シニアライフアドバイザーが答えるQ&A

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福祉大国スウェーデン? スウェーデンの老人ホーム・福祉事情

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福祉の分野において、スウェーデンは世界的に非常に優れていると一般的に言われます。

ですが、スウェーデンの老人ホームや福祉のどのようなところが具体的に優れているのかとなるとなかなか答えられないものです。

 

スウェーデンはなぜ、福祉大国といわれるのでしょうか?

 

 

スウェーデンの福祉・老人ホームの魅力

 

日本ではまだまだ多額の入居一時金が必要となる老人ホームが少なくありません。

スウェーデンの老人ホームに入居する前には、

入居一時金の支払いについて悩む必要はありません。

また、入居一時金だけではなく介護に伴う費用を入居者が負担する必要はほとんどありません。

費用負担が必要な場合であっても、入居者が老人ホームの入居や介護に必要な費用の支払いが困難な場合、政府からの補助金を受給することができます。

 

また、スウェーデンの福祉・老人ホームの魅力はそれだけではありません。

福祉大国と呼ばれるスウェーデンでは個人のライフスタイルがとても尊重されています。

日本においても個人のライフスタイルを重視しようという動きはあり、そこに力を入れている老人ホームは増えています。

老人ホーム入居者様個人個人が自分自身の生き方を大事にしたり新たな趣味や仲間を見つけることができるようにとさまざまなアクティビティを提供する老人ホームは少なくありません。

スウェーデンなど北欧諸国についてはそういった部分についても先を行っています。

老人ホームに入居する方たち自身もご入居される前から続けておられるさまざまなライフスタイルや趣味があります。

そういった趣味やライフスタイルの時間を妨げることのないよう、

その日の朝や週のはじめにどのようなケアプランをどのようなスケジュールで行なっていくのかの日程の説明を老人ホーム入居者の方それぞれにきちんと伝えます。

画一的なスケジュールで管理することなく老人ホーム入居者様一人一人の生活に寄り添った対応は福祉先進国ならではです。

 

 

スウェーデンの福祉・老人ホームは素晴らしいところばかり? スウェーデンの高齢者福祉の問題点

 

手厚い社会保障、高い福祉レベルで知られるスウェーデンなどの北欧の国々ですが、

その社会保障を支えるために税金を高く設定しています。

税金が高くてもそれが国民の生活に還元されるのであれば問題はありません。

高い税金に支えられた優れた社会保障。それが福祉大国スウェーデンの基盤となっています。

しかし、近年EUの経済状況は芳しくなく、イギリスのEU離脱によりさらに悪化することも懸念されています。

その影響はスウェーデンにも及んでいます。

不況の煽りをうけ失業率が高まっており、失業保険金や生活保護にも多くの予算をさく必要性が出てきています。

また、失業率の増加は同時に税収の減少を意味します。

歳入が減少し、歳出が拡大することにより高い福祉レベルの維持は以前よりも困難になります。

 

福祉大国であるスウェーデンですが、その高い福祉レベルを維持するための難易度は年々上がり続けています。

国民の高齢化はスウェーデンでもおこっています。

増え続ける歳出に対して、今まで以上にさまざまな施策が必要となっているのがスウェーデンの現状です。

 

また、2011年におきた「Caremaスキャンダル」はスウェーデンの福祉を語る上で避けてはならない問題です。

Caremaはスウェーデン国内大手の高齢者介護施設運営会社です。

そのCaremaが運営する介護施設内での老人ホーム入居者への劣悪な対応は、

老人ホーム入居者の親族や従業員からの内部告発により非常に大きなニュースとなりました。

入居者を夜間ベッドに縛り付ける、汚物を吸い一定の重量を越えるまでオムツを替えてもらえない、などの様々な問題は、福祉大国とはとても思えないものでした。

 

スウェーデンでは、1992年の高齢者介護改革=エーデル改革により、高齢者介護施設運営の民営化が急速にすすみました。

民営化により、福祉レベルを引き下げてでも利潤を追求しようとする会社は当然のようにでてきてしまいます。

スウェーデンでも対策はしていますが、

Caremaスキャンダルのような事件は氷山の一角なのかもしれません。

 

 

それでもやはりスウェーデンの福祉・老人ホームレベルは高い

 

上記でお伝えしたような課題はスウェーデンにもあります。

とはいえ、世界的に見ればやはり福祉先進国であることには間違いありません。

 

スウェーデンが高齢者福祉に力を入れ始めたのははやく、1970年代には在宅医療・在宅介護の分野の改革を進めています。

また、1992年に行った高齢者介護改革=エーデル改革によって在宅介護サービスの24時間対応も広く浸透しました。

世界に先駆けて高齢者福祉に力を入れたスウェーデンは国民からの高齢者介護の満足度も高く、

「全国医療福祉委員会と統計中央局の共同調査」では、在宅介護サービスの利用者満足度は75ポイントと「非常に満足している」を意味する数値を獲得しています。

 

日本の福祉・老人ホームについて  福祉大国スウェーデン? スウェーデンの老人ホーム・福祉事情       まとめ

 

医療大国と言われるスウェーデンの福祉・老人ホームの体制は日本と比較しても非常に高いもので、

日本が見習うべき・参考にするべき内容も少なくありません。

そのため、日本政府も少なからずスウェーデンの対応は参考にしているのかもしれません。

我々、介護や老人ホーム・福祉に携わる一人一人にとっても参考になる部分は少なからずあるのではないでしょうか?

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