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【ご入居事例紹介】優雅で満足のいく生活を存分に楽しんでいただきたい!

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ある日、知り合いのケアマネジャーより連絡があり、

ケアプランの作成を担当している方で老人ホームへのご入居を検討されておられるA様(90歳、男性)がいらっしゃるので

“老人ホームを一緒に探してほしい”と、ご相談をいただきました。

A様は要介護認定をお持ちで、少し心臓疾患を患っておられるようでしたが、

その他に特に大きな病気はなくご自宅での生活をされておられました。

相談者のケアマネジャーにお願いして事前にA様とご入居される老人ホームへのご希望を打ち合わせさせていただいたところ、

探されておられる老人ホームへのこだわりポイントが以下の5つあるとのことでした。

  • 雰囲気が優雅で落ち着きがあること
  • 食事が美味しいこと
  • 部屋の間取りが良く、見晴らしが良いこと
  • 入居金があっても良い
  • 今のご自宅から、ある程度離れた場所が良い(車で1時間以上)

以上のこだわりポイントを聞きますと、

単純に高級物件をお探しだと感じますが、

A様が現状の生活に至り、なぜこのようなポイントにこだわられるのかを色々お話しいただきました。

 

A様は10代の時に戦争を経験され、大阪空襲にも遭われ命からがら逃げきり、物が不足していた時代を金銭的に余裕がない状態で生きてこられたようです。

そして、40代になりご自分で事業を起こされ、その事業が波に乗り出した頃に不動産投資でマンションや土地を取得され、ようやく売買や家賃の収入で生活にゆとりが出てきたのでした。

しかし、それもつかの間、タイミング悪くバブルの崩壊時期に遭遇し、最終的に不動産購入時金額の3分の1程度になり大半の不動産を売却され、今ではマンションの1室を保有するだけになられたようです。

その後にも、一人おられる息子様が今から8年ほど前に車の運転中に大事故を起こされ、命は取り留めたものの後遺症が出てしまい、高次脳機能障害により障害者となられたようなのです。

現在は、息子様もヘルパーの方の力をかりながら、A様と二人暮らしをされておられるようです。

この8年間、A様は90歳という年齢にもかかわらず息子様の介護と見守りをされてこられましたが、最近ご自身も要介護3になられ、なかなか息子様の介護と見守りが出来ない状況になってしまいました。

このままではお互いに納得のいく満足な生活を送るのがどんどん厳しくなってしまうので、

お二人で話し合いをされた結果、息子様は現状のヘルパ―の方の介助を続けつつ、ご自宅に残り自立にむけたリハビリ生活を送られることになり、もちろん双方ともご理解をされた上、A様お一人で老人ホームにご入居される決心をされたのでした。

A様が挙げられた、こだわりポイントの5番目、今の自宅から出来るだけ離れた方が良いことの理由として、「タクシーですぐに行ける距離なら、つい息子の状況を見に行ってしまいそうになる、息子が自立した生活を送れるようになるには私が関与しすぎないことが大事だ」との親心からくるものでした。

そしてA様は「今まであまりお金を使わず贅沢もしななかった」とのことで、不動産売却時に所得しておられた預金を使われていませんでした。

今からは息子様が生活して行く上で必要な金額を残し、残りの預金を人生の集大成として使いたいとの事でした。そして、A様は大手の会社が運営する駅前に位置する高級老人ホームへのご入居を決められたのです。

 

A様の人生はこれまで波乱万丈ではございましたが、私共としましては残りの人生を老人ホームにて、優雅で満足のいく生活を存分に楽しんでいただきたいと願うばかりでございます。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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