紀州田辺うめ振興協議会はこのほど、そしゃくする力が弱い高齢者のために食べやすい介護食として「とろりうめぼし(仮称)」(1月に特許申請済)を開発した。
従来の梅干しは果皮の硬さや種のほか塩分などが原因で高齢者施設では敬遠され、また、練り梅も見た目の悪さから食欲不振につながっていたが、同協議会が開発したとろりうめぼし(仮称)は、消費者庁の嚥下困難者用食品の規格基準内に収め、塩分8%で、種と皮を取った果肉とゲル化剤を混ぜることで、とろみがありつつも梅干しの形状を保ち、本物そっくりに仕上げている。冷凍保存されているが、常温約30分で解凍可能とのこと。
梅干しは視覚的な刺激が強いため見ただけで塩味や酸味を思い出し、食欲促進に効果があると期待されている。さらに唾液が増えることで食べ物が飲み込みやすくなり、口腔内を清潔に保つことができるようだ。
介護食用の梅干しを開発―紀州田辺うめ振興協議会
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