また介護が必要となった場合は、外部の介護サービスと個別に契約をします。主に自立~軽度の要介護高齢者を受け入れていますが、最近は見取りや重度要介護高齢者も対応するサービス付き高齢者向け住宅も見られ、認知症の方への対応にも幅があるため、各施設の特徴や違いを確認しておくと良いでしょう。

メリットとしては、
●有料老人ホームなどと比べて初期費用が低額である。
●生活の自立度が高い。
●在宅時に担当していたケアマネジャーの継続が可能。

といった点が挙げられますが、一方で

●一般的な賃貸住宅に比べると家賃が高い。
●配置義務が無いため、看護師が常駐していないところが多い。
●認知症が進行するなど、介護度が重くなると住み続ける事が難しい。

といったデメリットもあります。また、施設によっては認知症の方入居できないところもあります。

まとめ

今回は認知症でも入居可能な施設の種類、そしてその特徴についてまとめました。
本文中でも触れていますが、上記施設であっても、施設によっては認知症の方を受け入れていない所もあるため、あらかじめ施設へ問合せる必要があります。
次回の認知症でも入居可能な施設はある?【PART3】~施設さがし、どうすれば?~では認知症でも入れる施設を選ぶための第一歩となる、具体的な相談先や、施設の見学などについて更新します。

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認知症でも入居可能な施設はある?【PART1】~施設選びを始めるタイミングは?~
認知症でも入居可能な施設はある?【PART3】~施設さがし、どうすれば?~

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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