「きちんと介護度を判定して欲しい…コツとかないのかな」
そんな風に思って、この記事にたどりついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私どもシニアライフアドバイザーは、そんなあなたの疑問に「YES」と答えます。
初めて介護保険を使うときや、更新の時、変更申請の時など、意外と行われる頻度の高い「訪問調査」。
本人の自宅などに市区町村の担当職員などが訪れ、本人の心身の状態や介護の状況などを聞き取ります。この調査と主治医の意見書を元に、介護認定が行われます。
介護度はその人に合ったものを判定されなければ、本来必要なサービスを受けられないなんてことにもなりかねません。
そこで今回は、介護認定を正しく判定してもらうためのコツをご紹介します。
介護認定を正しく判定してもらえる6つのコツ!
では実際に申請をしたとして、介護認定を正しく判定してもらうために必要なこと6つを整理しましょう。
・調査内容をよく確認しておく
「当日何を聞かれるか」把握して自分なりに答えをまとめておくと調査の時、的確に答えやすくなります。
例えば「座位保持ができますか?」と聞かれたとき、とっさに「(座るくらいはできているな)はい」と答えてしまいがちですが、ゆっくり普段の状態を思い出すと「大体できるけど時々手で支えているな」などと思いだせることもあるでしょう。
このように正確に回答するためには、答えをまとめておくと役立ちます。
認定時の調査票は厚生労働省のHPから調査票を見ることが可能ですので、ぜひ確認してください。
・なるべく状況を把握している家族が立ち会う
可能であれば、状況を分かっている家族が調査に立ち会うことが出来ると良いです。
なぜなら、本人の認識と実際に介護している家族との認識にズレがある場合があるからです。また認知症の症状があると、本人では正しく状況を説明できないこともあります。
居宅介護支援事業を利用している場合は、状況を把握しているケアマネジャーに同席してもらうのも良いでしょう。
・普段の介護の状況や困っていることについて整理、メモをとっておく
「普段どんな介護を行っているのか」「困っていること」を整理して、細かくメモをとっておくと役立ちます。
突然質問されるととっさには答えられなかったり、調査員に伝えたいことがあっても言い忘れたりしがちだからです。
「階段の上り下りには支えがいる」「自分で起き上がるのは難しくていつも家族が支えている」等、整理してみましょう。
また「自宅が狭くて車いすで移動ができない」等住環境の限界や、既往歴についても説明するとなお良いです。
困っていることに関しては「要介護者が困っていること」「介護家族が困っていること」の2つに分けて整理しておくとスムーズです。
・面会時に表れていない異変についても話す
特に認知症の方によく起こることですが、調査員の聞き取りの時には気が張って、ご本人がしっかりと回答するということがあります。
例えば、普段自分の年齢を言えない方が調査員の質問にはしっかり「〇歳」と答える、などです。
しっかりやり取りできるというのは良いことですが、普段できないことをできると思われると正確な介護認定がなされません。
「普段は答えられない」「同じことを繰り返す」など、正確な状態を伝えてください。
・体面を気にせずに正直に状況を話す
「~~できますか?」などと聞かれたとき、「できないと恥ずかしい」などと考えてつい「できる」と答えがちです。
しかし、事実と反する回答をしてしまうと介護状態が軽いと判断されてしまうことになりかねません。できないことはできないと正直に伝えてください。
本人が体面を気にしてつい「できる」と言ってしまいがちなときは、実際の状況をメモしておき、調査員に渡すのも方法の一つです。
本人に少し席を外してもらって、調査員に「本当はできないんです」など正直な状況を伝えるのも良いでしょう。
またついやりがちなのが、普段は掃除に手が回らないのに調査員がくるからと綺麗に部屋を片付けてしまうなどということです。
荒れた部屋で来客を迎えてください、というわけではないのですが、無理に取りつくろう必要はありません。正しい認定のためには「調査員に現状を知ってもらう」ことが重要です。
普段介護が大変で掃除に手が回らないなら手が回らないと言うなど、正直に現状を伝えてみてくださいね。
・主治医とコミュニケーションをとる
これは認定調査に関わることではありませんが、正しい介護認定を受けるにあたって大切なことです。
なぜなら、認定の判定は「調査結果」と「主治医の意見書」に基づいて行われるからです。
主治医にもしっかり現状を伝えたうえで意見書を書いてもらうことが大切です。
介護認定のコツは「しっかり現状を伝えること」。準備をして挑もう!
介護認定を正しく受けるための方法についてお伝えしてきました。
何より大切なのは「現状を知ってもらうこと」です。
現状をありのまま話せばそれでいいのですが、プライドからできないことを誤魔化してしまったり、とっさに尋ねられて上手く答えられなかったりということはありがちです。
したがって、準備が必要になってきます。
ここに書いてあることをぜひ参考にして、調査員に現状をしっかり伝えてみてくださいね。
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この記事の監修者
いいケアネット事務局
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