介護専門家が答えるQ&A

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大腿骨頸部骨折と言われたら。リハビリや自宅でできる工夫をご紹介

 

大腿骨頸部骨折と言われたら リハビリや自宅でできる工夫をご紹介。

「転倒して病院に行ったら大腿骨頸部骨折だと言われたけど、いったいこれからどうしよう…」

そんな不安を抱えている人は少なくありません。

 

大腿骨頸部骨折は、高齢者の「4大骨折(※)」の中の一つで、高齢者の骨折で最も起こりやすいものの一つといわれています。

※骨粗鬆症が原因で起こりやすい「足の付け根」「手首」「腕の付け根」「背骨」の4つの骨折のこと。

 

弊社は老人ホームを紹介していますが、老人ホームを探される方の中には大腿骨頸部骨折が原因で入居を検討した、という方も多いです。

 

「大腿骨頸部骨折」とは簡単に言うと、足の付け根からひざまでの太ももの骨の括れた部分(頸部)の骨折のことを言います。足の付け根が折れるなんて、聞くだけで大変そうだと想像がつきますよね。

 

実際、高齢者の骨折の中では大腿骨頸部が折れてしまうと、約3人に1人が元通りに歩けなくなると言われている、大変な怪我です。

ですが裏を返せば、約3人に2人が大腿骨頸部骨折後も歩けるようになっているのもまた事実です。むやみやたらと不安がる必要はありません。

 

この記事では、大腿骨頸部骨折の特徴、原因、リハビリ方法、寝たきりの予防や自宅での工夫など、そもそもの予防方法など「大腿骨頸部骨折になったら押さえておきたい情報」をご紹介します。ぜひお役に立ててくださいね。

 

 

 

 

大腿骨頸部骨折の特徴と症状

 

大腿骨頸部骨折はどの骨が折れる?

「大腿骨頸部骨折」という字だけ見ると難しく感じますよね。

しかし前述したように「大腿骨頸部」は平たく言うと「足の付け根」のことです。その太ももの骨の先にある、股関節を支える丸い「骨頭」の括れた部分が「頸部」です。つまり足の付け根の括れた部分を骨折してしまうことが「大腿骨頸部骨折」です。

 

 

大腿骨頸部骨折の種類

大腿骨頸部骨折には2種類あります。

 

1.大腿骨頸部骨折(大腿骨頸部内側骨折)

2.転子間骨折(大腿骨頸部外側骨折)

大腿骨

 

骨折した場所が、関節包の内側だと「大腿骨頸部骨折」、外側だと「転子間骨折」となります。

手術方法はそれぞれで異なりますが、どちらの骨折でも基本的には手術が必要です。

 

 

骨折するとどうなる?大腿骨頸部骨折の症状

大腿骨頸部骨折になると、大きく分けて二つの症状が起こります。

 

・股関節部の激しい痛み

・歩行困難

 

足の付け根を骨折しているのですから、上記二つの症状については何となく想像がつくかと思います。

 

それに加え、大腿骨頸部骨折は安静療養のため長時間ベッドで過ごすことが多いです。そのため以下の症状を引き起こすこともあります。

 

・寝たきり

・褥瘡(じょくそう)※床ずれのこと

・肺炎

・認知症

・筋肉の減少や体力の低下

 

ほかにも、今までと同じように歩くことができなくなり、生活ががらりと変わってしまうことから認知症や抑うつ状態に陥る高齢者もいます。

 

「また転ぶかもしれない」という恐怖心から出歩くことが減って、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)が低下してしまう人もいます。

 

高齢者の大腿骨頸部骨折は、ただ足の付け根を折ってしまう、一時的に歩けなくなる、といったものではなく、肉体的、精神的に重い症状を引き起こしてしまう場合もある恐ろしい怪我なのです。

「転倒して病院に行ったら大腿骨頸部骨折だと言われたけど、いったいこれからどうしよう…」

そんな不安を抱えている人は少なくありません。

 

大腿骨頸部骨折は、高齢者の「4大骨折(※)」の中の一つで、高齢者の骨折で最も起こりやすいものの一つといわれています。

※骨粗鬆症が原因で起こりやすい「足の付け根」「手首」「腕の付け根」「背骨」の4つの骨折のこと。

 

 

 

大腿骨頸部骨折の特徴と症状

 

大腿骨頸部骨折はどの骨が折れる? 

「大腿骨頸部骨折」という字だけ見ると難しく感じますよね。

しかし前述したように「大腿骨頸部」は平たく言うと「足の付け根」のことです。その太ももの骨の先にある、股関節を支える丸い「骨頭」の括れた部分が「頸部」です。つまり足の付け根の括れた部分を骨折してしまうことが「大腿骨頸部骨折」です。

 

 

大腿骨頸部骨折の種類

大腿骨頸部骨折には2種類あります。

 

1.大腿骨頸部骨折(大腿骨頸部内側骨折)

2.転子間骨折(大腿骨頸部外側骨折)

 

骨折した場所が、関節包の内側だと「大腿骨頸部骨折」、外側だと「転子間骨折」となります。

手術方法はそれぞれで異なりますが、どちらの骨折でも基本的には手術が必要です。

 

 

骨折するとどうなる?大腿骨頸部骨折の症状

大腿骨頸部骨折になると、大きく分けて二つの症状が起こります。

 

・股関節部の激しい痛み

・歩行困難

 

足の付け根を骨折しているのですから、上記二つの症状については何となく想像がつくかと思います。

 

それに加え、大腿骨頸部骨折は安静療養のため長時間ベッドで過ごすことが多いです。そのため以下の症状を引き起こすこともあります。

 

・寝たきり

・褥瘡(じょくそう)※床ずれのこと

・肺炎

・認知症

・筋肉の減少や体力の低下

 

ほかにも、今までと同じように歩くことができなくなり、生活ががらりと変わってしまうことから認知症や抑うつ状態に陥る高齢者もいます。

 

「また転ぶかもしれない」という恐怖心から出歩くことが減って、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)が低下してしまう人もいます。

 

高齢者の大腿骨頸部骨折は、ただ足の付け根を折ってしまう、一時的に歩けなくなる、といったものではなく、肉体的、精神的に重い症状を引き起こしてしまう場合もある恐ろしい怪我なのです。

 

 

 

高齢者の大腿骨頸部骨折の原因

大腿骨頸部骨折の主な原因は、転倒によるものです。

 

「ふらついて尻餅をついた時に骨折してしまった」という方も多く、立った高さからの転倒が原因で、足の付け根を骨折してしまった高齢者は、なんと約5人に4人ものぼります。

 

転倒以外でも、何気ない普段の動作の中で大腿骨頸部骨折してしまう高齢者もいます。

 

「ベッドで寝返りを打った時、ひねって骨折した」

「椅子から立ち上がっただけで、骨折した」

 

若い人なら骨折しないような小さな動きでも、高齢者の場合は簡単に骨が折れてしまうことがあります。

 

なぜなら、高齢者は骨粗鬆症を患っている人が多く、骨がもろくて折れやすくなっているためです。

 

骨粗鬆症以外にも、股関節部の骨折リスクを増大させる薬を服用していることが原因で、骨折してしまう高齢者もいます。

 

 

 

 

 

高齢者の大腿骨頸部骨折の診断と手術

 

大腿骨頸部骨折の診断方法

 

主に医師が大腿骨頸部骨折と診断する方法は、X線検査(レントゲン)によります。

 

ですが、骨折が小さいなどの理由で、X線検査ではハッキリとわからない場合もあります。

 

その時は、症状の経過や本人の様子を見ます。

しばらく経っても痛みが引かず、骨折の疑いがあると医師が判断した場合、より精密なMRI検査やCT検査などで調べることがあります。

 

 

大腿骨頸部骨折の手術の種類

 

大腿骨頸部を骨折した場合、通常は手術で治療します。

 

手術には「骨接合術」「人工骨頭置換術」「人工股関節置換術」などがあり、症状の重さや折れた位置によって手術方法は異なります。

 

 

高齢で大腿骨頸部骨折の手術をして大丈夫?リスクは?手術しない場合は?

高齢者が手術をする、となったとき、本人への心身の負担が不安になると思います。

しかし大腿骨頸部骨折の場合は、むしろ早期に手術をしたほうが良いという考え方があります。

 

なぜなら高齢で弱っている方は手術して痛みから早く解放され、少しずつ日常生活を取り戻すことで、寝たきりのリスクを減らすことができるからです。

 

手術しても元通り歩ける見込みがないと医師が診断すれば、あえて手術をしないという選択をすることもあります。その場合、保存治療といって、数か月すると痛みは落ち着くといわれています。

 

どのような場合もしっかり医師と相談することが大切です。

 

 

 

 

大腿骨頸部骨折での寝たきりを防ごう!リハビリについて

 

大腿骨頸部骨折は寝たきりになる可能性があると先ほど説明しました。それを防ぐため、また元通りとはいかなくても回復するために必要なのがリハビリです。

 

大腿骨頸部骨折の術後に「どのような」リハビリを「どのくらいの期間」行うかについて説明します。

 

 

リハビリの進度は人によって違うので、あくまで目安となりますが、骨折前に一人で歩いていた、または、杖を使用して歩いていた方は、手術後1~2日は車椅子で生活します。

 

4~7日で、平行棒を使って立つ練習をした後、歩行器での歩行、杖を使用した歩行と進めていき、早い方では一週間で杖を使用した歩行が可能な場合もあります

 

病院によっては、手術後、ベッドの上で簡単な運動からはじめるところもあります。

 

大腿骨頸部骨折の退院後の生活|自宅での工夫、老人ホームの入居

 

退院後の生活 自宅で暮らしやすいよう工夫する

 

大腿骨頸部骨折の手術後、自宅で生活する場合は、住まいの環境を見直す必要があります。

 

安全で生活しやすい環境になるよう、以下のような工夫をしましょう。

 

・階段やお風呂場など、滑りやすい場所に手すりを付ける

・寝室に介護用のベッドを導入する

・段差をなくしたり、スロープを設置する

・食事では、床に座らずにテーブルとイスを使用する

・浴室にも椅子を設置する

・トイレが和式の場合は洋式に変える

 

状況によっては、リフォームを検討しないといけないこともあるかもしれません。

介護保険の住宅改修サービスで対応できる場合もあります。

 

経済的負担や家の構造上の問題など、自宅を改造改修するのは難しい場合は、介護施設の利用を考えてみましょう。

 

退院後の生活 介護施設の通所や老人ホームの入居を考える

 

大腿骨頸部骨折の手術後、一人では歩行困難、転倒リスクが高いなど、介護が必要になる高齢者の方もいます。

 

前述した自宅をリフォームする余裕がない場合以外にも、親と別居してる場合や、仕事と介護の両立ができそうにない場合など、自分一人での介護が難しい時があります。

 

そんな時は、無理をせず介護施設の通所や入居も検討してみましょう。

 

病院から退院後もリハビリが必要で、リハビリのために通院させる余裕がない方は、リハビリができる介護施設や老人ホームに入居する手もあります。

 

詳しく知りたい方は、希望のリハビリができる老人ホームの選び方をご覧ください。

 

 

 

 

高齢者が大腿骨頸部骨折にならないために|骨折を予防するアイデア

 

大腿骨頸部骨折になる前でも、一度回復した後でも、骨折を予防することは大切です。この章では大腿骨頸部骨折の原因となる転倒を未然に防ぐ方法をご説明します。

 

転倒を未然に防ぐ方法

 

転倒を防ぐためには、3つの方法があります。

 

1.住まいの環境を見直す

2.筋力やバランス力が上がる運動をする

3.歩き方を工夫する

 

それぞれ、具体的に何をすればいいのか詳しく見てみましょう。

 

1.住まいの環境を見直す

 

高齢者が歩きづらく、つまずきやすい住環境だと、転倒のリスクが高まります。

以下のように、部屋をきれいにし、歩きやすい工夫をすることが大切です。

 

・つまずくものは撤去する

・ゴミなどを散らかさないようにする

・手すり・滑り止めを設置する

・絨毯やマットを固定する

・照明を設置し足元を明るくする

・段差があるところをテープなどで目立たせる

 

実は、意外かもしれませんが、階段などの段差よりも、居室や寝室など平らな場所の方が、高齢者の転倒が多いというデータもあります。

 

何もない場所だから大丈夫と油断せず、転倒を未然に防げるよう配慮してくださいね。

 

2.歩き方を工夫する

 

高齢者が転倒する原因には、歩き方に問題があることもあります。

 

普通、歩く時はかかとから着地します。

ですが、高齢者はつま先から着地してしまう傾向があるのです。

 

できるだけ、かかとから着地するよう高齢者にアドバイスしてあげましょう。

 

それが難しいようなら、つま先を上に引っ張ってくれる靴下を履かせ、つま先から着地できるようしてあげると良いです。

 

3.筋力やバランス力アップの運動をする

 

日頃から運動し、筋力やバランス力をアップしておくことが大切です。

 

自宅でできる簡単な3つの運動を紹介しますので、できるだけ毎日続けるように取り組みましょう。

 

・片足立ち

体のバランス力をアップする運動です。

 

①両手を腰に当て、片足を上げて、1分間動かないようにします。

②1分経ったら、もう反対の足を1分間上げます。

 

左右セットで、1日に1~3回行ってください。

 

ポイントは、足は床から5~10cm程上げ、離しすぎないようにすることです。

不安定な方は、壁や机などに手を置いて行うようにしましょう。

片足立ち

・かかと上げ

ふくらはぎの筋力をアップする運動です。

 

①足を少し開いて立ちます。

②かかとをゆっくり上げ、ゆっくり戻します。

③10~20回程繰り返します。

 

これを1セットとし、1日に1~3セット行いましょう。

 

こちらも、不安定方は、壁や机などに手を置いて行ってくださいね。

かかと上げ

・スクワット

下半身全体の筋力をアップする運動です。

 

①足を肩幅より少し広げて立ちます。

②腰をうしろに引きながら、ゆっくりひざを曲げ伸ばしします。

③5~10回程繰り返します。

 

これを1セットとし、1日に1~3セット行うようにしましょう。

 

ポイントは、つま先は外側に30度開き、ひざは90度以上曲げないようにすることです。

不安な方は机とイスを使用しても構いません。

 

これらの運動は、無理のない範囲で続けましょう。

スクワット

一度大腿骨骨折を経験している方や持病などがある方は、運動をする前に医師に相談するほうが良いです。

 

 

骨粗鬆症を予防する方法

 

骨粗鬆症を予防するには、運動と食事が大切です。

 

すでに説明した「筋力やバランス力アップの運動」を行いましょう。

 

骨は負荷がかかると強くなる性質があるため、運動を行うことで、同時に骨粗鬆症を予防することもできます。

 

食事では、骨の形成に役立つ栄養素「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」を摂りましょう。

 

・カルシウム…牛乳、チーズなどの乳製品、小魚、干しエビなどの魚介類、小松菜、乾燥ひじきなどの野菜・海藻類、豆腐、あげなどの大豆製品

 

・ビタミンD…さけ、さんま、うなぎ、かれいなどの魚介類、しいたけ、きくらげなどのきのこ類、卵類

 

・ビタミンK…納豆、ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、キャベツなど

 

その他にも、「タンパク質」は摂取量が少ないと骨密度が低下してしまうため積極的に摂取し、栄養バランスが良い献立になるように心がけてくださいね。

 

万一転倒しても大丈夫なようにする方法「転倒骨折軽減パンツを履く」

 

転倒の予防方法はわかっても、絶対に転倒しないとは言い切れません。

 

それに、運動するのが難しい方や、いつ転んでもおかしくない状態の方もいらっしゃいます。

 

そこで、転倒した際のリスクを軽減するために、「転倒骨折軽減パンツ」と呼ばれる、専用の下着を着用してみることもおすすめします。

 

この下着は、おしりの両サイドに衝撃を吸収するクッション(プロテクター)が付いているため、転倒時の衝撃を和らげてくれます。

 

この下着を身に着けても、上の服には響かないので、目立ちません。

クッションは取り外しもできるため、洗濯もしやすく、普段使いしやすい工夫がされています。

 

介護用品店などで販売しているので、ぜひ実物を見て検討してくださいね。

 

 

 

 

大腿骨頸部骨折になったら住まいの見直し、または介護施設への入居を

 

大腿骨頸部骨折は男性よりも女性の患者数の方が多く、女性が8割といわれています。

 

なぜなら、女性は閉経後に骨密度が急激に減り、50代前半に骨粗鬆症の発生率が増えてしまうからです。

しかも、女性の方が転倒しやすく、怪我をしやすいといわれています。

 

もちろん、男性でも油断は禁物です。

65歳以上の男性のうち要介護になった人の原因は、「骨折・転倒」が7人に1人というデータがあります。

※女性の場合は6人に1人

 

高齢者にとって大腿骨頸部骨折は深刻な症状ですが、そのご家族にとっても悩ましい問題です。

 

大腿骨頸部骨折になってしまったら、住まいを生活しやすい環境に改善し、

介護が必要になったら、無理をし過ぎず介護施設や老人ホームへの入居も選択肢に入れてみてください。

 

大腿骨頸部骨折になったからと言って、悲観する必要はありません。

大腿骨頚部骨折を患い不安な方に、この記事がお役に立てれば幸いです。

 

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