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老後へ向かう現役世代の「お金・健康・孤独」の不安を乗り越えるには?

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平均寿命が男女ともに世界第2位である日本。日本の女性平均寿命は87.14歳、(※2016年の日本人の平均寿命)で、皆さんもご存知の通り長寿国です。

長生きすることは喜ばしいことで、60歳で定年した後も長い間生活することになります。

しかし、現在の40代後半から50代前半の管理職の人たちは、そんな老後に対して「お金、健康、孤独」という大きな不安を抱えている人も多いのです。

 

収入が大幅に減り、現役を引退することで社会的に孤立し、将来の病気や介護というネガティブなイメージが頭をよぎり、明るい未来をなかなか描けないのが現状です。

 

定年後に明るい生活ができるために、どう向き合っていけば良いのでしょうか?

 

 

 

サラリーマンが抱える老後への7つのお金問題

かつて多くのサラリーマンが描いていたのは、終身雇用で60歳で定年、その後は優雅な年金生活がまっているという理想だったかもしれません。

 

しかし、個人差はあるにしても上昇してきた収入が、50前後で頭打ちになり、役職定年が導入され、60歳で定年、年金の受給開始年齢が65歳まで引き上げられ、不安はどんどん大きくなっているようです。

 

思い描いていた人生設計が大きく狂った人も多いと思いますが、今想定している問題以外にも準備しておかないといけないこともあるでしょう。

 

実は、50歳以降から亡くなるまでの20~30年間に訪れる「お金問題」は7つもあります。

 

 

・役職定年

・定年

・年金受給開始

・企業年金の期限

・配偶者の死亡

・病気や入院

・介護や老人ホームへの入居

 

 

まず最初におとずれるのが、役職定年。収入が2~3割減少し、さらに定年では(再雇用になる場合)収入がほぼ半減になるケースが多いです。

 

その後、年金を受給しますが、企業年金がある場合は10年で期間が終わるケースが多いです。

さらに、配偶者が亡くなってしまうことで、受け取っていた公的年金がなくなります。世帯で家計を管理していれば、配偶者の年金受給がなくなるのは小さな影響ではないでしょう。

 

それ以外にも、予測がつかないのが「病気や介護」です。

 

自分自身が病気になったり、介護が必要になるケースもあれば、両親や配偶者など親族の費用を負担しなければならないケースもあるので、各自でできる対策をとっておいた方が良いでしょう。

 

 

老後の不安に怯えないためには「生涯現役」が良い?

 

 

定年前後のサラリーマンの、老後のイメージでネガティブな項目で上位が「金」「健康」「孤独」であり、「老後の不安3K」とも呼ばれています。

 

この不安は65歳以降に仕事を完全に引退すると、さらに強くなります。

 

その不安を取り除くための手段として「生涯現役」を選択する人もいる。仕事を続けることによって、収入や孤独の不安は和らぎます。精神的な不安が減り、生活リズムも保たれることで、健康面の利点もあります。

 

仕事を引退したいと思っていても、いざ仕事がなくなると10年も20年も社会と接点を保ち続けることは簡単ではなく、孤独を感じる人も少なくないようです。

 

生涯現役と言っても、70歳以降は働きたくても働けない人が多いのが実情で、健康寿命を過ぎてしまうと仕事をするのが厳しいケースが多いです。

 

現在、仕事や家庭などで忙しくて、定年後の生活についてイメージできていない人も多いかもしれません。しかし、間もなくやってくる避けられない未来です。

 

自分はどのような定年後を過ごしていくのか、自分の立ち位置や雇用、家族との過ごし方等を考えながら明るい未来に進めるように準備しておくと良いでしょう。

この記事の監修者

いいケアネット事務局

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