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回復期リハビリテーション病棟の選び方やチェックポイント

回復期リハビリテーション病棟を利用するにあたり、気になるのが「病院の探し方」ではないでしょうか。
さまざまな回復期リハビリテーション病棟が存在する中、必ずしもすべての病院が、本当に患者目線で対応してくれるとは限りません。
大切な家族が利用する場所であるからこそ、慎重に病院探しを進めたいところです。
そこで、今回は回復期リハビリテーション病棟の選び方やチェックポイントなどについてご紹介します。

目次

回復期リハビリテーション病棟の目的

そもそも回復期リハビリテーション病棟にはどのような目的があるのでしょうか。
主な目的といえるのは、低下した機能をできる限り回復させることや、身の回りのことなど自分でできることを増やすなどです。
疾患や障害、病気などにより、運動機能などが低下してしまう高齢者は少なくありません。しかし、そのまま放置すればどんどん状況は深刻化してしまいます。場合によっては、常に誰かのサポートがなければ生活できないといった事態に陥ってしまうのです。
回復期リハビリテーション病棟でサポートを受けることにより、低下してしまった機能を回復させ、自分でできる範囲を広げていくことができます。

回復期リハビリテーション病棟の選び方

さまざまな回復期リハビリテーション病棟が存在しますが、どのような病院が適しているのでしょうか。
ここからは、回復期リハビリテーション病棟の選び方を解説します。

施設基準から選ぶ

回復期リハビリテーション病棟の選び方として、まず挙げられるのが「施設基準から選ぶ」です。
一口に「回復期リハビリテーション病棟」といっても、入院1や入院5など、病院によって施設基準は大きく異なります。まずは、本人がどの基準に該当するかを確認し、適した病院を選ぶといった選び方が一般的です。

立地から選ぶ

回復期リハビリテーション病棟を選ぶ際には、立地から選ぶといった選択肢があります。
病院に入院することになった場合、数週間や数か月もの期間入院し続けることになります。もし、長期間入院するとなった場合、家族も長い期間面会などで足を運ばなければなりません。
自宅から遠い立地の回復期リハビリテーション病棟を選んでしまうと、移動の負担が大きくなってしまいます。
入院期間を考慮し、できるだけアクセスの良い回復期リハビリテーション病棟を選ぶと良いでしょう。

診療内容から選ぶ

回復期リハビリテーション病棟によって、具体的な診療内容は異なります。
例えば、内科や外科、歯科呼吸器など、施設によって対応している診療内容は違うのです。また、リハビリ内容においても「脳疾患リハビリ専門」など、専門分野を設けている病院もあります。
病院によっては、幅広い診療内容をカバーしていることもありますが、まずは本人に必要な診療内容と照らし合わせて、回復期リハビリテーション病棟を探すことが大切です。

回復期リハビリテーション病棟でチェックしたいポイント

回復期リハビリテーション病棟では、前項の「選び方」で紹介した内容の他にも、チェックすべきポイントがあります。
普段の生活や現場の環境などを詳しくチェックしておきましょう。具体的なチェックポイントは次の通りです。

リハビリ以外の生活の様子

回復期リハビリテーション病棟とはいっても、入院中ずっとリハビリをしているわけではありません。そのため、リハビリ以外の時間はどのように過ごしているのかをチェックする必要があります。
例えば、レクリエーション時間は設けられているのか、患者同士の交流はあるのかなどは重要なポイントです。
リハビリそのものの質も重要視しなければなりませんが、リハビリ以外の時間にも目を向けてみてください。

スタッフの配置や人数について

回復期リハビリテーション病棟によって、スタッフの配置や人数は大きく異なるものです。
例えば、入院患者1人に何人のスタッフが付くのか、どんな職種(栄養士や作業療法士など)のスタッフが在籍しているのかなどを知っておくと、利用者に合った病院を探しやすくなります。
体の回復は、在籍するスタッフで左右されるといっても過言ではありません。必ず、スタッフの配置や職種をチェックしておきましょう。

リハビリの質

回復期リハビリテーション病棟をチェックするうえで、外せないポイントといえるのが「リハビリの質」です。
とはいえ、専門的な知識がない方では、病院のリハビリの質を調べるのは難しいでしょう。そこで注目したいのが「在宅復帰率」です。
退院後の在宅復帰率が高ければ、それだけリハビリの質が高いことがうかがえます。スタッフに実際のデータを確認したり、パンフレットなどの書類から確認してみてください。

おわりに

回復期リハビリテーション病棟を選ぶ際には、注目すべきポイントがたくさんあります。
あらかじめ、正しい選び方を把握しておかないと、利用者本人の負担になる場合がありますので注意しなければなりません。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、利用者に合った回復期リハビリテーション病棟を探してみてください。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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