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老人ホームで着る服は何がいい?入居時に用意する服を解説!

老人ホームで着る服は何がいい?入居時に用意する服を解説!

老人ホーム入居の際、どんな服を何枚ほど用意すれば良いのかお悩みの方も多いでしょう。

結論から言うと、老人ホームで着る服は本人お気に入りのものがベストです。

枚数は3〜5着ほどあれば入居時には事足ります。

今回は「老人ホームで着る服を選ぶ際のポイント」「枚数の判断基準」「新しく服を購入する際の選び方のポイント」「介護服の必要性」を解説します。

服選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

老人ホームで着る服は何がいい?

まず大前提として、老人ホームは特殊な施設ではなく「住まい」と考えましょう。

老人ホームで着る服を選ぶうえでのポイントは主に3つあります。

・本人が気に入っている服でOK
・高価な服は不要
・更衣が難しい場合は施設から提案がある

ひとつずつ說明していきます。

本人が気に入っている服でOK

家と同じ感覚でリラックスして過ごせるように、本人が気に入っている普段着を用意するのがベストです。

もし、服にこだわりがなかったり、お気に入りの服が不明だったりする場合は、ジャージのようなゆったりした服だとリラックスして過ごせます。

また病院への受診やレクリエーションで外出する機会もあるので、アウターや羽織り物の準備もしておきましょう。

高価な服は不要

老人ホームでは高価な服は不要ですので、ドレスや背広などは持っていくのを控えましょう。

またウール100%のデリケートな服は、老人ホーム側でも乾燥機を使用しないよう取り扱いには十分注意しますが、万が一も考えられます。

しかも、毎回の手洗い対応は現実的に難しいので、思い出のセーターやベストなども持参しないほうが無難です。

更衣が難しい場合は施設から提案がある

老人ホームでは、できる限り本人のお気に入りの服で過ごせるよう配慮しますが、麻痺や拘縮がある入居者の場合は更衣が難しいこともあります。

無理に更衣すると服が傷むだけでなく、本人にも負担がかかるため、入居後に施設から適切な服を提案されることがあります。

提案があった際は、適切な服を用意しましょう。

老人ホームで着る服はどれくらい用意すればいい?

老人ホームでは入浴時や希望があった時などに適宜洗濯するので、普段着は上下それぞれ3〜5着ほど用意すれば十分です。

多すぎても本人が選べなくなったり、収納スペースが確保できなかったりといった問題が生じるため、適度な枚数に留めておきましょう。

普段着以外にも服の枚数で気をつけたいポイントは2つあります。

・下着、肌着は多めに
・パジャマは本人の習慣に応じて

老人ホームで着る服はイメージできても、下着やパジャマは悩みどころですよね。

下着、肌着は多めに

入居時は少なくとも5枚ほど用意しておきましょう。

下着や肌着は汚れやすく、洗濯の回数が増える可能性もあります。

また時には漂白剤を使用することがあり傷みやすいので、老人ホームから追加の要請があった際は都度用意することになります。

パジャマは本人の習慣に応じて

普段からパジャマを着る習慣がない方なら、無理にパジャマを用意する必要はありません。

老人ホームではできるだけ「今までと同じ生活」を送ってもらうことを重要視しているからです。

もし毎日パジャマで寝る習慣があるなら、3着ほど用意しておきましょう。

新しく服を用意するときの選び方

様々な事情により、入居に際して新しく服を購入される方も多くいらっしゃいます。

新しく服を購入する際でも、基本的には本人が好みそうな服を選べば問題ありませんが、好みの服が不明な場合は次の3つのポイントをおさえておきましょう。

・本人の状態に応じて着脱しやすい服を選ぶ
・オールシーズン着られる服を選ぶ
・記名しやすい服を選ぶ

本人の状態に応じて着脱しやすい服を選ぶ

本人が好みそうな服を選ぶのがベストですが、麻痺や拘縮がみられる場合は注意が必要です。

片麻痺なら、本人が自分でも着やすい伸縮する素材の服が適しています。

拘縮で可動域が狭くなっている場合、被り物の服は本人への負担が大きいため、前開きの服が最適です。

またサイズは、ゆったりした大きめの服を選びましょう。

オールシーズン着られる服を選ぶ

春物、秋物のような一年中着られる服が最適です。

老人ホーム内は冷暖房完備ですので、必要以上に暖かい服や半袖は不要です。

ただし、高齢者は寒がりの人が多いため、肌寒いときに羽織れる上着やひざ掛けなどは準備しておきましょう。

老人ホームで用意できる収納は限られており衣替えができないので、夏服や冬服は最小限にとどめオールシーズン着られる服を用意しましょう。

記名しやすい服を選ぶ

老人ホームでは大人数の利用者が入居しているため、無記名だと洗濯の際に服が紛失しやすいです。

首元や洗濯表示のタグがあり、名前が記入できる服を選びましょう。

特に下着や靴下は、紛失しやすいため記名が必要です。

名前が見づらい色を避けたり、記名用タグシールのような100均で購入できる便利グッズを利用したり、工夫して記名しましょう。

介護服は必要?どこで買うの?

基本的に介護服は高価なので、施設側から特別に要請がない限り不要です。

前開きの肌着や上衣などは、衣料量販店で比較的安く購入できます。

老人ホームで履く靴は何が良い?

歩ける方でも車椅子の方でも、老人ホーム内では上履きを履きます。

上履きの種類に明確な決まりはありませんが、少し大きめサイズの靴を2足以上、用意しておきましょう。

老人ホームによっては、病院への受診やレクリエーションなどの外出の際に使用する外履きが必要になる場合もあります。

また足にむくみがある方は介護用シューズが必要になるケースもありますので、老人ホームへ相談してみましょう。

まとめ

老人ホームは「住まい」ですので、お気に入りの服を着て今まで通りの生活を送れます。

しかし、どうしても不安なときは、入居している方々がどんな服を着ているか、何枚ほど用意しているかを老人ホームへ相談してみましょう。

また麻痺や拘縮があってどんな服が良いのかわからない場合も、老人ホームに相談すれば本人の状態に合った服装を教えてもらえます。

なによりも本人が快適に過ごせるような服を選ぶことが大切です。

 

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この記事の監修者

いいケアネット事務局

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