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【ご入居事例紹介】50年連れ添った夫婦の危機回避!

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ある日、とあるご夫婦の長女様より私どもへお問い合わせの電話をいただきました。

 

非常に切羽詰った口調で、「今すぐに入居できる老人ホームはありますか?」とのことでした。

詳しく内容をお聞きすると、今現在、ある老人ホームの夫婦部屋にお父様(要介護3で認知症がすすんでいる)とお母様(要介護2で要車椅子、ベッド上での生活が中心)でお住まいですが、最近お父様の認知症が急に進行してきたようで、お母様に対し暴力的な発言や行動が出てきてしまったとのことでした。

 

もともと控えめな性格で骨粗しょう症のお母様に対し、上から目線できつい言葉を投げかけ、時には手をあげる事も増えてきており、これ以上同じ部屋内での生活は危険であり、すぐにでもお母様を別の施設に転居させたいとの要望をいただきました。

 

私どもはすぐにご入居できる老人ホームを紹介させて頂き、約5日後には転居の運びとなりました。

しかし今まで、お父様にとってお母様のいない生活をしたことがなく、どこに行ったのかと大騒ぎになるのは間違いないと長女様は心配されていました。

 

そこで、お父様には、お母様は体の調子が悪く入院が必要になったのでしばらくは戻ってこないということにしました。

案の定、毎日何回もお母様がどこに行ったのかと老人ホームのスタッフの方に聞く始末でありましたが、入院していると答えるしかありません。

 

長女様としては、さすがに50年以上連れ添って生きてきたご両親に、これ以上離れ離れの生活をさせ続ける事は非常に心苦しいとの思いがあるので、1か月ほど頃合いをみてからお父様も転居先の老人ホームへ移ることになりました。

 

そして同じ老人ホーム内で別々の部屋での生活が始まり、変則的ではありますがいつでも顔を合わせ、会話をすることも出来る、ちょうど良い距離感ができました。長い間連れ添った二人にとって、また長女様にとっても安心できる、安定した暮らしを手に入れることが出来きました。

 

以前は、ご夫婦の場合、個室2つ借りるより、割安なこともあり、ご夫婦部屋という流れでしたが、

今回のように、ご夫婦で別々のお部屋をご希望されることが増えてきています。それぞれのケースによって、より良い環境をお選びいただくことをお勧めしています。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

突然倒れた、転んで頭を打ったなど、ご自身やご家族の介護を身近に感じるきっかけはそれぞれです。 いいケアネットでは、いざという時のために役立つ介護の知識や介護施設についてご紹介します。

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