昨年の秋、私共の窓口に来店下さったT様(81歳、女性)は1年半前にご主人に先立たれ、閑静な住宅街の1軒家での一人暮らしをされています。
ご主人の遺産相続について、不動産物件である土地や建物(アパートや駐車場)は一人娘(海外にて夫と子供2人の4人暮らし)と分け合いながらの相続となっています。
現在T様は介護認定をお持ちでない自立の状態ですが、81歳になり掃除、洗濯、庭の草引き、等々体力的にしんどくなって来たうえ、周りの人たちに高齢女性が一人で住んでいることが浸透して行くがゆえに、夜中や外出時に安全面で不安を感じるようになってきていました。
そろそろ老人ホームをさがしてみようかな?と言う軽い気持ちで来店され、自宅も売却する予定でしたので、入居の際に入居金が必要である老人ホームへのご入居を考えておられました。そしてT様に合った施設選定をしたうえ、私共と見学に行くことになりました。
この時はご入居に至る決め手がなく、もう少し様子を見つつ考えていくとの事でご入居には至りませんでした。
庭で突然倒れてしまい、再び老人ホーム探し。さらなる問題も・・・
半年程経過したある日、T様が私共の営業窓口に来店され、また施設を捜したいとの申し入れがありました。聞くところによりますと2週間ほど前に、庭の草むしりをしている際に数分間意識がなくなり倒れてしまったとの事でした。原因は不明ですが、幸いにも数分間で目覚めたとの事で、何の後遺症もなく過ごしておられる状況での老人ホーム探しが再開しました。
しかし見学の前日に、T様が遠方に住む娘様に再度見学の旨を伝えると、同じ敷地内の土地の売却について口論となり絶対に売ってはダメだとの意見をT様にぶつけられたとのことでした。急遽入居金の必要がない、現状の年金内でご入居できる施設を捜すこととなりました。
その上、娘様はご入居時に必要な保証人にもならないとおっしゃっているようで、保証人探しも並行して進めなければならない状況になりました。
ご見学自体は予定通り行いましたが、選定の決定は後日色々なことを整えてからとなりました。
ご入居までの道のりは難しく、険しいものとなっていますが、T様の一軒家での不安な一人暮らしを一日でも少なくし、安心納得の老人ホームへのご入居に向け、今後も私共は全力で迅速にサポートして行くことをT様と固く約束したのでした!
この記事の監修者
いいケアネット事務局
突然倒れた、転んで頭を打ったなど、ご自身やご家族の介護を身近に感じるきっかけはそれぞれです。 いいケアネットでは、いざという時のために役立つ介護の知識や介護施設についてご紹介します。