介護保険の第一号被保険者(65歳以上)は何人くらい?
高齢者社会に突き進んでいる日本ですが、現在は人口のどのくらいの割合が65歳以上なのでしょうか?人口は減少傾向にありつつありますが、高齢者は今後も増加傾向にあるでしょう。
介護保険制度において、「第一号被保険者」とは65歳以上の人のことを指します。また、40歳以上65歳未満の人を第2号被保険者と呼びます。
2017年5月の厚生労働省の報告では、介護保険制度の第一号被保険者(65歳以上の人)は3449万人だと発表されています。
日本の人口は総務省より、2017年5月1日現在で、1億2673万人(概算値)と発表されているので、人口の約27.2%が65歳以上ということになります。
65歳以上の高齢者のうち、どのくらいの人が介護認定を受けている?
2017年5月末現在で、要介護(要支援)認定を受けているのは634.3万人で、うち男性が197.5万人、女性が436.7万人となっています。
65歳以上の全体(第一号被保険者)の人数に対する65歳以上の認定者数の割合は約18.0%となっています。(要支援認定を受けている人が約5%、要介護認定を受けている人が約13%の分布です。)
65歳以上の約5.4人に1人は要介護(要支援)の認定を受けていることになります。
地域によって、要介護(要支援)認定を受けている割合の差が大きく、最も多い和歌山県では22%以上で、埼玉県15%を下回っています。
要介護(要支援)認定者はどんな介護サービスを受けている?
・居宅(介護予防)サービスの受給者は388.5万人となっています。
・地域密着型(介護予防)サービスの受給者は81.3万人となっています。
・施設サービス受給者は93.0万人となっております。
「介護老人福祉施設(特養)」が52.2万人、
「介護老人福祉施設 (老健)」が35.7万人、
「介護療養型医療施設」が5.3万人となっています。
合計の数が合わないのは、同じ月に2施設以上でサービスを受けた場合、それぞれで1人と形状するからです。(3施設の合計人数の方が少し多くなります)
※上記の数値は国民健康保険団体から提出されるデータを基に算出された値です
居宅(介護予防)サービスとは
要介護認定の人が受けられる「居宅介護サービス」と要支援認定の人が受けられる「介護予防サービス」に分けられます。
居宅サービスの種類は、
・訪問介護
・訪問看護
・通所介護(デイサービス)
・通所リハビリテーション(デイケア)
・福祉用具のレンタル
・ショートステイ
・有料老人ホーム
・グループホーム
・住宅改修費の支給
などがあり、上記以外にもたくさんあります。
介護予防サービスの種類は
・介護予防訪問入浴介護
・介護予防訪問介護
・介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
・有料老人ホームなど
・グループホーム(要支援1の方は利用できません)
・介護予防福祉用具購入費の支給
・介護予防住宅改修費の支給
などがあり、居宅サービスに比べて限定され、介護の予防へのサービスになります。
地域密着型(介護予防)サービスとは
地域密着型(介護予防)サービスとは、住み慣れた地域を離れずに生活を続けられるように、地域の特性に応じた柔軟な体制で提供されるサービスです。
利用者は、市町村の住民の方に限定され、地域によってサービスの種類や内容などが異なります。
この中にグループホームなどが含まれます。
施設サービスとは
施設サービスには「介護老人福祉施設(特養)」「介護老人保健施設」「介護型療養医療施設」があります。
介護老人福祉施設(特養)は入居希望者が非常に多いため、入居希望者の優先順位をつけなければなりません。現在、原則要介護3以上の方を対象としています。優先順位が低い場合はいくら待ってもなかなか入居できないということになります。
今後、特養と老健はニーズの高まりとともに、施設数自体は増えていくことでしょう。しかし、施設が増えても運営する人材不足に陥ってしまうことや、増加する介護保険料の金額の負担に耐えられるかといった問題もあり、難しいところです。
もし施設の入居をお考えの場合、弊社でも施設探しのお手伝いをいたします。
もしくは0120-577-889へお電話ください。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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