「年金生活でも入れる施設はあるのだろうか?」
「老後を一人で過ごすのは寂しいので誰かと過ごしたい…」
と、老後の生活に不安を感じている方も多いでしょう。
高齢者向けシェアハウスとは、単身の高齢者が複数人で共同生活を送る住まいです。複数の入居者と共同生活を送るため比較的安い金額で借りられます。また、居室の他に共同スペースがあるため、他の入居者とも交流しやすいです。
この記事では高齢者向けシェアハウスのメリットやデメリット、かかる費用について解説しています。高齢者シェアハウスの利用を考えている方は、参考にしてください。
高齢者向けシェアハウスとは?
高齢者向けシェアハウスとは、単身の高齢者が複数人で共同生活を送る住まいです。それぞれの個室の他にリビングやキッチンなどは共同スペースにあるため、他の入居者と同じ場所を使います。
高齢者向けシェアハウスは、比較的自立した生活が営める高齢者向けの住まいです。介護職員は常駐しておらず介護サービスの提供はありません。居室内は、手すりやスロープなどが設置されているなど、高齢者が生活しやすいようにバリアフリー設計になっている場合が多いです。
老人ホームや介護施設よりも生活の自由度は高く、自分のペースで生活しやすいでしょう。
高齢者向けシェアハウスのメリット
高齢者向けシェアハウスのメリットは次の3つです。
- 経済的な負担が少ない
- 入居者同士で交流できる
- 孤独死のリスクを減らせる
本章では、高齢者シェアハウスのメリットを解説しますので入居の検討材料にしてください。
経済的な負担が少ない
高齢者向けシェアハウスは他の介護施設に比べて経済的な負担が少ないです。
高齢者向けシェアハウスには、多くの介護施設で入居するときに発生する入居一時金が必要ありません。また、複数人で共同生活をするため家賃や共益費が安い傾向にあります。
洗濯機や冷蔵庫など生活に必要な家電や家具がすでに揃っているため、引っ越し費用も安く抑えられるのも魅力の1つといえるでしょう。
入居者同士で交流できる
高齢者シェアハウスでは、キッチンやリビングなどが共同スペースにあります。複数人で共同スペースを利用するため、自然に入居者同士で顔を合わせる機会が生まれます。
入居者同士で仲良くなると一緒に食事をしたり、家事を分担して行うなど支え合って生活するのも可能です。また、日常的に話す機会があることで、生活上の不安や悩みが軽減され孤独を感じにくいでしょう。
孤独死のリスクを減らせる
通常の賃貸物件に比べて共有スペースがあるため、他の入居者と顔を合わせる機会は多いです。そのため、自分では自覚しにくい体調の変化にも気づかれやすいといえます。
アパートでの高齢者の一人暮らしに起こりがちな、認知症の発見が遅れて症状が進行してしまったり、室内で倒れたまま誰にも気づかれなかったりするなどのリスクを回避できるでしょう。
高齢者向けシェアハウスのデメリット
高齢者向けシェアハウスのデメリットは次の3つです。
- 介護職員が常駐しているわけではない
- 共同生活でトラブルが起こる場合もある
- プライバシーの確保が難しい
ここではデメリットについて解説していきますので、トラブルを回避するための参考にしてください。
介護職員が常駐しているわけではない
高齢者シェアハウスには、専門の資格を持った介護職員が常駐しているわけではなく介護サービスは受けられません。比較的自立した高齢者向けの住まいであるため、認知症を患っている方や介護度が高い方は入居を断られる可能性もあります。
介護が必要な場合は、老人ホームなどの介護施設への入居を検討してみるのがよいでしょう。
共同生活でトラブルが起こる場合もある
複数人で共同生活を送るため、共同スペースの使い方や騒音などが原因で、入居者同士のトラブルが起こってしまう場合もあります。また、自分と合わない考え方や性格の方がいて居心地が悪いと感じることもあるかもしれません。
複数人で暮らすのは良い刺激になり孤独を感じにくい一方で、思わぬトラブルが引き起こされストレスを感じてしまうリスクがあるといえるでしょう。
プライバシーの確保が難しい
施設によっては、個室がせまかったり、お風呂やトイレなども共用スペースになっていたりする場合もあります。居室以外の共用スペースが多いとプライバシーが確保されにくく、ストレスに感じてしまう方も多いでしょう。
高齢者向けシェアハウスの費用
高齢者向けシェアハウスでは、介護施設に入居するときに発生する入居一時金は必要ありません。
また、通常の賃貸物件で必要な敷金、礼金も不要な場合が多いです。そのため、入居にかかる初期費用はほぼありません。
高齢者向けシェアハウスに入居した際には、家賃や共益費、光熱費の支払いがあります。このような月々にかかる費用の相場は、家賃が3万円~6万円程度、管理費や共益費に1万~2万程度です。
高齢者シェアハウスは、サ高住を利用したり、他の賃貸物件を借りたりするよりも費用を安く抑えられます。
まとめ|高齢者向けシェアハウスは経済的な負担が少なく孤独を感じにくい
高齢者向けシェアハウスは、単身の高齢者が複数で共同生活を送る住まいです。
経済的な負担が少なく、他の入居者と顔を合わせる機会もあるため孤独を感じにくいです。その一方で、入居者同士のトラブルに巻き込まれる可能性があったり、プライバシーの確保が難しかったりする場合もあります。
費用は、サ高住や他の賃貸物件を借りるよりも安く抑えられます。費用を安く抑えたいと考えている方や一人暮らしは孤独だと感じている場合には入居を検討してみるとよいでしょう。
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よくある質問
年金生活でも高齢者向けシェアハウスを利用できますか?
高齢者向けシェアハウスでは、入居一時金が必要なく敷金礼金も不要な場合が多いです。また、複数人と共同生活を送るため家賃や共益費も比較的安いです。
冷蔵庫や洗濯機などの家具家電も揃っており、初期費用も安く抑えられるため、介護施設などを利用するよりも安い費用で入居できます。
高齢者向けシェアハウスなら孤独にならずにすみますか?
高齢者向けシェアハウスは、他の賃貸物件と異なり共用スペースがあるため、他の入居者と顔を合わせる機会があります。日常的に人と話す機会があり孤独を感じることは少ないでしょう。
ただし、共用スペースの使い方や騒音などが原因で、他の入居者とトラブルが起こってしまうことも考えられるため注意が必要です。