どこの銀行・どんな保険に入っているか元気なうちに確認
もしもの事があってからでは、保障が不十分であったり、手続きなどが大変になることあります。
親が元気なうちに、預金口座や生命保険の情報を知っておく必要があります。
しかし、子供が複数いる場合は、相続争いを恐れて保険に加入していることを隠している場合もあります。出来るだけ早いうちに、預金口座や加入している保険のことを聞きだしておきましょう。
兄弟姉妹が全員そろって、理由を説明すると、警戒されず話してくれるでしょう。
終身保険、定期保険、養老保険では、死亡以外(高度障害状態など)にも保険金が支払われる「生死混合保険」に加入している場合もあります。
親が闘病生活や介護生活に入ったとき、入っている保険が継続すべきなのか、解約した方が良いのか検討する必要があります。
今のうちに、保険についての簡単な知識を頭に入れておいて、
親の保険が親や家族にとってどんな保険・保障が本当に必要なのか相談しておきましょう。
生命保険の主な特徴
生命保険は、「主契約」と複数の「特約(オプション)」の組み合わせになり、保障内容などは千差万別です。
「終身保険」「定期保険」「養老保険」などのうち、どれか1つを主契約とします。
それにオプションで、
・不慮の自己による死亡や身体障害に陥ったときの為の保養「障害特約・火災死亡特約」
・病気対策として、「がん保険」「三大疾病保険」「入院保障特約」
などにも加入するなど、それぞれに合った組み合わせ方をします。
要介護状態になった時にもらえる「介護保険」もありますが、公的介護保険(40歳以上が全員加入している介護保険)と比べて、要介護の認定基準が厳しく設定されています。
基本用語の意味は知っておくと便利
保険によって、保障内容がさまざまで、理解するのが大変だと思いますが、最も基本的な部分だけは少なくとも抑えておきましょう。
・保険に加入いている被保険者が死亡や高度障害、及び満期を迎えたときに支払われるお金が「保険金」といいます。
・満期まで支払わずに保険の契約を途中で解約した場合に、戻ってくるお金を「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」といいます。
・保険料は安いが、払い込み期間中の解約返戻金も低い保険は「低解約返戻金型」といいます。
・「医療保険」と「がん保険・3大疾病保険」の違いは、「広く浅い保障」か「狭く深い保障」かです。医療保険には入院日数などの制限が設けられているのに対して、がん保険には制限が設けられていないなどの違いがあります。
・受け取る保険金額は、保険会社や組み合わせるオプションなどによって、人それぞれです。
闘病生活や介護生活になった場合、受け取れる保険があると非常に助かります。
・親や家族でどんなことがあったら大変になりそうか
・どんな保障があれば安心して暮らしていけるのか
一度リストアップしてみて、家族で相談する機会を設けてみましょう。
死亡に伴う「銀行口座凍結」について
「銀行口座が凍結した」という話を聞いたことはありますか?
人が死亡すると、その人の名義になっている銀行口座が凍結されて、下ろせなくなります。
亡くなった親の銀行口座は「相続財産」として扱われ、相続手続きが完了するまで凍結されます。
銀行が死亡を把握していなくて、凍結されていないからといって、預金を引き出すと、
相続税の問題や、相続人同士の争いに発展する可能性もあるので、注意が必要です。
相続の争いで、関係をこじらせるケースが多々あるので、出来るだけ円満に解決するのが、将来のことも考えるとベターです。
この記事の監修者
いいケアネット事務局
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