高齢社会と叫ばれて久しい現代。高齢者が増加傾向にあり、将来は人口の3分の1以上が65歳以上となるといわれていることもあり、介護をはじめとした福祉関連に注目が集まっています。
そんな中、特に注目したいのが大阪市住之江区南港にある「ATCエイジレスセンター」です。これからの時代を生きるうえで、必要な「福祉関連の情報」を得られる貴重な施設です。ぜひチェックしておきましょう。
ATCエイジレスセンターとは
そもそも、ATCエイジレスセンターとはどのような施設なのでしょうか。
まずは、施設の概要についてご紹介します。
大阪でオープンした「暮らしの情報提案館」
ATCエイジレスセンターとは、1996年4月にオープンした施設です。
「暮らしの情報提案館」として、ユニバーサル社会の実現を目指し、介護をはじめとした福祉に関する体験・学習などができるのが特徴です。
ATCエイジレスセンターは、高齢者の家族を持つ方や、福祉の現場で働く方だけではなく、高齢者への理解を深めるための学習として小中学生や専門学生、そのほか海外からの視察、民生委員など、日々様々な来場者があります。
様々な福祉情報に触れることができ、普段の生活では得られない貴重な体験や情報収集ができます。
入館料無料の施設
ATCエイジレスセンターは、入館料が無料という来場者にとって良心的な施設です。
気軽に来館し、家族の今後や日本のこれからを考えられることから、現代の日本人にメリットがあるといえます。
入館料が無料とは思えないほどの情報量や豊富な体験ブースは、これからの高齢者と向き合うにあたり、大きなヒントとなるでしょう。
豊富な体験・展示内容
ATCエイジレスセンターでは、様々な体験・展示に触れることができます。
例えば、「車いす体験コース」「バリアフリーな理想の家づくりのシミュレーションゾーン」といった体験ができるうえに、バリアフリーの住宅設備や最先端機器などの展示をチェックできるのです。
さらに、展示されている福祉用具に関しては、数百点という豊富な展示内容となっています。
特定の介護用品メーカーで製品をチェックしてみると、種類に限りがあるうえに、情報も偏りがちになってしまいます。
しかし、ATCエイジレスセンターであれば、あらゆるメーカーの様々な情報に触れることができるため、「幅広く福祉関連の情報を知りたい」「複数の介護用品を比較してみたい」という方におすすめです。
ATCエイジレスセンターが注目を集めている理由
日本には、福祉に関する様々な施設がオープンされていますが、中でもATCエイジレスセンターが注目を集めているのはなぜなのでしょうか。
ここからは、ATCエイジレスセンターの魅力について解説します。
あらゆるメーカーの福祉用具をチェックできる
ATCエイジレスセンターは、あらゆるメーカーの福祉用具をチェックできるのが魅力です。
前項でも触れたとおり、特定のメーカーに絞って情報収集するよりも、情報量が多いことから「知りたい情報」を得られるうえに、「新しい情報を知るきっかけ」にもなります。
近年、福祉業界は製品の進歩がめざましいうえに、多様なライフスタイルに合わせて種類も増えています。
インターネット上でも少ない福祉用具をチェックでき、高齢者と福祉用具との意外な出会いにつながるかもしれません。
実際に手にとって選べる
ATCエイジレスセンターで展示されている福祉用具の多くは、見るだけではなく実際に手にとって確認し、選ぶことができます。
福祉用具はデザイン性や大きさなどだけで選ぶものではなく、「使い勝手」「使い心地」「自分との相性」など、様々な点をチェックしたうえで選ぶものです。
最近は、インターネットで気軽に福祉用具を購入できるようになりましたが、いざ手元に届いてから「思っていたものと違う」といった問題に陥ってしまうケースが少なくありません。
また、こまめに買い替えるものでもないため、失敗しないよう実際に手にとって慎重に選べるのは、ATCエイジレスセンターの大きなメリットといえるでしょう。
高齢者体験もできる
ATCエイジレスセンターは、高齢者向けに情報提供・福祉用具の展示をしているだけではありません。
一般の方向けに「高齢者体験」として、疑似的に高齢者の体験ができるコーナーが設けられています。実際に車いすに乗って障害物のあるコースを進んでみたりして、普段の生活では実感できない「高齢者の不便さ」「高齢者として生きる生活の問題点」などが理解できます。
おわりに
これからも高齢者が増え続けることが予測される現代において、高齢者との生活や高齢者と向き合うことについて、今一度理解を深める必要があります。
家族に高齢者がいる方はもちろんのこと、介護業界に従事する方や、これからの福祉について知識を深めたい方は、ぜひATCエイジレスセンターへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
これまでになかった新たな情報を得られたり、家族の介護計画を立てるときのヒントになるでしょう。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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